JB74ジムニーシエラ ジムニー

JB64/JB74ジムニー 車載ジャッキでタイヤ交換 〜スタッドレスタイヤ交換作業〜

スタッドレス交換のため、車載ジャッキでタイヤ交換をした。そりゃ、車載ジャッキより油圧フロアジャッキのほうが楽だけど、ジムニー程度の車格なら車載ジャッキでもそれほど苦労はない。

今回は車載ジャッキによるタイヤ交換方法を解説する。

参考になれば幸いです。

 

※2023/11/24更新※

先日ジムニーのタイヤが走行中に脱輪し、外れたタイヤが幼い女の子を直撃して意識不明の重体となる痛ましい事故が起きました(あろうことか、軽自動車のジムニーに軽自動車枠を超えるパーツをつけた違法改造車)。

ジムニーだから脱輪した、違法改造だから脱輪したという訳ではありませんが、整備不良のジムニーが事故を起こして我々ジムニーを愛する者たちの肩身が狭くなるのは心苦しいので、DIYでタイヤ交換作業をするなら「命を乗せる重要な部品を交換している」という意識を持ち、全ての作業を万全に行いましょう(タイヤ脱輪事故の原因は、タイヤ交換作業の不備と点検不足の二つでほぼ100%です)。

 

 

JB64/JB74ジムニーの車載ジャッキの取り出し方

車載ジャッキはラゲッジスペース(超狭いが)の底に収められている。

まずはラゲッジボックスを取り外す(JB64のXGはボックスなし)。

ボックスを取り外して、底のカーペットをめくると車載工具が現れる。

内容物は、車載ジャッキ、ジャッキハンドル、ホイールナットレンチ。

 

車載ジャッキとジャッキハンドルを取り出して、合体させて使おう。

 

JB64/JB74ジムニーのジャッキポイント

車載ジャッキはサスペンションアームの突起部にジャッキ上面の穴を合わせるようにセットする。

突起と穴を合わせることで、ジャッキアップ中にずれることを防いでくれるので、しっかりと合わせること。

 

ちなみに、フロアジャッキとウマを使う場合は下画像のように設置する。

純正ジャッキでもタイヤ交換はできるが、フロアジャッキだと簡単に車体が持ち上がるし、ウマを掛けたほうがパンダグラフジャッキより安定性も良い。

楽で確実なタイヤ交換をしたい人はこっちだ。

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車載ジャッキでタイヤ交換手順

車載工具のみでもタイヤ交換は可能だが、できればいくつか工具を揃えた方が作業がしやすい。

 

必要工具

・ジャッキ(今回は車載ジャッキ使用)

・輪止め

・早回しクロスレンチ

・トルクレンチ

・19mmホイールナットソケット

 

輪止めは安全のために絶対に使った方が良いのだが、ジムニーには標準装備されていない(ハイエースの純正工具には輪止め入ってたのに。。)。

高いものではないので、別途購入することをお勧めする。

 

早回しクロスレンチは作業効率が大幅に上がるお勧めアイテム。

こんな感じで使う(下画像の▶︎を押すと動画再生)。

車載工具のホイールナットレンチなんか、面倒で回してられんです。

 

トルクレンチも、メンテ初心者はオーバートルクになりがちなので、最初にトルクの感覚を学ぶためにも使用を推奨する。

緩むのが怖くて、車載のホイールナットレンチを力いっぱいしめたら確実にオーバートルクだし、アルミナットだと破損のリスクもある。

規定トルクで締めた方が、車にも精神衛生的にも良いです。

ホイールナット用のソケットもセットになったものが良いだろう(安いもので十分)。

 

 

 

JB64/JB74ジムニーのタイヤ交換方法

車載ジャッキは面倒とはいえ、小一時間程度の作業(ホイール運搬などの作業外時間は除く)。

タイヤで服が汚れるので、作業用の服推奨です。

 

手順①車を固定する(ギア入れ、輪止め)

まずはサイドブレーキを引く。

サイドブレーキは後輪だけにしか効かないので、さらにトランスファーを「4H」にする。

2Hだとフロントハブがフリーになっているので、ミッションのポジションやサイドブレーキに関係なく、フロントが転がってしまうからだ。

トランスミッションは

・MT車なら「1速」または「R」

・AT車なら「P」

に入れる。この状態で各タイヤがロックされた状態になる。

 

さらに輪止めを交換するタイヤの対角線のタイヤにセットする(右後輪を交換するなら、左前輪にセット)。

写真の撮り方が悪かったが、輪止めはタイヤ前後に2個かけるのが基本。

 

 

手順②ホイールナットを緩める

ジャッキアップ中の車は不安定なので、大トルクのかかるナットの緩め作業はジャッキアップ前に行う。

軽く緩めるだけでオッケー。

 

 

手順③ジャッキアップ

ジャッキはサスペンションアームの突起部とジャッキ上面の穴を合わせるようにセットする。

 

確実にセットされていることを確認したら、ジャッキハンドルを時計回りに回して車体を持ち上げる。

少しタイヤが浮く程度で良いのだが、交換するタイヤの外径が大きい場合はそれを見越した分も上げておこう。

 

 

手順④タイヤの取り外し

ホイールナットを全て取り外すとタイヤが外れる。

外したタイヤは万が一ジャッキが外れた場合に備えて、車体の下に置いておこう。

 

納車5ヶ月だが、ドラムブレーキカバーが錆びてる。。。

せっかくタイヤを外したので、この機会にブレーキやフレーム周りを拭き上げた。

 

 

手順⑤センターキャップ移植

ホイールを取り付ける前に、後輪のセンターキャップを新しいホイールにセットする(前輪は必要なし)。

ジムニー純正ホイールのセンターキャップは、表側から手で叩くと裏側に抜ける。

 

新しいホイールの裏から取り付ける。

 

 

手順⑥ホイールの取り付け

まずはジャッキアップ状態で、全てのホイールナットを仮止めする(軽い力でナットが回らなくなる位置まで)。

 

次にジャッキダウンして車を下ろして安定させてから、規定トルクでホイールナットを締め付ける。

ジムニーのホイールナットの規定トルクは100Nmだ。

ホイールナットの締め付けは対角線の順番で、一気に規定トルクまでかけるのではなく、数回に分けて締め付ける。

全ナット規定トルクで締まっていることを確認すれば完了だ。

 

メンテ初心者がトルクレンチで締めると、「え、こんなに緩くていいの?」と思うはず。力一杯しめたらオーバートルクなんです。

純正のホイールナットレンチで締める場合は、ハンドル長さが30cmで手をかける位置が25cmくらいだから、40kgくらいの力を掛けると100Nm程度になる(全体重かけたり、さらにはレンチ蹴ったりしたら超オーバートルクです)。

トルクは1m先で何Nかかっているかなので、100Nmの意味が分かっていると工具のハンドル長に応じた入力ができるものです。

 

手順⑦100km走行後の増し締め点検

最後に100kmくらい走ったら再度トルクレンチで100Nmで締めて緩みがないことを確認したらタイヤ交換は完了。

ちなみに48Rはタイヤ交換したあと増し締め点検を忘れないように、トルクレンチを片付けずに助手席に床に置いている。

増し締め点検をして初めてトルクレンチを片付ける習慣をつけると、増し締めを忘れません。

(まあ、増し締め点検をしてホイールナットが緩んでいた経験は一度もないのだが、タイヤ脱輪は命に関わる重大な事故に繋がるため、安全性を高めるためにこの点検作業は超重要だと思っている。ホイールとハブが馴染んでナットが緩む可能性もあるし、人間なので100%ミスをしないとは言い切れずホイールナット1本締め忘れている可能性がなきにしもあらずなので)

 

余談)タイヤ/ホイールサイズ変更しました

ちなみに、48Rはスタッドレスタイヤ交換の機会にタイヤ /ホイールサイズの変更をしている。

タイヤは純正の「195/80R15」からスタッドタイヤは「215/70R16」。銘柄はブリヂストンのSUVスタッドレス「DM-V3」

ホイールは純正の「5.5Jx15 inset+5」から「6.0Jx16 inset0」。銘柄はエンケイの「RPT1」

幅は20mmアップ、外径は25mmアップ

 

ハミタイしません!

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外径723mmの225/70R16では接触するというネット情報もあるので、外径は710mm程度にとどめておいたほうが良さそうだ。

 

 

あと、ホイールナットはアルミナットに変更。

 

ロックナットも付属していて、七角形溝付きソケットでないと回せないようになっている。

 

まとめ

ジムニー程度の車格なら油圧のフロアジャッキでなくても、平らなスペースさえあれば車載ジャッキでもタイヤ交換作業はそれほど苦ではない。

自分でタイヤ交換できると、ネット通販の安いタイヤホイールセット(タイヤ館などの量販店は高い)も利用できるし交換工賃もかからないので、節約ができて48Rとしては非常に助かっている。

また、いざパンクしても慌てないように自分でタイヤ交換をしておくのも良い経験だと思います。

 

 

他にも「JB74ジムニーシエラ」タグで色々ジムニー 記事書いてます。よろしければ、そちらの記事もどうぞ。









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