興味本位ではじめたジムニーのカラー調査。
48Rが実際に街中で見かけたジムニー1,000台をこつこつ集計し、カラー別にまとめたランキングを発表する(以前は600台で記事を上げたのだが、その後数を増やして1,000台まで調査しました。疲れた。。。)
定番売れ筋が知りたい人や、同じカラーは避けたい人など、カラー選びの参考になれば幸いです。
また、カラーと並んで新車購入時に迷うオプションについてはコチラの記事で「オプション選びに考え方」について解説しています。
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JB64/74ジムニーの付けるべきオプション付けなくてもよいオプション【新車購入の参考に】
ジムニーの新車購入で悩ましいのが、どのオプションをつけるか。 カタログを眺めながら禿げそうなくらい悩む人も多いと思うが、ジムニーのオプションは内容を紐解くと、実はほとんど悩む必要はない。 今回の記事は ...
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ジムニーのカラーバリエーション
純正で用意されているカラーは次の通り。
・JB64Wジムニー
・JB74Wジムニーシエラ
基本的にはJB64W/74Wでカラーラインナップは同じ。
唯一の違いはJB64Wにのみ、キネティックイエローブラック2トーンがラインナップされている。
こうやって比べてみると、ジムニーシエラの黒の樹脂製オーバーフェンダーはかなり主張が強い。
スクエアなジムニー、オーバーフェンダーが迫力のシエラで同じカラーでもイメージが異なるのが面白い。
カラーの基礎知識
カラーランキング発表の前に車の塗装の基礎知識。
ソリッドカラー、メタリックカラー、パールカラーの違いはご存知だろうか?
車の塗装は下地処理として防錆塗装とサーフィサー(下塗り塗装)がされており、その上のカラー塗装は次の3つに分類することができる
ソリッドカラー(1コート)
単色塗料をだけを塗ったベーシックな塗装。
クリアー層がないため質感はチープだが、ジムニーの質実剛健な雰囲気に合うのでラインナップにも多い。
塗装が1層なので、万が一の板金修理が安いのもメリット。
ただ、最近の車はソリッドカラーでも上塗りクリアーを吹くことが多く、ジムニーのソリッドもそのタイプ(2コートソリッド)。
板金修理のときは2コート分の塗装代がかかるが、上塗りクリアーがある分傷が目立ちにくかったり、紫外線による塗料の劣化を防ぐことができる。
ジムニーのラインナップで言うと、キネティックイエロー、ミディアムグレー、ジャングルグリーン、スペリアホワイトが2コートソリッドカラーに分類される。
メタリック/2コートパール
メタリックはアルミを混ぜた顔料で、太陽光が当たるとキラキラした派手な印象になるカラー。
アルミが腐食するので、メタリック塗装の上にクリアーを吹いた2層塗装になる。メタリックカラーはソリッドカラーに比べ格段に質感が良くなるので、多くの車種でラインナップされ、今やもっともベーシックな塗装法となっている。
ジムニーではシフォンアイボリーメタリック、ブリスクブルーメタリック、シルキーシルバーメタリックが該当する。
ちなみに、アイボリーや水色のようなパステルカラーにメタリック顔料を混ぜると、アルミ顔料の派手さがなくしっとりした雰囲気になる。
また、2コートパールもメタリック同様の塗装手順で、パール入りのカラー塗料吹き付け後、クリアで仕上げる。こちらはソリッドに比べ、透明感のある艶が特徴だ。
ジムニーではブルーイッシュブラックパールが2コートパールとなる。
パールカラー(3コート)
その名の通り、真珠のような独特な深い光沢が高級感を醸し出すカラー。
塗装皮膜はカラーを決めるベース塗装、パールコート、クリアーの3層塗装。
独特な深い光沢の秘密は、パールコートには雲母と呼ばれる光を反射と透過する膜が幾重にも重なった構造をしており、光が複雑に反射と透過をするため真珠のような深い輝きと立体感のあるツヤが生まれるのだ。
ピュアホワイトパールがパール塗装だか、プラス21,600円のオプション設定。3コート塗装で手間が多くかかるため、他のカラーに比べて金額が高くなってしまう。
人気カラーはこれだ!222台調べたランキング
こちらが人気カラーランキング。
どどん!
シフォンアイボリーメタリック | 186 | 18.6% |
シフォンアイボリーメタリック ブラック2トーンルーフ |
50 | 5.0% |
ジャングルグリーン | 218 | 21.8% |
ミディアムグレー | 149 | 14.9% |
ピュアホワイトパール/ホワイト | 120 | 12.0% |
ブルーイッシュブラックパール | 119 | 11.9% |
キネティックイエロー | 53 | 5.3% |
キネティックイエロー ブラック2トーンルーフ | 30 | 3.0% |
キネティックイエロー ブラックトップ2トーン | 4 | 0.4% |
ブリスクブルーメタリック | 30 | 3.0% |
ブリスクブルーメタリック ブラック2トーンルーフ | 13 | 1.3% |
シルキーシルバーメタリック | 28 | 2.8% |
合計 | 1000 | 100.0% |
注:ピュアホワイトパールとホワイトの見分けは難しいので、両者はまとめて集計している。
一番人気はシフォンアイボリーメタリック!(2トーン含む)
とはいえ、カタログカラーのジャングルグリーンもほぼ同数の2位。さらにミディアムグレーも人気で、シフォンアイボリー、ジャングルグリーン、ミディアムグレーの御三家で全体の6割ちょっとを占める。
そして白/黒の定番色が合わせて2割強のシェア、続いてもう一つのカタログカラーのキネティックイエロー、ブリスクブルーメタリックが続いて、新型ジムニーの不人気カラーはシルキーシルバーメタリックと言う結果でした。
各カラーの解説
48Rの独断と偏見でざっくりタイプ別に分けて、個別カラーごとに詳しく見ていこう。
ミリタリー系
四駆と言えばこのカラー!
森に溶け込むグリーンや、軍用車両のようなグレーはワイルドな四駆のイメージにピッタリだ!
ジャングルグリーン
ジャングルグリーンはカタログカラーで露出が多く、またジムニーのアウトドアの雰囲気にもピッタリなだけあって、街中調査で多いこと多いこと。
自衛隊の車両よろしくの深緑が、ミリオタな48Rの男の子心を刺激する。
スクエアなジムニー、オーバーフェンダー付きのシエラ両車で相性抜群。
山では周り溶け込んで迫力ありながらも落ち着いた雰囲気、街中では逆に目立つ深緑が、ワイルドなオーラを纏う。まさにJB64/JB74ジムニーのイメージにピッタリなカラーだ(ここまで相性良すぎると、売れまくるのが容易に想像できて、逆に買いたくなくなるレベル)
ミディアムグレー
ミリオタな48R垂涎のカラーがミディアムグレー。ほんと、ピュアホワイトパールと最後まで迷ったよ(つか、最初の見積もり書はミディアムグレーだった)
メタリックの入っていないソリッドなグレーかつスクエアボディで無骨なJB64/JB74は、無機質かつ質実剛健なミリタリーイメージを彷彿とさせる。護衛艦などにも通ずる雰囲気のカラーである。
また、オーバーフェンダーとのマッチングが良く、シエラでもお勧めしたいカラー
ジャングルグリーン/ミディアムグレーの弱点は濃い色かつメタリックカラーではない(キラキラしてない)ため、洗車傷が目立ち易いこと。
キレイに乗るには、それなりの手間がかかることは覚悟せねばならない。
とはいえ、ちょっとぐらい汚れてもウェザリング(プラモデルの塗装法で、リアリティを出すため汚れや風化を表現するすること)みたいでカッコいいとか思えてしまうカラーでもある(笑)
お洒落系カラー
シフォンアイボリーメタリック
レトロな雰囲気を持つアイボリーカラーは、街でも山でもジムニーキャンプでもインスタ映えすること間違いなし。
アイボリーは膨張色なので、48R的にはブラックルーフを選んでシュッとさせるとさらにカッコ良いと思っている。
個人的にはおっさんが乗ってるより、若いジムニー女子までセットだと丸です。さらにMT転がし女子なら二重丸です。
デザート系カラーに見えなくもないので、20%くらいはミリタリー系と思っている(メタリック入ってなかったら、もっと軍事色強かったね)。
定番カラー系
ど定番の白/黒/シルバー
昔からの定番カラーで、トレンドに左右されず長く飽きが来ないカラーと言える。また、定番だけあって万人受けするので、売却時の査定でも有利だ。
但し、ジムニーの白はパールカラーのピュアホワイトパールとソリッドのスペリアホワイトがあるが、人気なのはパールホワイト。スリアホワイトの白は軽トラのそれと同じで、安っぽいのっぺりした白。こちらは人気はない。
ピュアホワイトパール
白も四駆では定番カラー。
特にジムニーシエラでは白いボディとブラックのオーバーフェンダーの組み合わせが精悍な印象を与えてくれる。ザ四駆のJEEPラングラーなんかにも通じる、フェンダーのマッチョ感が際立つカッコ良さである。
また、白は洗車傷が目立たないのがメリット。水アカなどの汚れは目立ち易いが、自動洗車機でガンガン洗えるのでメンテナンスは楽である。
マイジムニーのカラーだけあって、1番カッコ良くて、見るたびに惚れ惚れするカラー(愛車が1番カッコ良い説)。
パール塗装は22,000円アップの特別色だが、定番カラーは査定に有利なので塗装アップ分は余裕で回収できる。とはいえ、塗装代が高くぶつけたときの板金塗装は高くつくので、事故には注意が必要だ。
ここで一言スズキのデザイナーに言いたいのだが、なぜにピュアホワイトパールにブラックルーフを設定しなかった?!恐ろしくカッコ良くて、喉から手が飛び出すよ。
iPhoneのジムニーのクリノメーターアプリ内にはあるんだけど。
ブルーイッシュブラックパール
スズキの黒といえば、ブルーイッシュブラックパール。
ぱっと見黒だが、光の当たり方では紺色のパール顔料が渋く輝く。
黒いスクエアボディの車体は無骨な印象だが、パール塗装のブラックはそこに上質な雰囲気を纏わせる(ブラックパールは高級車定番カラーだし、ベンツGクラスっぽいよね。まさにリトルG)
但し、お手入れが大変なカラーで、黒はあらゆる汚れが目立ってしまう。
指紋すら目立つので、子供がペタペタ触ると発狂しそうになるだろう。さらに洗車傷も目立つので、手洗い洗車も必要。ブラックが好きというだけでなく、洗車好きということまで求められるカラーである。
シルキーシルバーメタリック
シルバーは先代ジムニーJB23や先々代のJA系でよく見かける定番カラーだ。とはいえ、他のカラーが秀逸なJB64/JB74なだけに、調査ではほとんど見かけないレアカラー。
今までジムニーの興味のなかった層まで人気爆発したJB64/JB74ジムニーにおいては個性が求められ、逆に面白みのないカラーは受けないのかもしれない。
特徴としては、汚れも傷も目立たないので、メンテナンスが最も楽。質実剛健なジムニーのイメージにも合っていて、もっと人気あっても良いとは思うのだが、今回の調査ではびりっけつカラーになってしまった。
スポーティカラー系
ちょっと遊び心がある派手系スポーツカーカラー
キネティックイエロー
キネティックイエローはジムニーのカタログにも多数登場するスズキ一押しカラー。派生カラーも2種用意されるスズキの気合の入れようだが、今回のカラー調査ではそれほど多くは見られなかった。
カタログ映えはするとは思うのだが、いざ買うとなると派手すぎる色は躊躇してしまうよね。
派生カラーのブラックルーフはオーソドックスな2トーンで良いとして、走り屋のカーボンボンネットよろしくブラックボンネットの塗り分けは、どこか小僧っぽさがある(ルーフ以外にもブラック塗り分けるなら、ボンネットではなく、Cピラーだろう)
案の定、黒ボンネットは600台調査してたったの2台。
ブリスクブルーメタリック
高山から空を見上げるような、抜けるような青空系のブリスクブルーメタリック。
ブルーはスズキのコーポレートカラーだけあってどの車種にも設定されるが、どこかクラシカルな先代ジムニーの雰囲気を残すJB64/JB74にはスポーティ過ぎて相性イマイチ。
むしろ、マットな水色塗装でレトロな雰囲気のほうが、この車のイメージだろう(ショップデモカーは水色多いよね。水色はオーバーフェンダーのないJB64のほうがレトロ感あって良い)
バイクだったら、スズキのブルーって超カッコ良いんだけどね(遠い目)
ジムニー人気色まとめ
実際に調査してみた結果、だいたい自分の予想通りの結果でした。
やはり上位はジムニーのイメージに良く合うこの御三家。
・シンフォニーアイボリーメタリック
・ジャングルグリーン
・ミディアムグレー
続いて、定番カラーの白からが続いて
・ピュアホワイトパール
・ブルーイッシュブラックパール
人気がないのはこのトリオ(下位3カラーとはいえ、キネティックイエローは結構頑張っているが)。
・キネティックイエロー
・ブリスクブルーメタリック
・シルキーシルバーメタリック
人気カラーを参考にするも良し、敢えて人と被らないカラーを選択するも良し、自分好みにオールペイントするも良し。
結局は人気や周りの意見に左右されることなく、自分が1番ビビビッとくるカラーにするのが1番です。
車なんて、自己満足のカタマリなんだから、自分が1番ワクワクするカラーが最高なのですよ。
ジムニーのカラー選びの参考になれば幸いです。
ジムニー/ジムニーシエラへの買い替えを検討しているなら、愛車の売却方法はお決まりですか?
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ブログ筆者48Rのハイエース売却時では、ディーラーより40万円も高い査定額でした。
ディーラーの査定だけだと、絶対損します。
他にも「JB74ジムニーシエラ(☜クリック)」カテゴリーで様々なジムニーに関する記事書いてます。よろしければ、そちらの記事もどうぞ。