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JC74 ジムニーノマド(ジムニー5ドア)を同価格帯SUVと比較してみた結果【ライバル車対決】

JC74ジムニーノマドが発表されて、「けっこう高いやん(汗)」と思っている人も多いのではないでしょうか?

実際ジムニーノマドが含まれる250~300万円の価格帯というと、各メーカーのコンパクトSUVからミドルクラスSUVのエントリーグレードが視野に入る価格帯。

それらライバル車と比べ、「ジムニーノマドってどうなん?」という点について、比較検証してみました。

 

 

JC74ジムニーノマドのライバル車種

では、エントリー選手の紹介です。

全てAT、4WDということは必須条件にして、ジムニーノマドに近い価格帯を選んでます。

 

スズキ ジムニーノマド

世界が待ち望んだ5ドアジムニー。

ジムニーシエラのボディを延長して5ドア化するこで、3ドアの不便さと室内の狭さが改善され、より一般受けしやすいクロカン四駆として爆誕。大人気間違いなし。

また、海外版の5ドアジムニーと同じくアダプティブクルーズコントロール(車間維持のクルーズコントロール)が装備される。

グレードはFC。お値段は2,750,000円

 

トヨタ カローラクロス

トヨタ伝統のミドルクラスカーであるカローラシリーズから派生したSUV車。

カローラといえば、大きすぎず小さすぎずバランスの良い車格で狭い日本の道路でも取り回しやすくて大ヒットした車であるが、SUVになってもそのバランス感を維持しつつSUVらしいルックスを手に入れた車である。

今回はGグレードの4WDハイブリッドがエントリー。

トヨタのストロングハイブリッドがついてお値段は2,969,000円。

 

 

 

トヨタ ヤリスクロス

ヤリスクロスはトヨタを代表するコンパクトカーであるヤリスのSUVバージョン。

車格は先に紹介したカローラSUVより一回り小さいものの、エッジの効いたデザインでコンパクトSUVとは思えない迫力のルックス。

今回はGグレードの4WDハイブリッドがエントリー。

お値段2,755,000円。

ジムニーノマドとほぼ同額でトヨタのストロングハイブリッド車が買えるとは。。。

 

 

ホンダ VEZEL

ホンダのフィットベースのコンパクトSUV。

これもデザインが秀逸で、SUVらしく車高は高いもののアウトドアというよりは都会のコンクリートジャングルが似合う精悍なフロントマスクが特徴。

今回は4WDのガソリンモデルとハイブリッドモデルがエントリー

お値段はガソリン車が2,648,800円、ハイブリッド車が3,108,600円(ハイブリッド車は300万円を超えてくるが、HONDAは20万円くらいは値引きしてくれるので実質300万円弱です)

 

 

スバル インプレッサ

SUVではなくハッチバック的な現行のインプレッサだが、ジムニーノマドと同価格帯の4WDということでエントリー(スバルのコンパクトSUVであるクロストレックはジムニーノマドより50万円ほど高いので)

とはいえ、スバル伝統の水平対抗エンジンと4WDの組み合わせはダートでは無類のスタビリティーとトラクションを発揮して無類の速さを誇る。

今回はSTグレードの4WDがエントリー。

お値段は2,992,000円

一番安いグレードでも国産車で一番優秀な運転支援システム「アイサイト」を装備。

また、スバルは予防安全だけでなく衝突安全も優秀で、安全性能評価テストでNo.1も獲得しています。

 

 

スバル クロストレック

インプレッサベースのスバルのコンパクトSUV。

インプレッサベースとはいえ、SUVらしい車高とインプよりエッジの効いたフロントマスクやフェンダー周りのデザインで迫力あるルックスが魅力。

マイルドハイブリッドシステムでインプレッサより重いものの燃費はこちらのほうがやや良い。

今回はTouringグレードの4WDがエントリー。

お値段は3,234,000円(比較としえはちょっと高いけど、めちゃ良い車なので許して)

もちろん「アイサイト」を装備だし、安全性の高さもピカイチ。

 

 

マツダ CX-30

マツダのコンパクトカーMAZDA2ベースのSUVであるCX-30。

同じくMAZDA2ベースのコンパクトカーでCX-3という車種もあるのだが、今回は車格のより大きなCX-30がエントリー。

マツダといえば洗練されたデザインと走りの良さが魅力的だが、品質が良くないのが玉に瑕(マイナートラブル多い)。

今回は20S i selectionグレードの4WDハイブリッドがエントリー。

お値段は2,898,500円。

 

 

マツダ CX-5

マツダのミドルクラスSUV。

初代CX-5は作り手の魂が宿ると言われた魂動デザインとディーゼルターボエンジンの走りの良さで、デビュー当時はミニバンブームの中SUVブームの火付け役となった車。

今回は20S i selectionグレードの4WDがエントリー。

お値段はガソリンエンジンモデルで3,041,500円。

ついでにディーゼルもエントリーさせて、こちらは3,360,500円(値引き考慮してもジムニーノマドより高いが、マツダのディーゼルは本当によく走るエンジンなので、載せずにはいられなかった)。

 

 

JC74ジムニーノマドと比較してみた

各ライバル車の主なスペックを下表にまとめてみた(表は横スクロールしますが、情報量多くて見にくいですね。でもこれくらいの情報載せないと比較できないんです)

グレード 価格
[¥]
全長
[mm]
全幅
[mm]
全高
[mm]
室内長
[mm]
室内幅
[mm]
室内高
[mm]
ホイールベース
[mm]
最小回転半径
[m]
車重
[kg]
定員 駆動方式 ミッション形式 排気量
[cc]
最大馬力
[ps]
最大トルク
[kgf]
モーター出力
[PS/kgf]
燃費
[km/l]
ジムニーシエラ JC 2,183,500 3,550 1,645 1730 1,790 1,300 1,200 2,250 4.9 1,090 4 4WD 4AT 1,460 102/6,000 13.3/4,000 - 14.3
ジムニーノマド FC 2,750,000 3,820 1,645 1,720 2,060 1,300 1,200 2,590 5.7 1,215 4 4WD 4AT 1,460 102/6,000 13.3/4,000 - ?
カローラクロス G 2,969,000 4,490 1,825 1,620 1,800 1,505 1,260 2,640 5.2 1,470 5 4WD 電気式無段変速 1,797 98/5,200 14.5/3,600 95/18.9 24.5
ヤリスクロス G 2,755,000 4,180 1,765 1,590 1,845 1,430 1,205 2,560  5.3 1,525 5 4WD 電気式無段変速 1,490 91/5,500 12.2/3800-4800 80/14/4 28.1
VEZEL G 2,648,800 4,340 1,790 1,580 2,020 1,445 1,240 2,610 5.3 1,320 5 4WD CVT 1,496 118/6,600 14.5/4,300 - 15.0
VEZEL e:HEV X 3,108,600 4,340 1,790 1,580 2,020 1,445 1,240 2,610 5.3 1,320 5 4WD 電気式無段階変速 1,496 106/6,000-6,400 13.0/4,500-5,000 131/25.8 21.5
インプレッサ ST 2,992,000 4,475 1,780 1,515 1,925 1,505 1,200 2,670 5.3 1,390 5 4WD CVT 1,995 154/6,000 19.7/4,000 - 14.7
クロストレック Touring 3,234,000 4,480 1,800 1,575 1,930 1,505 1,200 2,670 5,4 1,600 5 4WD CVT 1,995 145/6,000 19.2/4,000 13.6/6.6 15.8
CX-30 20S i 2,898,500 4,395 1,795 1,540 1,830 1,490 1,210 2,655 5.3 1,500 5 4WD 6AT 1,997 156/6,000 20.3/4,000 6.9/5.0 15.5
CX-5 20S i 3,041,500 4,575 1,845 1,690 1,890 1,540 1,260 2,700 5.5 1,600 5 4WD 6AT 1,997 156/6,000 20.3/4,000 - 14.0
CX-5 20S i 3,041,500 4,575 1,845 1,690 1,890 1,540 1,260 2,700 5.5 1,690 5 4WD 6AT 2,188 200/4,000 45.9/2,000 - 16.6

 

結論から言うと、ジムニーノマドはボディが延長されたとはいえ、軽自動車のジムニーベースなので、300万円前後の価格帯のミドルクラスSUVと比べるとかなり見劣りする。

 

まず、車格が小さい。

ジムニーノマドのベースは軽自動車サイズに収まるJB64ジムニーであり、これにオーバーフェンダーとボディ延長をした程度なので、車格という面ではミドルクラスSUVに比べかなり小さい。というか、軽自動車ベースなのでコンパクトSUVより小さいのがジムニーノマドである。

それでいて、最小回転半径はかなり大きいので(ホイールベースは特別長くないので、フロントタイヤの切れ角が小さい)、車格は小さいのにそれほど取り回しは良くないのかもしれない。

 

次にエンジンも非力。

他のミドルクラスSUVはもっと馬力があったりハイブリッドシステムのアシストがあるにもかかわらず、ジムニーは非力な1.5LのNAエンジンでわずか102馬力。5ドアで後部座席にも人を載せる機会が増えるのだから、ターボまたはマイルドハイブリッドシステムなどもう少し走りをよくして欲しかったところ。

 

また、燃費に関しても今回の比較では最下位クラスである。

(ジムニーノマドの正確な値はまだ未発表だが、ジムニーシエラで既に最下位なので、車重の思いジムニーノマドが最下位になるのは自明の理)

これに関してもハイブリッドシステムの導入など、ちょっとでも改善が欲しいところであるが、まあジムニーという車はシンプルで壊れにくい(それでもスズキなので壊れるが)ことが信条なのでしかたあるまい。

つまり、300万円ほどのSUVで迫力のある車格の車が欲しかったり、速い車が欲しかったり、燃費が良い車が欲しい場合、ジムニーノマドは全く向いてないのだ。

 

また、この記事ではその他の装備(ナビ、オーディオ、安全装備、快適装備)については詳しくは比較していないが、ジムニーノマドはスズキの軽自動車クオリティなので、300万円弱のコンパクト~ミドルクラスSUVとは勝負にならないことも付け加えておく。

 

そこらへん理解してジムニーノマドを選ばないと「300万円もしたわりには、、、」という不満だらけになってしまう。ジムニーとは元々速さや快適性など求めて選んではいけない車なのである。

 

 

JC74ジムニーノマドは割高か?

ここまでの流れでなんで車格が小さくてエンジンも排気量小さく非力でハイブリッドシステムもついていないのに、ミドルクラスSUVと同価格帯なの?という疑問が生じるかもしれないが、これに関しては2つ理由があると思っている。

理由の1つめは、もともとジムニーのラダーフレーム構造はモノコック構造に比べて製造コストがかかるので車両価格が高くなる傾向がある。その証拠に軽自動車のJB64ジムニーもSUZUKI軽自動車の中では価格が高めになっているので、製造コストが高いことが車両価格に反映されていることが窺える。

もうひとつの理由としては、ジムニーノマドはインド生産という点も挙げられる。つまり、スズキ車とはいえ輸入車なのである。インドの人件費が安い点は有利かもしれないが、それでも自動車を日本に輸入するとそれなりの輸送コストがかかるので、それも車両価格に反映されていると思われる。

 

というわけで、ジムニーノマドは製造コストの高い輸入車なので、割高になるのはしかたないのである(小型欧州車も日本のコンパクトカーと比べると割高なのと同じ)。

 

それでもやっぱりジムニーは最高

さて、ここま散々ジムニーノマドが値段の割に小さくて遅くて燃費が悪いことを解説してきたが(ディスり過ぎ?)、やっぱりジムニーならではの魅力もたくさんある。

まず、本格的なラダーフレームを採用したクロカン四駆ということ。3リンク式サスペンションを搭載したラダーフレーム車は悪路の走破性が高く、ボディが歪むと走れないモノコックボディ車と違い、ラダーフレーム車はフレームさえ無事なら走り続けることができる堅牢さをもっている。生半可なSUVでは走れない悪路走破性能がジムニーの魅力なのである(たとえ自分がそんな悪路走らなくても、そんな車を所有しているだけで気分が良いものである)。

また、本格的な四輪駆動車らしい角張った無骨なデザインも、エッジと曲線を組み合わせた流線型デザインが主流の現代の車において一線を画す雰囲気である。

そして、カスタムのベースとして楽しむのには最適な車である。なんせ、世にはアフターパーツが溢れているので、ちょっとパーツを変えるだけで楽しいし、手を入れまくってオンリーワンなジムニーに仕上げることもできる。車いじりが楽し過ぎて、沼にハマる人多過ぎです(一度いじり出すと、やめられないのよね)。

確かに狭くて遅いんだけど、そんなの気にならないくらい運転が楽しいのは、この車がとても魅力的だからなんですよね。

 

というわけで、速いだのデカイだの燃費良いだのには興味なく、純粋にジムニーという車の魅力に浸かりたいなら、さっさとディーラーに買いに行きましょう(笑)

楽しさにおいて、ジムニーの右に出る車はないですよ!

 

他にも「JB74ジムニーシエラ(☜クリック)」カテゴリーで様々なジムニーに関する記事書いてます。よろしければ、そちらの記事もどうぞ。

 

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