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バッ直で迫力の重低音!JB23ジムニーにサブウーファーを追加する。

着々と音質改善しているジムニーではあるが、現在のオーディオシステムの泣き所といえば重低音が物足りないこと。

なんせ、メインのスピーカーの口径は10cmと、自動車としてはかなり小さなサイズ。デッドニングで音質は向上したもの、80Hz以下の低音域はどうしてもユニットサイズから厳しいものがある。

と言うわけで、今回はシート下に設置できるコンパクトなパワードサブウーファーの追加と、オーディオシステムの設定を弄ってみた。

結果、チープな作りの軽自動車(失礼)とは思えないくらいサウンド改善。重低音まできっちり再生するし、サブウーファー導入でフロントスピーカーにハイパス(低音カット)を入れることでベールを一枚脱いだようなクリアな中音域。

なんかサブウーファーが最後のピースだったのだな、と思えるくらい満足な仕様となりました。

 

 

サブウーファー導入の狙い

サブウーファーの狙いは次の2点である。

 

・フロントスピーカーで鳴らしきれない低音の補強

・フロントスピーカーのハイパス化による音質向上

 

ジムニーのフロントスピーカーサイズは10cmと小口径。普通の車用スピーカーは16-18cmが主流なのでかなり小さいことになる。小さいと空気を押す量が弱いので、パワーの必要な重低音の再生は苦手だ。

マイジムニーはデッドニングしたとはいえ、鳴っているのは80Hzまで。そこでサブウーファーを導入することで、40Hzくらいまでの低音をカバーしてやる作戦だ。

また、ハイパスによる音質向上も見逃せないメリット。今のスピーカー+デッドニングだと80Hz以下は物足りないので、イコライザーで低音を持ち上げていたのだが、低音のゲインが上がるとスピーカーのコーン(振動板)の振幅が大きくなりブーミーな印象になる。また、音量を上げすぎるとコーンの振幅も大きくなりすぎ中音域に影響がでたり、ボディも共振して最悪ビビリ音の発生源になる。

しかしそこで、サブウーファーの登場。サブウーファーから低音を鳴らしてやれば、イコライザーでアップされたブーミーな低音は排除できるし、ボディの共振も抑えることができる。

 

というわけで、今までのフロントスピーカーとツイーターの2way構成から3way構成を目指す!

 

 

加えて、今回はサブウーファーの駆動に有利なバッ直接続(バッテリー直接接続)を行う。

パワーの必要なサブウーファーは、バッテリーから直接繋いだほうが音質に有利と言われている。今回導入した機種くらいの消費電力ならバッ直じゃなくても鳴らすことはできるが、バッ直のほうが電力の安定感で有利だし、ジムニーはバッ直接続が簡単だし、どっかの常時電力線から取るにしても元線のヒューズ容量も気になるしで、素直にバッ直が楽なのも一つの理由だ。

 

 

必要なもの

パワードサブウーファー

購入したのはカロッツェリア(パイオニア) のパワードサブウーファー TS-WX130DA。

弁当箱タイプの小型機で、ジムニーの場合シート下のスペースに余裕で収めることができる。

 

1.5万円でお釣りがくるくらいだが、性能的にも十分。じつはハイエースでもこれの先代のTS-WX120Aを使っており、非常に満足している。

 

※※※※※※2024/07/28更新※※※※※※

現在はモデルチェンジしてTS-WX140DAが最新です。

取り付け方は本記事で紹介しているTS-WX130DAと全く同じ。

 

 

RCAケーブル

ヘッドユニットからサブウーファー用の信号を伝達するRCAケーブルは別途必要。

お好みのもので、長さは2mあれば十分。

 

 

彩速ナビの外部出力ケーブル

彩速ナビは標準状態だと外部出力がついてないので、出力ケーブルも別途必要。

サブウーファーコントロールが付いているナビなのに、出力端子がオプションで別売りとはなんでやねん(おこ)

 

この部品ははお使いのナビによりけり。

 

 

端子類

バッ直したり、長くて邪魔なケーブルを短くするのに端子類も少々必要。

 

バッ直用の丸型端子。

 

ケーブル接続用にギボシ端子

 

あと、電光ペンチも。

 

 

JB23ジムニーバッ直配線
サブウーファーの取り付け方

だいたい作業時間は2時間程度です。

 

手順①マイナス端子の取り外し

常時電源の作業をするので、安全のため必ずバッテリーのマイナス端子は外そう。

というか、あとでバッ直配線があるので、バッテリを外しましょう。

 

 

手順②ナビ裏のケーブルの配線

電源関連のケーブルはこんな感じ。

 

下準備として、電源はバッ直でエンジンルームから車内に引き込み作業があるので、一旦切断してしまう。

 

ACCは今回はナビの「パワーコントロール」から取ることにする。

ナビ裏へのアクセス方法はこちらの記事参照。

【徹底解説】JB23ジムニー ナビ取り付け方法 〜彩速ナビをDIY取り付け〜

中古で買ったジムニーにはCDプレイヤーしかついてないので、今回はナビを取り付けた。 最初はGooglemapで乗り切るつもりだったのだが、あまりにも使い勝手が悪いので結局ナビの取り付けとなった。 ナビ ...

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運転席下から青いACC配線を通し、ナビのP.CONTに接続する。

 

次にRCAケーブルの配線作業。

ナビ裏に出力端子を取り付けるオプションケーブルを接続。

 

サブウーファー出力と購入したRCAケーブルをつなぐ。

一応、外れないように軽く補強(養生テープだけど)。

 

一旦運転席したから引き抜く。

 

RCAの反対側は、サブウーファーへつながるケーブルに接続。RCAケーブルが同じ色で区別がつかないので、テープなどで目印をつけると良い。

 

 

手順③バッ直ケーブルの配線

さて、バッ直ケーブルの配線作業。

ジムニーの場合、ボンネットを開けるためのワイヤーケーブルのラインに電源ケーブルを割り込ませるのが作業的に簡単。

 

バッテリーの奥にあるこの穴。

運転席足元から見るとこの位置。

 

ゴムパッキンを広げると、電源ケーブルも一緒に通すことができる。

貫通。

 

電源ケーブル先端は、元のギボシ端子を切ってエーモンの丸型端子を接続。そうそうヒューズはそのまま使うので、ヒューズより先でケーブルカットすること。

 

電源は念の為最後に接続。ここまで作業したら、また室内へ。

 

 

手順④サブウーファー本体へのケーブル接続

サブウーファー本体は運転席下に設置する。運転席下にはシートヒータの配線がカーペットから出てきているので、サブウーファーもそこを通すことにした(助手席下に設置する場合でも設置方法は同じ)。

 

まずはフロアカーペットをめくるため、シフトのカバーを外す。

 

灰皿下あたりからカーペット下に潜り込ませて、運転席下のシートヒーターの配線穴から引き抜く。

 

電源、ACCも同様の経路。

 

アースは灰皿の真下あたりのこのボルトに共締めした。

 

電源、ACC、アースのサブウーファー側は、配線がめちゃくちゃ長くて邪魔なので、一度切断して適当な長さでギボシ端子に接続。

 

これで配線準備は完了。

 

 

手順⑤サブウーファー本体の設置

仕上げの作業。サブウーファーに先ほどの配線を接続。

付属のコード固定金具で抜け防止。

 

そしてシート下に設置。

サイズ的に、全然余裕。

余ったケーブルはカーペット下に押し込むと見た目がスッキリする。

 

 

手順⑥バッテリー端子の取り付け

バッ直加工した端子をバッテリーのプラス端子に繋いで、最後にバッテリーのマイナス端子を繋いで作業完了。

 

お疲れ様でした。

って、まだ大事な作業、サブウーファーのチューニングが待っているのだ。

 

 

 

サウンドチューニング

さて、サブウーファーは設置しただけでは実力を発揮しない。

サウンドチューニングして、自分の車に合った最適なセッティングを見つけなければならない。

 

例によって「標準信号発生器」アプリを使用して、できるだけフラットな特性を目指していく。

 

けっこう大変な作業。地道に地道に作業して、理想の音に持っていく。

 

最終的に60Hzまではフラット特性、それ以下はダダ下がりだが40Hzまではそこそこ音がでるようになった。

 

 

 

JB23サブウーファー取り付けまとめ

さっそくリファレンス曲を再生。

やはり重低音が補強すると、音の厚みが全然違う!今まで物足りなかった80Hz以下の低音域がバスブーストせずとも余裕で出るようになったので、すっきりクリアながら十分な量感の低音でどんなソースでもそつなく聞かせてくれる低音域になった。

1.5万円そこそこのサブウーファーなので高音質というわけではないが、再生音域を広げることは正義。聞こえない音が聞こえるようになるだけで、曲の空気感をガラリとかえてしまう。ドライブが楽しすぎて、ちょっと遠回りをしたくなるくらいだ(笑)

 

サウンドチューニング作業で好みの音に仕上げるのは大変だったのだが、そんな苦労も吹っ飛ぶ満足感です。

 

 

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