三月の末、寒の戻りでそこそこ降ったしピーカンだしということで、八方ホイホイに引っかかり、しつこく不帰2峰狙いに行ってきた。
結局ビビって滑らなかったんだけど。
では、レポ。
朝一はゴンドラ入山。
普段ならバックカントラーだらけのゴンドラ前だけど、時期も遅いのか、半分以上は登山客といった感じ。前の方に板を並べてたのに、リフト券待ちの行列が強烈で、大幅にスタートが遅れるという失態をやらかす。。
自分はゴンドラで上まで上がると、荷物をデポして朝一リーゼン2本。
今回も一回券ではなく、一日券購入なので、少し滑らないと勿体無いので(貧乏性)。
準備運動はバッチリなので、リーゼングラードまで上がるとイソイソと準備してハイク開始。ここから猫まっしぐらモードに。
ややや、出だしは雪付き良いものの、斜度があるところは色が違う旧雪が出てる。。
うーん、色が違う部分はサンクラストなんかでカリカリだったら嫌だなぁ。雪ついているところも薄くて下はカリカリなのかなぁ。
猫まっしぐらのつもりだったけど、不安要素にちょっと悩み出す。やはり3月末にもなると、多少降ったところで厳冬期ほどコンディションは良くない。ずっと降って気温の低い厳冬期なら、スラフのリスクはあってもカリカリのリスクは低いが、3月末にもなると雨やらサンクラストなどの不安要素が増えてきて悩ましい。
ま、唐松ルートはエスケープがたくさんあるので、とりあえずは進むことにする。
ハイクは調子良くて、八方池山荘から2時間で山頂着。11時ちょい前に到着。
ここでトップに追いついたけど、皆さん奥には行かずにDルンゼを滑るご様子で。
自分はスタコラ奥へ向かう。
11:50に不帰南峰ピーク着。
t2oさんが雪崩れたライン。色の違う旧雪が見えてて、見るからに雪が薄そう。パス。
真ん中のライン。朝からのど日射で雪がペタペタ。この先のノールが、対岸からの撮影で雪薄いのがわかっているのでパス。
北峰から。
ハイクしながら、滑るなら旧雪が露出してない北峰からレフトのラインかなと思っていた。
が、近くで見ると出だしに破断面も見えるよね。。
大丈夫な気もするけど、後続が誰も来なくてリスクも取りたくないのでパス。。うーん、実際これくらいなら悩ましいよね。多分大丈夫な気もするけど。。。
結局、残った北峰からのルンゼを偵察。
手前は日射でペタペタだけど、ルンゼ内は日陰だしドライパウダー?
他に行くところもないので、ここでドロップ準備。
そしていざ!
最初はカット気味に斜めの入る。
と、足元から雪が崩れ出す!
湿雪雪崩れ!(写真は安全地帯に戻ってから)
そしルンゼ内の雪を巻き込み轟々と流れて行く。。
ちょうど下の動画の2:00あたりみたいに(滑ろうとしているラインは同じ)
いや〜焦った!カット気味に入って足元から雪崩れたので巻き込まれなかったけど、轟々とルンゼを落ちて行く雪崩れは大迫力だった。
後から下から撮った写真。
北峰ルンゼからのデブリが唐松沢本流まで。下に人いたらメンゴメンゴ。
これで戦意喪失。本日のニホーはお終い。
スタコラ引き返してDルンゼで帰る! こちらは多少北向きなので、3月末にしてはグッドパウダー。
下から改めて2峰を見上げる。やっぱ、3月ともなると雪付き悪いよね。30cmくらい降ったはずなのに、けっこう旧雪が露出している。
対照的に、唐松本谷はびっくりするくらいの柔らかいパウダー。スイスイです。
いつもはゲレンデ状態のお手軽エリアは、この時期になるとボッコボコでシュプール少なめ。
ま、3月末になると、外人も減るからねぇ。
あとはシャアシャア滑って二股着。
こちとら、デポはないので二股から気合のハイクでゲレンデに復帰し、いつものごとくゲレンデ遊びへ。
というか、日が陰ってほぼ苦行。ニホーのカリカリは怖くて滑れないけど、ゲレンデのカリカリならいくらでも滑るぜよ!
最終リフトまでこけまくる!!
独身のプロ達と、白馬の夜は更けていく。。。
おつかれ山でした。