JB23ジムニー ジムニー

【3分でできる】JB23ジムニー クラッチワイヤー調整

JB23ジムニーのクラッチは昔ながらのワイヤー式クラッチである(JB64/JB74ジムニーから現代車で標準的な油圧クラッチになった)。

ワイヤー式のクラッチは長く乗っているとワイヤーが伸びて初期の遊び(踏んでもレリーズベアリングが動かない踏みしろ)が大きくなり、クラッチペダルを踏み込んでもクラッチが完全に切れず、ギア入りが悪くなってしまう。

48RのJB23ジムニーもクラッチの切れが悪くなって1速とリバースへのギアの入りが悪くなっていたのだが、クラッチワイヤーの調整でかなり改善を体感することができた!

クラッチの調整は「クラッチワイヤーの調整ダイヤル」を回すだけなので、作業時間は3分程度。

クラッチの遊びが大きくなりギア入りが悪い人は一度調整することをオススメします。

 

 

ワイヤー式/油圧式クラッチのメリットデメリット

 

今やワイヤー式クラッチは軽自動車でしか見られなく、最近でもJB64/JB74のように油圧クラッチが採用される軽自動車も増えてきた。

それは総合的に考えると油圧式クラッチに軍配があがるのだが、それぞれのクラッチシステムにはメリットデメリットも存在するので、簡単に解説する。

 

ワイヤークラッチについて

ワイヤークラッチの良い点

・コストが安い

・ワイヤーの取り換え作業が簡単(油圧式クラッチのフルード交換は面倒)

・クラッチの遊び、ミートポイントの調整が簡単

 

ワイヤークラッチの悪い点

・使っているうちにワイヤーが伸びてクラッチペダルの遊びやミートポイントが変化する。

・クラッチ板が減っても遊びやミートポイントが変化する

・ワイヤーが切れるリスクがある

・長く乗ってワイヤーが経年劣化してくると、踏み心地がガサツ

 (ワイヤーとアウターの摩擦が悪くなる)

 

 

油圧式クラッチについて

油圧クラッチの良い点

・クラッチ板が減っても自動で調整

・ワイヤーのように伸びによる調整が不要

・操作が重いクラッチにも対応できるパワーがある(さらにサーボアシストもできる)

・切れることがなく、ワイヤーより信頼性がある

・踏みごたえに高級感

 

油圧クラッチの悪い点

・仕組みが複雑な分、コストが高い

・もしトラブった時、工賃が高くつく

(フルード交換やエア抜き作業が必要)

 

 

上記のように、油圧クラッチにはコスト関連しかデメリットがなく、性能や信頼性を考えると油圧一択という感じである。

特にワイヤークラッチはワイヤーが伸びたりクラッチ板が減ったりするとクラッチのミートポイントが変化してしまうのだが、油圧クラッチは構造上ミートポイントが変化せず、かつ踏み心地もワイヤーの油不足などがなく一定なので、我々一般ユーザーにとっても調整作業が不要でメリットが大きい。

ちなみに、なぜ油圧クラッチが調整不要かというと、下図を見ると理解しやすい。

油圧クラッチはクラッチペダルに接続されたマスターシリンダー(ポンプ)の動きを液体であるクラッチフルードを通してレリーズベアリングに伝えられる。クラッチ板が減るとレリーズベアリングの位置が奥に変化してレリーズシリンダー内のオイル容量が大きくなるのだが、足りなくなったフルードはリザーバータンクから補充されるので、クラッチペダルの遊びやミートポイントは変わらないのだ(ホース内オイル容量が変化しても自動でオイルが足されるので、ミートポイントが変化しない)

 

 

一方でJB23はワイヤー式クラッチ。

クラッチ調整は簡単なのだが、裏を返せば油圧に比べ調整が必要ということでもある。。。(というわけで、JB64/JB74でクラッチが油圧化されたのは大歓迎)

 

JB23のクラッチワイヤー調整ダイヤルの位置 

車両前方からミッション方向を覗き込むと、エンジンのオイルパンの左側奥に調整ダイヤルが見える。

 

したから覗き込むとこんな感じ。

 

 

JB23ジムニーのクラッチ調整方法

クラッチの調整方法は至って簡単。

クラッチ調整方法

・右へ回すとワイヤーが張る方向(ペダルのミートポイントが近くなる)

・左へ回すとワイヤーが緩む方向(ペダルのミートポイントが遠くなる)

調整ダイヤルを回すとカチカチクリック感がある。1クリックだとほとんど変化を感じないので、3,4クリックごとにクラッチペダルの遊びを確認する感じで良いだろう。(48RのJB23は10クリックほど締め込んでちょうど良い感じになった)

ちなみに二人いると、調整する人、チェックする人で移動せずに調整できるので超簡単だ(一人だと車の下から運転席に乗り込むのを繰り返すのが面倒くさい)

 

 

JB23クラッチ調整まとめ

クラッチワイヤーを張る方向に調整することで、踏み込んでもいまいち切れの悪かったクラッチも改善され、1速とリバースのギアもスコスコ入るようになりました。

クラッチワイヤーは長く乗っているとどうしても伸びてしまうので、定期的な調整をオススメします。

 

 

他にも「JB23ジムニーカテゴリ」で色々ジムニー 記事書いてます。よろしければ、そちらの記事もどうぞ。









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