昨年末、JB74ジムニーシエラにハイブリッジファーストさんのショートバンパーを取り付けたのだが、バンパーが上下に短くなったおかげでフロントタイヤ周りの空間が大きく、「これ、もっと大きなタイヤ入るんじゃね?」というスケベ心で、215/70R16のOPEN COUNTRY R/Tからワンランク大きい225/70R16のBFGoodrich KO2に交換してみた。
今回、ノーマル車高+ショートバンパーの限界に、ワタクシメが人柱になって試してみたであります!
ノーマル車高/純正バンパーでの限界は
215/70R16サイズ
去年ノーマル車高のジムニーには215/70R16が限界という検証記事をアップした。
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【徹底検証】ノーマル車高JB74ジムニーシエラに215/70R16は干渉するか検証してみた
JB74Wジムニーシエラの純正車高/純正バンパーでは215/70R16がサイズアップできる限界と言われているが、もしかしてもっと大きなサイズが履けるのでは?と悩んでいるジムニー乗り諸兄も多いのではない ...
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詳しくは上のリンクに書いているが、フロントをフルストロークさせてハンドルをめいいっぱい切ると、フロントのインナーフェンダーまでのクリアランスが5mmしかないのだ。
ただ、この部分、ショートバンパー化のバッサリ切り取っているので、現在はノーマル車高とはいえ、クリアランスが大きくなっている。
↑のはみ出し部分はカット。
↑ご覧の通り。
これは、さらに大きなタイヤが入るのでは??
というわけで、215/70R16から225/70R16に挑戦してみる!
純正サイズ195/80R15と225/70R16の
サイズ比較
さて、まずは純正タイヤとサイズアップタイヤの大きさの比較をしてみる。
JB74Wジムニーシエラの定番の215/70R16や、さらにサイズアップしたサイズを下表にまとめてみた。
(サイズはメーカーHPから引用。タイヤ規格は許容差を持っていて、例えば195/80R15サイズでもメーカーによって若干大きさに差があります。今回はTOYOタイヤさんのOPEN COUNTRYシリーズの値をメインに引用してます)
外径(差)[mm] | 幅[mm] | |
195/80R15(純正サイズDUELER684Ⅱ) | 688 | 204 |
215/75R15(OPEN COUNTRY A/Tplus) | 703(+15) | 216 |
215/70R16(OPEN COUNTRY R/T) | 708(+20mm) | 221 |
185/85R16(OPEN COUNTRY R/T) | 720(+32mm) | 184 |
225/70R16(OPEN COUNTRY R/T) | 722(+34mm) | 228 |
225/70R16(BFGoodrich KO2) | 722(+34mm) | 228 |
195/R16C(OPEN COUNTRY M/T) | 728(+40mm) | 200 |
235/70R16(OPEN COUNTRY R/T) | 733(+45mm) | 235 |
235/75R15(OPEN COUNTRY A/Tplus) | 736(+48mm) | 240 |
225/75R16(OPEN COUNTRY M/T) | 748(+50mm) | 214 |
ジムニーに装着可能なサイズを外径順に並べている。
今回選択した225/70R16 BFGoodrich KO2は外径722mmで純正対比+34mm。前履いていた215/70R16 OPEN COUNTRYからさらに+14mmだ。
一般的には2インチアップくらいで履くサイズかな。
タイヤはBFGoodrich KO2
ホイールはDELTA FORCE OVALでキメてみた
今回はイメチェンでホワイトレターを試してみたく、ホワイトレターといえばの「BFGoodrich KO2」を選択。
めんどうでまだ青の保護剤落としてないけど、十分かっこいい!(嬉しくて、保護剤落とす前にダート行っちゃった(笑))
コイルもショックも交換してるけど、あえてノーマル車高で乗っているマイジムニー。
ノーマル車高にでかいタイヤを履くと、フェンダーの隙間が小さくタイヤのボリューム感が強調される感じで、個人的にはルックスは良いかと思っている(人によってはタイヤが大き過ぎて、リフトアップしないとバランス悪いと思う人がいるけど、この車格に対してタイヤが大きめのマッチョ感が良いのよ)。
そして合わせるホイールはジムニーで1番人気の「DELTA FORCE OVAL」
ビードロック風のリムデザインと高低差のあるコンケイブ形状が、ゴツいトレッドパターンやホワイトレターのタイヤと抜群の相性。スポーク周りのサラダボウルのような形状とビードロック風リムとの間の深い溝、ゴツいホイールセンターキャップなども、このコンケイブホイールに絶妙な深みを与えている。
イカつ過ぎず派手過ぎず、「上品な無骨さ」を感じる素晴らしいデザインだと思う(こういう形状を思いつくセンスすごいよね。48Rも自動車業界の製品設計の仕事だから、制約だらけの中で産み落とされた素晴らしい仕事には、特に感銘を受ける)
色は3色展開されており、どれも渋めのカラーでジムニーによくマッチする。
48Rはマットスモークポリッシュを選択。鈍い輝きがコンケイブ形状をより深く見せてくれる。
JB74ジムニーシエラの干渉チェック
はみ出しタイヤチェック
はみ出しタイヤはタイヤ幅以外にもホイールのインセット値も大きく影響する部分。
DELTA FORCE OVALのインセット値は「-5」なので、インセット「+5」や「0」が多いジムニーシエラ用のホイールの中でははみ出しに不利な部類(インセットをマイナス方向にしたほうがコンケイブ形状を大きく取れるので、デザイン優先でギリギリを攻めた感じよね)
どれどれ。
おお、超ツライチ!
インセット「0」のホイールに215/70R16のときはフェンダーに収まっていたが、これはまさにギリギリという感じ。
まあ、出てないのでOK判定でしょう!
車体当たりチェック
停止状態で左右にハンドル切ってもサスペンションがストロークした時の干渉はわからないので、今回もタイヤをジャッキアップして確認を行った。
ジャッキが倒れたら怖いので、ほんとうは犬ション台でやりたいんだけどね。
ちなみに、ショックはビルシュタインB6に変更しているが、ショックの最大長/最小長はノーマルショック同等なので、今回の結果はノーマルショックでの検証と同結果である。
後輪の車体あたりチェック
後輪が高く持ち上がって、フルストローク状態。
はい、ボディタッチ!
215/70R16の検証結果から入るかと思ってたけど、今回のタイヤホイールの組み合わせだとタイヤがより外側に張り出すので、よりクリアランスが狭くなる方向になったため接触してしまったようだ。
ただ、すでにバンプラバーにもタッチしていて、タイヤはボディに軽く触れている程度なので、実際には問題なさそうではある。また、街乗りはもちろん、オフロード走行でも林道ぐらいならここまでストロークすることもないので、48Rはしばらくはこのままで走ろうかと思う。
万が一あたって困るようなら、バンプラバーを入れてストローク規制かな。
前輪の車体あたりチェック
続きまして、215/70R16では限界だった前輪の検証。ショートバンパー化した効果やいかに。
まずはハンドルを切らずに確認してみる。前もフルストローク。
前ヨシ!
後ろヨシ!
上ヨシ!(指差し呼称しながら)
続いてハンドルを右に切ってみる。前側は問題なし。
後側はギリギリ。
後側はショートバンパーでクリアランスを稼げないので、これ以上のタイヤサイズはリフトアップしてストローク規制が必要になってくる。
最後はハンドルを左に切っての確認。
後ろ側は問題なし。
気になる前側は、、、
こっからじゃよくわからん。とはいえ、タイヤ3時の方向はショートバンパー化してインナーフェンダーをカットした効果がでている。
下から覗いてみると、
おお、ギリのギリ!隙間3mmしかない!
とはいえ、この部分はまだカットできるので、もっとクリアランスは稼げそうではある(まあ、前輪の後ろ側がボトルネックになってこれ以上の大径化は難しいけど)
タイヤは当たらないが、ワタクシの目論見は当たって、ニヤリでございます。
225/70R16の車体あたり検証まとめ
今回、めでたくショートバンパー化して、フロントは225/70R16サイズが収まった(リアは当たっちゃったけど)。
また、今回検証したおかげで、オフロード走行したときでもフルストロークさせない限りは当たらないことが分かったので、ある意味安心して走ることができるようになった。
次に大きなタイヤサイズになると235/70R16(734mm)になるが、もう225/70R16(722mm)で限界なので、これ以上のサイズはノーマル車高では履かないと思う。
(ちなみに、235/70R16をノーマル車高のバンパーカットで挑戦されている方のブログがあったが、この組み合わせは干渉すると結論づけておられました→新型ジムニーシエラにノーマル車高でどこまでデカイタイヤが入るかやってみた!)
ジムニーではより大きなタイヤサイズにしたい人も多いかと思うが、タイヤ選びの参考になれば幸いです。
他にも「JB74ジムニーシエラ(☜クリック)」カテゴリーで様々なジムニーに関する記事書いてます。よろしければ、そちらの記事もどうぞ。