去年11月頃、ひょんな事情からマイスーパーGL 3.0DTが入院し、代車でフル装備4WDのワゴンGL 2.7Gを借りることになった。
このブログ、「ハイエース スーパーGL」の検索でやってくる人が多いんだけど検索フレーズを逆探知すると「ワゴンGL」も検討してる人もいらっしゃるみたい。
というわけで、10日ほど借りて乗りまくった比較インプレをば!(市街地、高速、標高2000mまで登り上げるチェリーパークラインなどを走った)
ハイエースワゴンGL(2.7G)とは
うちにやってきたワゴンGL号。
商用車のハイエースバンと共通の車体だが、10人乗りの乗用車という設定の車。
乗用車を意識したインテリアと、1トン積みのバンではないので、バンとはサスペンションも別設定となっている。
うちにやってきたワゴンGLはオプションは全盛りのゴージャス仕様。これはテンションが、あ・が・る!!
ハイエーススーパーGL(3.0DT) vs. ワゴンGL(2.7G)比較インプレ
エンジン
カタログ値では
3.0DT(1KD) 144ps/3400rpm 30.6kgf/1200rpm-3200rpm
2.7G(2TR) 160ps/5200rpm 24.8kgf/4000rpm
全域でトルクのある3.0DTのほうが、断然走りが良い!
2.7Gはギア比の妙で、平地のゼロ発進ではグイっと進む感があるんだけど、実際にはローギアードなだけで、全然トルク不足。
上信越道の登坂車線区間では、頻繁にキックダウンし、エンジンは唸りまくっている。
3.0DTは圧倒的トルク感。2.7Gとは比べるまでもなく、さらには以前に乗ってた1型ハイエースの2.5DTに比べてもトルクが厚く運転しやすい。
エンジン音は2.7Gのほうが市街地では静かだけど、高速ではガソリンエンジンは回転数高くなるので、両者ともそれほど違いはない・
燃費は3.0DT 10.8km/l 2.7G 7.4km/l 。高速の登り区間の計測だけど、3割も差がついた。登り区間は、2.7Gはかなりエンジンが高回転域を使うので、燃費ガタ落ち。
登坂車線をヒーコラ登る2.7ガソリンエンジンの図。
乗り心地
スーパーGL
運転席はそうでもないんだけど、2列目の乗り心地が悪く、段差での突き上げが酷い。
1型→4型で多少良くなったけど、それでもまだまだミニバンレベルには全く及ばない。
やっぱ、バンは1ton積み対応のサスなので、乗用用途ではバネレートはかなりハードな設定。積載が少ないときは、しょうがないところよね。。。
段差乗り越えたあとなんか、荷室の荷物がガタンっと跳ねるほど(^^;
乗用車なんて、段差があってもストンって軽く吸収しちゃうもんね。
ワゴンGL
かなり突き上げ感が改善され、街乗りの乗り心地はミニバンレベル。ワゴンリーフ素晴らしい!
でも、ダンピングが弱くて、ふわふわのハンドリング。
高速道路ではより顕著で、突き上げ感は少ないものの、段差乗り越えた後のサスの動きが収束せずずっとふわふわが止まらないし、レーンチェンジしたときのロールの収まりも悪い。
非常に運転が疲れるレベルで、嫁くんも運転したけど、ふわふわし過ぎで安定せず、ちょっと怖いとのこと。
その点、スーパーGLの高速走行時の安定感は素晴らしい。うちのは4WDでLSDも入ってるから、直進安定性高く振られも少ない。
総じて、街中では足が柔らかいワゴンGLが良く、高速では安定感のあるスーパーGLが良かった。
室内空間
趣味用途ならスーパーGLのほうが座席が少ない分荷室が広く、シートアレンジもしやすく使い勝手良し。
ワゴンGLはワイドボディで広大な室内空間だが、シートが邪魔だ。4列目は跳ね上がるけど、それ以外の座席はほとんどリクライニングもせずシートアレンジの幅が狭い。
そしてなぜか、ワゴンGLの運転席はリクライニングでフラットまで倒れない。見た面はスーパーGLの運転席と同じなんだけど、これは仮眠時に不便。。。
ワゴンGLの最後尾シートは左右に跳ね上げ可能だが、それでも荷室はかなり狭く使い勝手が良くない。
結論、10人も乗らないなら、ぜったいスーパーGLのほうが良い。
でも、ワゴンGLのワイドボディーの室内空間の広さは素晴らしい。カスタムベースとしてはポテンシャルある。
(本当はワイドスーパーGLに3.0DTの設定があれば完璧だったのに)
ワゴンGLで頑張ってパッキングした図。
室内が広いわりに、使い勝手悪く自転車は積みにくい。我が家はせいぜい3人しかのらないので、不要なシートはただ邪魔で蹴飛ばしたくなる。
まとめ
実は48Rもハイエース買う時にスーパーGLとちょっとだけワゴンGLとも迷ってたんだけど両方乗り比べてみると、3.0DTのほうがトルクがあり運転しやすいし、スーパーGLのほうが高速安定性がよく、自分の高速道路が多い用途には合っていることがわかった。
また、室内空間もワゴンGLは室内空間は拾い物の応用性がなく、さらには不要な座席が邪魔で使いにくい。やはり商用ベースのスーパーGLのほうが荷物が積みやすく、車中泊仕様などのカスタムベースにも最高で使い易い。
ワゴンGLで荷物をたくさん積もうとなると、後部座席を外すしかないが、定員が変わる改造は申請が必要で面倒だし、車検のたびに10人乗りに戻すのもバカらしい。
今回、代車のおかげでスーパーGLで正解だったと再認識できて、非常に有意義な代車ライフ。
いやータダで良い体験できた!
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ブログ筆者48Rの場合、トヨタディーラーより40万円も高い査定額でした。
ディーラーの査定だけだと、絶対損します。
他にも「ハイエース」タグで色々書いてるので、そちらもどうぞ