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ショウワガレージ クイックボディマウントでレスポンス向上【JB64/JB74ジムニー剛性アップパーツ】

ジムニーって車体剛性が低めなので、剛性アップパーツを入れる度にハンドリングに変化があって楽しくてしょうがないのだが、今回はショウワガレージさんのクイックボディマウント(硬い方の硬度70)を導入してみた。

6,600円と安価ながらかなり効果があり、車体フィールがソリッドになりステア入力したときのレスポンスが向上!元々オンロードが楽しいように剛性アップパーツを色々いれていたのだが、ボディマウントの変更はけっこう変化しろが大きくて驚いた。

しかしながらデメリットもあり、路面の細かい凹凸はより伝わりやすくなるので、乗り心地重視の人には向いてない(48R的にはこれくらいの乗り心地は許容範囲だが)

ま、安くて変化が大きくて、なおかつ交換もDIYでそれほど難しくないので、カスタムパーツとしては面白い存在です。

 

 

ショウワガレージのクイックボディマウント

ジムニーのボディマウントブッシュ

ボディマウントブッシュとは、ラダーフレーム車において、フレームとボディを連結する部分に挟み込むゴムブッシュ(青○部分)である。

引用:ジムニー公式サイト

 

ボディマウント1ヶ所につきボディマウントブッシュは下の画像のように「ボディとフレームの間」と「フレームと固定ボルトワッシャーの間」の2個使用されており、ジムニー全体で計16個のボディマウントブッシュが使用されている。

ボディマウントの役割はフレームからボディへの振動や衝撃を和らげたり、走行ノイズを車内に伝えないためのクッションである(走行ノイズも高周波の車体振動なので、ボディに伝わると共振して音を出す)。

柔らかいと振動をよく吸収し乗り心地は良くなるものの、ボディとフレームの間にマウントブッシュのたわみ分のヨレが生じて車体剛性としては低くなり、ハンドリングのレスポンスは低下するのだ。

 

 

 

ショウワガレージのクイックボディマウント

ショウワガレージさんから販売されるクイックボディマウントは、純正のボディマウントブッシュより剛性を高めたマウントブッシュである。

以下、ショウワガレージさんの商品説明を引用。

純正ブッシュにあるサイドスリットを無くし剛性をアップ。
用途に応じて硬度の異なるストリート60とスポーツ70の2種類。
ボディとフレーム間のヨレを少なくし、回頭性の向上、車体の振られやロールの減少、さらには足回りのインフォメーションも素直に伝達します。交換による車高の変動も無し。
劣化したマウントの車両はもちろん、新車時の交換やボディリフト車にも効果的です。
街乗りはもちろん、競技・スポーツ走行まで広く対応いたします。

[ストリート60]
純正品と同じ硬度60とし、細かい振動や音の伝わり方は同等となります。ノーマルの車体から受けるゆるい印象を、一皮剥けたスッキリとした乗り味に変化させます。日常の快適性は失わずよりスポーティーなフィールを求める方へお勧めします。

[ストリート70]
JB64/74の純正品より硬く、JB23の純正ボディマウントと同等の硬度70とし、ストリート60と比べると細かな振動や音は多く伝達するものの、その分ダイレクトなフィーリングは増し、タイヤや足回りからのインフォメーションもより分かり易くなります。

フレームの切り離しを必要とせず短時間で作業可能な8箇所のみ交換するセットになります。
バンパースポイラーとヘッドライトを外すだけですべてのマウントの交換が可能。
車体に使用されている全16個のうち、比較的容易に交換できる半数(8個)のみでも効果を体感いただけます。

さきほどマウントブッシュは全部で16個と解説したが、ボディとフレームに挟まれているボディマウントブッシュはフレームからボディを切り離さないと交換できないので、「フレームと固定ボルト(+ワッシャー)の間」のブッシュのみを高剛性タイプに交換するのがこの商品の狙い。

 

48Rは「ストリート70」を購入した。

やはり48Rは車を操作することに喜びを感じるタイプなので、よりダイレクト感を感じられる70を選択。乗り心地なんて、二の次です(笑)

 

純正とショウワガレージのマウントブッシュを比較するとこんな感じ。

純正マウントは切り欠きが入っているので、マウントブッシュ自体がたわみやすい構造になっている。

 

純正はけっこう柔らかくて、手で押しただけで簡単にたわむくらいだ。

 

一方クイックボディマウントはゴム自体が硬いし、切り欠きもないので人間の力では全く変形しない。

触り心地から高剛性で、取り付けるのが楽しみでしかたない!

 

 

 

取り付け方法

簡単に取り付けられるとはいえ、結構硬いボルトもあるのでちゃんとした工具がないと手こずるかもしれない。特にフロントのボディマウントマウントはネジロック剤が塗られているので、長くてトルクの掛けられる工具が必須です。

所用時間:1.5時間

作業難易度:★★☆☆☆

 

必要工具

  • プラスドライバー2番
  • クリップリムーバー
  • ラチェットハンドル & ブレーカーバー(スピンナーハンドル)
  • エクステンションバー(適宜)
  • 14mmディープソケット
  • 17mmディープソケット
  • トルクレンチ(33N·m 60N·m)
  • ネジロック剤

 

 

手順①フロントグリルを外す

ボディマウントはそれぞれ独立しているのでどこから作業しても良いのだが、一番大変そうなフロントから手をつけていく。

フロントグリルの外し方はコチラの記事参照。

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手順②ヘッドライトを外す

ヘッドライトの外し方はコチラ。

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手順③フロントボディマウントを交換する

ボディマウント交換で一番苦労したのがこのポイント。

ボディマウント固定ボルトはネジロック剤が塗られているので、ボルトがとにかく硬い!

長いブレーカーバーでえいや!と力を入れると、パキッとネジロックが剥がれる音と共に緩んでくれた(最初150mmくらいのラチェットハンドルじゃ緩まなかった)

 

ボルトが外れたら、ボディマウントの受け皿を取り外すと目的のボディマウントにご対面。ボディに軽く張り付いているが、ちょっと力を入れると外れる。

純正のボディマウントブッシュを外してみたが、特に錆びておらずホッとした。

 

ショウワガレージのクイックボディに入れ替えて逆の手順で組むのだが、ここのボルトはショウワガレージのマニュアルによるとネジロックが必要とのこと。

ネジロックはリップクリームみたいな容器のLOCTITE248が使いやすい。

 

クイックボディマウントは穴径が2種類あるので注意する。

ヘッドライト下のクイックボディマウントは穴の大きい方を使う。

 

付属のM10のワッシャーを噛ませてショウワガレージ指定トルクの33N·mで締め付ける(標準の締め付けトルクは60N·m)

 

手順④前から二つ目のボディマウント交換

まずはかじり防止のため、ネジにパーツクリーナーを吹き付けて汚れを飛ばす(ジムニー購入して丸4年だけど、けっこう錆びてるね。。。これは別途対策します)

 

14mmのディープソケットでナットを外す(ボルトが長いので、通常のソケットでは届かない)。

 

ナットを外してボディマウントの受け皿を外す。

 

ボディマウントはやはり軽く貼り付いているが、手で簡単に外すことができる。

 

こちらのマウント部もそれほど錆びてなかった。

 

穴径が小さいほうのクイックボディマウントにこちらも付属のM12のワッシャーを入れて、ナットを33N·mで締め付ける。

 

手順⑤前から3つ目のボディマウント交換

ここはM14のナットなので、そこそこ硬い。

例によってまずはかじり防止のためボルトのクリーニング。

 

ここもボルトが長いのでディープソケット(17mm)が必要。

標準締め付けトルクは113N·mなので、緩めるのもめちゃくちゃ硬い!こういう時に役に立つのがブレーカーバー。

バキッとナットを緩めたらラチェットハンドルに持ち替えて早回しでナットを取り外す。

 

 

外したボディマウント。

 

他のボディマウントのナットは再利用だが、ここのM12ナットだけ純正は再使用せず、付属のセルフロックナットで締め付ける。クイックボディマウントは穴径の大きなほうだ。

締め付けトルクは60N·m。標準締め付けトルクは113N·mに比べかなり軽い締め付けトルクとなっている(セルフロックナットはその緩み対策だろうか)

 

手順⑥最後尾のボディマウントの交換

最後尾のボディマウントは手順④の前から2番目と同じ作業手順なので、詳細解説は略(締め付けトルクも同じく33N·m)。

 

48Rのジムニーの場合、ハイブリッジファーストのリアバンパーと干渉して純正ボディマウントが抜けなかったので、下画像黄○部分のネジを外してバンパーを少しずらして作業した。

 

 

 

パーツレビューとまとめ

走り出した瞬間から「硬い!」というのが第一印象。

荒れたアスファルトのゴツゴツがシャープに感じるし、タイヤノイズがうるさい路面ではより音が大きくなった印象。

こういう荒れたアスファルトだと、角の立った振動が伝わって乗り心地が悪い。

一方で、全てが硬く感じるかというとそうではなくて、路面のうねりや比較的大き目のギャップ(踏み切りなど)は足がうまく動いていなしている印象もある(マウント交換前より気持ち良くなったか、同等くらい)主に路面の細かい凹凸など高周波的な入力のみ硬くなったという感じだ。

とはいえ、細かい振動はシャープに伝わるので、ちょっと疲れやすい乗り心地である。

ま、よく言おうとすれば、路面の状況が伝わりやすいので接地感が良くなったとも言えなくもない(笑)

(48R的には許容範囲内の乗り心地だが、気になる人は気になるかも)

 

続いていつもの夜道のお散歩コース。

やはり硬度70のボディマウントはこういうステージでは活きてきて、ハンドルを切ればクイックに頭がコーナーに飛びこんでいく感じが気持ち良い。先日両ピロのラテラルロッド交換で大幅にレスポンス良くなったけど、まだ良くなる余地があったのか、と驚いた。特にS字コーナーの切り返しでは右に左に車がクイックに動いてくれるので、気持ちよくラインが決まる。

また、商品説明ではロールは抑えられると書いてあったが、48R的にはそれほど変わった印象はなし。まあ、ジムニーだしロールはするよねという感じである(ロールを抑えるなら、レートの高いコイルやショートスタビリンクのほうが効果的)

 

クイックボディマウント硬度70について総括すると、6,600円で結構ハンドリングに変化があるので、カスタムパーツとしては面白い存在である。とはいえ、デメリットとして路面のゴツゴツは明らかに伝えやすくはなるので、メリットデメリットを天秤に掛けた上で購入したほうが良いだろう。

 

また、硬度60のほうは純正ボディマウントとゴム硬度が同じなので、乗り心地とハンドリングが両立されているのかもしれない(試してないので、ゴツゴツに対するシャープさが出てないかわからないが)。

 

他にも「JB74ジムニーシエラ(☜クリック)」カテゴリーで様々なジムニーに関する記事書いてます。よろしければ、そちらの記事もどうぞ。







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