車のワイパーやワイパーカウルって日当たりが良い場所についているだけあって、長く乗っていると色褪せしやすい場所である。
48Rのジムニーもボディ塗装面はそこそこ綺麗な状態をい保っているのだが、ワイパー塗装の色褪せや、ワイパーカウルの樹脂パーツの劣化で、外観はかなりみすぼらしい。
そこで今回はラバーチッピング塗装で色褪せのリフレッシュをやってみた。
結果、簡単に塗装できて、新品みたいな見た目に復活!
なんかクルマが若返った感じです。
現状のJB23ジムニーのワイパー&ワイパーカウル
青空駐車で年中紫外線にさらされる我がJB23ジムニーの現状がこちら。
ワイパーやカウルの色褪せがひどい。。。。
ボディは洗車とワックスで艶々なんだけど、ワイパーやカウルの劣化が酷くて、どうしても車が綺麗に見えないのよね。今回はこの色褪せたパーツの塗装に挑戦です。
ワイパー&ワイパーカウルの塗装方法
ラバーチッピング塗装は素人でも簡単にムラなく仕上げられます。
使用した塗料
・シリコンオフ(脱脂用)
・ミッチャクロン(塗料の密着を良くする下塗り塗料)
・ラバーチッピング塗料(新品から使って、半分くらい余ったかな)
脱脂はパーツクリーナーでも代用OK。本来パーツクリーナーはプラスチック変色の原因(白っぽくなる)になるが、どうせ塗装するので問題ないです。
手順①ワイパーの取り外し
まずはワイパー根本のキャップを取り外す。
取り外すと12mmのナットが現れる。
12mmナットを外せばワイパーアームは簡単に外れる。
手順②ワイパーカウルの取り外し
ウォッシャー液のホースはバッテリ横のコネクタ部分で抜いておく。
次にワイパーカウルの取り外しは3ヶ所のクリップを外す。
このクリップはセンターを押してロックを外す仕組み。
1番のプラスドライバーなど、細いものでセンターを押すとクリップが外れる。
次に左右のワイパーカウルを持ち上げて、センターのワイパーカウルをロックしている爪を解除する。
左右の爪を引き抜くと、ワイパーカウルは車体前方方向に外れる。
ワイパーカウルの下は砂だらけ、、、
砂が水分を蓄えて錆の原因になるので、ちゃんと掃除した。
左右のワイパーカウルは上に引き上げるだけ。
下画像のようにクリップがついているので、そこを真上に持ち上げるようにすると外しやすい。
手順③脱脂
油分や汚れが付着していると塗料の乗りが悪くなるので、シリコンオフで脱脂&クリーニング
よく振ってからパーツに吹きつけて、シリコンオフが乾く前に拭き上げる。
埃や布の繊維も塗装の大敵なので、拭き上げにはショップタオルがおすすめ(まあ、チッピング塗装なら多少の埃や繊維が残っても目立たないんだけどね)
ちなみに、上の画像の通り、ワイパーカウルのゴムパッキン部分は養生テープでマスキングしている。
手順④ミッチャクロンの吹きつけ
ミッチャクロンは塗料と被塗装物の密着力を向上させるマルチプライマーだ。
昔塗装していたときは、足付けと言われる被塗装物にヤスリがけ作業をして、表面を稼いで塗料の密着を上げていたが、ミッチャクロンを吹けばそんな面倒な作業は不要(足つけ作業、結構大変なのよ)。
ミッチャクロンはダブルコート(往復で2回吹き付ける)で、15cm〜20cm離して吹きつける。
薄くても十分な密着力が発揮できるため、厚塗りは避けよう。
塗装手順⑤ミッチャクロンの乾燥
乾燥時間は気温20℃で30分が目安。
ミッチャクロンの密着力を上げるため、しっかり乾燥させよう。
手順⑥ラバーチッピング塗料の吹き付け
仕上げのラバーチッピング塗装。
ムラになりにく塗料なのでさほど難しくはないが、ちょっとしたコツを書いておく。
ラバーチッピング塗装のコツ
・吹く前や吹き作業のインターバルはよく缶を振る(均一に塗料が噴き出す)
・30cmくらい離したほうが、表面のざらざら感がよく出る
・吹き出しの一撃目は被塗装物を外す(一撃目は多めに吹き出すので、ムラになりやすい)
・厚塗りは垂れるので、手を早く動かす
・3回ほどに分けて塗膜を厚くする
3度塗り後のワイパーカウル。
まるで新品みたいな漆黒に。
サンデーメカニックでも簡単に仕上げることができた。
ワイパーアームも手順は同様だ。
(ワイパーゴムは外して、ワイパーゴムをつける部分はマスキングしてます)
スプレー後はつまり防止のため、容器を逆さにして空吹きを忘れずに。
塗装手順⑦ラバーチッピング塗装の乾燥
完全硬化には1日ほどかかるが、小一時間ほどで手で触っても大丈夫なくらいには乾燥する(気温15℃で)。
乾燥させたらグリル取り外しの逆手順で組み付けて完成。
ビフォーアフターとまとめ
めちゃくちゃ良くなったよ!
まずはビフォー。
続いてアフター
まるで新品パーツのような見た目に大満足!!
質感としてはシボ加工(革製品の表面シワのような模様)の新品樹脂パーツみたいな仕上がりだ。遠くから見たら落ち着いた質感で、自家塗装しているとは思えない見た目となっている。
ラバーチッピング塗装はサンデーメカでも簡単に綺麗に仕上げることができるので、古い車の色褪せたパーツの復活には最適な塗料と感じた。他にもバンパーやフェンダー塗装にも応用できそうなので、色々試したいと思う。
思ったより簡単なので、みなさまも是非!
*2022/1/22追記*
JB74のグリル塗装にも応用してみました。
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かなり良い感じに仕上がって大満足。
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