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ストライダーを買ってはいけない2つの理由【自転車マニア向け】

ストライダーは安価かつ幼児が自転車の基礎となるバランス感覚を養える素晴らしいバイクです。

とはいうものの、自転車としての出来栄えや性能ではイマイチの部分も多く、自転車好きの目線から見ると満足できる自転車ではありません。

また、この手のランバイクはストライダーだけでなく大手のスポーツ自転車メーカーからも販売されていて、そちらはちゃんと自転車として十分な出来栄えになってて性能も良いです。うちの息子なんか、ストライダーからスペシャライズドのランバイクに乗り換えたら走りが激変しました。

 

というわけで、自転車にこだわりのある人は作りの良くないストライダーを買ってはいけないと言うお話です(逆に特に自転車にこだわりなければ、ストライダーは安価に自転車の基礎が習得できる素晴らしいバイクですが)

 

ストライダーの魅力

ランバイクといえばみんな真っ先に思い浮かべるのがストライダー。

公園に行けば子供たちがストライダーに乗って、目を輝かせながら駆け回っている光景はもはや日常ですよね。

 

48Rの子供たちもストライダーにはとてもお世話になりました。

 

ストライダーの魅力といえば次の2点と感じてます。

ストライダーの魅力

  • 安価である
  • 自転車の基礎となるバランス感覚を学べる

 

魅力①ストライダーは安価

ストライダーの価格は物価上昇に合わせてちょっとずつ値上がりしているものの、現在は1.7万円ほど。

自転車大手のメーカーのランバイクより0.5~1万円ほど安くお求めやすい価格となっている。

 

魅力②自転車の基礎が学べる

ストライダーで地面を蹴って両足を上げれる状態でバランスが取れているなら、その後の自転車へのステップアップがとてもスムーズ。

下の画像はうちの子が初めて自転車に乗った一本めの走行なのだが、なんといきなり漕ぎ出してしまった!(自転車の練習時間0ですよ!)。

上の子の自転車トレーニングは何日か付き合ったりで大変だったのだが、下の子は公園でストライダー乗せておくだけで既に自転車乗れるスキルは身についていた。

 

ストライダーを買ってはいけない理由

安く自転車に必要なバランスの取り方を学べる大変素晴らしいストライダーであるが、自転車マニアから見ると自転車の造りや性能がイマイチなのは否めない。

ここではストライダーのここがイマイチという点を上げていく。

 

買ってはいけない理由①タイヤのグリップが低く乗り心地が悪い

ストライダーのタイヤはEVAといわれるオール樹脂製のタイヤ(クロックスサンダルを硬くしたような素材)で、空気が入っていないソリッドタイヤである。

ソリッドタイヤの利点として空気を入れる必要がなく、またパンクの心配なくトラブルフリーで乗れることである。子供の自転車はついついメンテナンスを怠りがちなので、これはありがたいメリット。

 

一方で、ソリッドタイヤは性能面ではイマイチで、通常のゴムのタイヤと違いとてもグリップが低い。我が家の場合、息子のライドスピードが上がってくると、タイヤが滑って転ぶ場面も増えてきた。

もう一つのデメリットとして、タイヤが固すぎることである。中に空気が入っていないため、凹凸での突き上げがきつく、ストライダー用のダートコースでは走り終わった後、息子がムスコが痛いと嘆いていた。また、凹凸で硬いタイヤが弾かれることが抵抗になっており、ダートコースではスピードのノリもイマイチだった。

 

そんなとき、もうすぐストライダーもサイズアウトに近かったけど、息子が大手自転車メーカーのランバイクに乗る友人についていけなくて悔しそうだったので、思い切ってスペシャライズドのランバイク「HOTWALK」を購入。

マジで息子の走りが激変した。

コーナーは滑らなくなったし転がり抵抗が減ってスピードレンジが上がったことで、いままでついていけなかった友人にも追いつくことができ、息子の嬉しそうな笑顔に本当に買って良かった!

 

性能面で考えると、空気入りタイヤのランバイク圧勝です(ストライダーでも、10万円する最上級モデルは空気入りタイヤ)。

(ストライダーでもパフォーマンスアップのアフターパーツで空気入りタイヤは売られているが、それを買うなら安価なストライダーを買う意味が薄れてくる)

 

買ってはいけない理由②自転車としての作りが良くない

もうひとつの買ってはいけない理由として、安価な価格設定にするためコストダウンの塊のような車体で、非常に作りが雑だったりパーツ設定が良くないことである。

先ほどの①で説明したEVAタイヤもコストダウンのためだし、ヘッドチューブに至ってはベアリングが入っておらず樹脂製ブッシュである。

スペシャライズド HOTWALKのヘッドにはちゃんとベアリングが入っていて、自転車を傾けるとハンドルが自然と内側へ向くセルフステアが効いて、コーナーも滑らかに曲がれるようになっている。

 

一方でストライダーのヘッドにはベアリングが入っておらず、樹種同士のパーツを上下から密着させる方式になっている。

当然ベアリングが入っていないので、ハンドルの動きはスムーズではないし、使っていると樹脂がすり減ってハンドルにガタつきが発生してしまうのである(自転車好きからするとマジかよ!と思う仕様)

ストライダーのヘッドにもアフターパーツでベアリングを入れることができるのだが、これまた安価なストライダーを買う意義がなくなってしまうのである(ま、ストライダーしか出れないストライダーカップに拘るならありかもしれないが)

 

まとめ

ストライダーは安価で自転車のバランス感覚を学べる素晴らしいランバイクである一方、自転車としての性能や作りは自転車好きの人間から見たら、イマイチです。

また、ストライダーに限らず、子供向けの多くのランバイクはコストの安い樹脂製タイヤだったりヘッドパーツがなくてハンドルにガタが出やすいバイクが多いので、お子様にちょっとでも良いバイクを乗せたいなら、空気入りタイヤとヘッドパーツに気をつけて選ぶと良いでしょう。

ランバイクと言えど、良いバイクに乗ると子供の走りが変わりますよ。

 

 









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