JB64/JB74ジムニーには安全装備としてESP(エレクトロニックスタビリティプログラム)が備わっているのだが、タイヤを滑らせて遊びたいときにも強制的に電子制御に介入されてタイヤを滑らしながら走ることができないようになっている。
市販品のESPキャンセエラーなども流通しているが4万円超と高価でなかなか手がでないのだが、車に備わっている「整備モード」というモードに切り替えるとABS以外はキャンセルするかことが可能だ。
スノーアタックやサーキット走行、ダートトライアルなどでESPの介入がじゃまな時は是非試してみてください。
(整備モードで走るとどんな不具合があるかわからないので、自己責任でお願いします。48Rの場合、スノードリフトで遊ぶ分には全く問題なしでございます)
ESP(エレクトロニックスタビリティプログラム)とは
ESP(エレクトロニック・スタビリティ・プログラム)は、車の横滑りやホイールスピン、アンダーステア/オーバーステアをセンサーが感知し、4輪のブレーキとエンジン出力を自動制御して車両の姿勢を安定させる安全装置である。
カーブでの飛び出しを抑制したり、スピンの回避、急ハンドルでの車体の安定性確保など、滑りやすい路面での事故を未然に防ぐ機能である。
ESPの主な特徴・機能
- 横滑り防止機能: センサーが車両の挙動を監視し、危険なスピンや滑りを防ぐ。
- アンダーステア/オーバーステア抑制: カーブで外側に膨らむ場合(アンダーステア)は内側後輪に、内側に切れ込む場合(オーバーステア)は外側前輪に自動でブレーキをかける。
- エンジン出力制限: 急激な挙動変化に対し、エンジン出力を抑えて安定した姿勢を維持する。
- トラクションコントロール: 発進・加速時の空転を検知すると自動で出力を抑えてホイルスピンを防ぐ
クルマはこれらを制御するため、車体の運動(速度、加速度、ヨーレート)やハンドル舵角、各タイヤの回転速度、etc.など、色々モニタリングしており、ECUが横滑やホイールスピンなど感知すると、自動でエンジン出力やブレーキを制御するようになっている。
通常走行では、車の危険な挙動を自動で回避してくれる素晴らしい安全装備なのだ。
ESPの解除方法
ぬかるみから脱出など、意図的にタイヤを空転させたほうが良い場合は、「OFFスイッチ」でESPの介入を解除することができる。
但し、ESPを解除できるのは30km/h以下限定。30km/hを超えると自動でESPがONになるので、純正状態ではESPを常時カットすることはできないのだ(あくまでぬかるみ等の脱出用)。
スノードライブの楽しさをESPがスポイル
48Rは白馬村にJB23ジムニーを置きっ放しなので、JB74ジムニーで白馬に行くと2台を同じコンディションで乗り比べることができる。
で、ちょくちょく空き地でタイヤ滑らせてドリフトごっこで遊んだりするのだが、JB23では路面ミューの低いコンディションでは簡単にタイヤを滑らせて遊ぶことができ楽しく乗れるのに、JB74はESPが介入してタイヤの滑りやオーバーステアを抑制する制御が入るので、ドリフトがしにくいしアクセルターンすらさせてくれないのだ(アクセルターンしようとするとESPがエンジン出力絞ったりブレーキをかけるので、ゆっくりした円旋回にしかならない。。)
車の楽しみは意のままに車を操ることなのに、自分が操ろうとしていることをコンピュータに邪魔される。。ストレスしかない!
ESPキャンセラーも販売されいるが4万円超と手がでない価格帯のところ、今回紹介する整備モードを使うとタダ同然(ちょっと部品を追加しても200円くらい)でESPカットで走れます!
JB64/JB74の「整備モード」
JB64/JB74の整備モードとは
車検で使用するらしい整備モード。
ESPが効いていると、スピードメーターの検査ラインでリアタイヤを回転させたとき、フロントは回転していないのでECUがリアのホイールスピンと勘違いして出力を絞ってしまうのを防ぐらしい(ユーザー車検の経験のあるかた、実際にどういう挙動なのか教えてください)
そこで「整備モード」にすると、ABS以外のESP介入をカットできるので上記不具合を解消できるのだ。
スノーアタックなどでは、この「整備モード」にすることでESPの介入をカットして、思う存分タイヤを滑らせて遊べるようになります!
必要な道具
あるカプラーを短絡させる必要があるのだが、曲げた針金やY時の端子を突っ込むのは気が引けるので、そのカプラーの対の部品を購入して、配線で短絡させることにした。
適合するカプラーは「矢崎総業 090型II 2極 オスカプラー・端子セット タイプ3」。
これなら、カプラーを外すだけで純正復帰可能である。
整備モードの準備
整備モードの入るために短絡させるカプラーは、運転席アクセルペダル上方にある。
ビニールテープで巻かれた状態なので、カプラーを差し込むためカッターでビニールテープをカットして取り外す。
あとは先ほど作成した短絡カプラーを差し込むだけ。
「整備モード」の入り方
短時間で必要な操作をしなければならないので、けっこう忙しいです。ブログ読みながらだと間に合わないので、先に手順を理解してからやりましょう。
手順①エンジンをかけずに「イグニッションON」の状態にする
まずはエンジンをかけずに「イグニッションON」の状態にする。
イグニッションONのしかた
- プッシュスタート:AT車ならブレーキを踏まずに、MT車ならクラッチを踏まずにスタートボタンを2回押す。
- キースタート:キーをOFFから2段階回す(1段階目が「ACC ON」で2段階目が「イグニッションON」)
手順②
「イグニッションON」にすると、タコメーター下部にESP表示が点灯する。
このESP表示は2,3秒で消灯する。
ESP表示が消えたら3秒以内にESPスイッチを長押しする。5秒ほど長押しすると、ESPがOFFになる。
すると、センターディスプレイに
「ESP
整備用モード」
と表示される。
この状態でタコメーター下部に「ESP OFF」インジケーターも点灯する。
手順③この状態でエンジンをかける
この状態でエンジンをかけると「整備用モード」もままエンジン始動する。
ESP OFFなので、雪道で思う存分タイヤを滑らせて遊べる!
また、30km/hを超えてもESP OFFが解除されないので、勝手にESPが自動復帰するストレス改善!!(30km/hなんて、雪道でもすぐ出ちゃうからね)。
ちなみに、横滑り防止装置とトラクションコントロールはキャンセルされるが、ABSはキャンセルされません。
「整備モード」の解除方法
解除方法はエンジンを切るだけ。
次にエンジンを始動したら、通常モードに戻っている。
短絡端子はそのままで大丈夫?
短絡させたカプラーだが、手順を踏まなければ「整備モード」には入らないので、基本的に短絡カプラーは挿しっぱなしで大丈夫。48Rは最初に短絡させてから2年ほど挿しっぱなしだが、全く問題なしです。なんなら、車検もこのまま出しているが、全く指摘なし。
(短絡状態が心配なら必要に応じてカプラーを抜き差しするか、または短絡部分にスイッチを取り付けて「整備モード」にしたいときだけONにしましょう。最近の車のコンピュータ制御は複雑で、このカプラ短絡が「整備モード」以外にどう影響しているか分からないからね)。
JB64/JB74整備モードまとめ
ESPの介入をカットできる「整備モード」。
雪道でESPの介入なく思う存分タイヤを滑らせられてとても楽しい!
JB23と乗り比べても、JB74は電子スロットルになっている分ワイヤスロットルのJB23に比べ右足のダイレクト感に劣る部分はあるのだが、その差は乗り比べないとわからないくらい。ESPの介入がうざったいJB74ジムニーでも雪道走行がとても楽しめるようになった(ここぞという時にESPの介入がはいるのが本当にストレスだった)
市販のESPキャンセラーはとても高いのだが、整備モードを利用するととても安価にESPの介入をカットすることが可能。
個人的な見解だが、クルマは電子制御の介入がないほうが面白いので、タイヤを滑らせて遊びたい人は是非整備モードを試してみてください。
他にも「JB74ジムニーシエラ(☜クリック)」カテゴリーで様々なジムニーに関する記事書いてます。よろしければ、そちらの記事もどうぞ。
















