どうも、ハイエース大ファンの48Rです。
今回は2019東京モーターショーでグランエースを見てきたので、その感想メモです。
グランエースの概要
でかいボディサイズ
グランエースは先日発表された海外版ハイエースと共通のボディを使い高級ミニバンに仕上げた車種である。
最も特徴的なのが、従来のミニバンを大きく上回るボディサイズ。全長が5300mm、全幅は1970mm、全高は1990mmというサイズは、大型ミニバン アルファードの全長4950mm、全幅1850mm、全高1950mmを大きく上回る。
ちなみに、200系ハイエースで最も大きいスーパーロングバンのボディサイズが、全長5380mm 全幅1880mm 全高2285mm。それと比べてもほぼ同じという巨体ぶりである。
ミニバンみたいなボディ形状だが、どこが「ミニ」バンやねんと言いたくなる大きさだ。
エンジンは1GDディーゼル
エンジンはランクルプラドや5型ハイエースにも搭載されている1GDディーゼルエンジン。
その出力は176ps/3400rpm、最大トルクは45.9kgm/1600~2400rpm、鬼トルクで重量級のボディでもグイグイ加速できそうだ。
そのエンジンはボンネットに搭載されるが、残念ながらモーターショーではグリルの隙間から覗くラジエーターしか見えなかった。
ボンネット開けさせてほしかった(涙)
グランエースのサイズ感の印象
まあ、数字通りでかいよね。
見た目の印象としてはボンネットはあるもののキャビン部はハイエース200系のようなスクエア形状なので近くで見ると200系S-GLのワイドボディ以上の迫力がある。
リアビューはこのボリューム感。
グリルデザインはアルファードのようなオラオラフェイスではなく、ちょっと控えめ?なお顔(個人的にはオラオラグリルは苦手なので嬉しい方向)。
ヘッドライトはLEDだったが、ウインカーは白熱電球。アルファードはLEDヘッドライトは当然として、LEDシーケンシャルウインカーも装備されているので差がついた部分。
まあ、ざっと車を眺めて、とにかくボディが大きいのが印象的。
日本は駐車場のスペースが狭く、ハイエース200系の4(5)ナンバーサイズ枠でも左右の空きスペースを気にすることが多いので、このサイズは持て余しそうだ。全長も5.3mもあるので、前後スペースもはみ出しそうだし、48Rの使い方のようにヒッチキャリアを付けようものなら、とんでもない全長になりそうな予感。。
郊外住まいや、高速道路メインで細かい道を走らない人なら良いが、それ以外の人は取り回しに苦労しそう。
グランエースの内装
中に入れなかったのでチラ見できる範囲での内装だが、質感や室内の装備などはかなり良くて、S-GLをはるかに上回る高級感。ハイエースの派生だが、高級ミニバンに近い内装になっていた(6人乗りの上位モデルだからかもしれないが)
まるでソファーのようなセカンドシート。
運転席助手席の後ろにはなんだがパーツがついている。ドリンクホルダーでも飛び出してくるのだろうか?
革シートや内装トリムの装飾はアルファードに近いと感じた。ぜひ中から見たかったのだが、立ち入り禁止のお立ち台で展示されていたので、願い叶わず(涙)。
グランエースの使い勝手を予測する
ボディはかなり大きいが、室内長はそれほど長くない。
3列シート6人乗りの3列目を名いっぱい後ろに下げるとスーツケースすら乗らないくらい荷室スペースは狭い。
また、200系ハイエースはセカンドシートを実用できる状態で荷室をベッドにできるのがメリットだったが、グランエースはセカンドシートを最前部にしても後ろにベッドは設置できないだろう。
室内長は200系ハイエースより短くて残念!(ボンネット形状だからしかたないが)
運転席からのボンネットの見切りは悪そうだが、グリルに取り付けられたカメラで死角はカバーできそう。
この手の車は運転席からボンネット先端が見えないので、有用な装備。
途中で係員がバックドアの開閉を行っていたが、自動ドアではなかった。ハイエースのバックドアはバネが強く女性には閉めにくいので、ここら辺の改善はして欲しかった。
室内灯やエアコンの吹き出し口は各座席ごとに取り付けられていて快適性は高そうだ。新幹線によくあるジャケットを吊るすフックらしきものもついている?
商用車ベースであまり気の利いた装備のない200系ハイエース S-GLと違い、アルファードに近い充実した装備であった。
タイヤサイズ
タイヤはブリヂストンのDURAVIS 660A
サイズは235/60R17 109/107T LT
タイヤはカタログに載ってないのでメーカー新車付き専用モデルと思われる。
サイズは現行の15インチから17インチ化して、見た目が格段に良くなった。
しかし相変わらずのLT規格なので、タイヤの指定空気圧は高いし、サイドウォールも硬いはずなので乗り心地的には普通のタイヤより不利になる。とはいえ、パターンは乗用車タイヤのような見た目なので、静寂性などは良くなっているかもしれない。
速度記号も現行ハイエースのL(120km/h)からT(190km/h)になっており、高性能なタイヤとなっている。
足回りは200系より良いぞ!
乗り心地が良くないと巷で評判の200系ハイエースはFrトーションバースプリング、Rrがリーフスプリングというトラックと同じ形式のサスペンションだ。特にヘルパーリーフまでついたリアサスペンションは突き上げが酷く、セカンドシートでは段差でケツが跳ねる!
グランエースはフロントはストラット式サスペンション、リアが3リンク式コイルサスペンションになっており、200系ハイエースから大きな進化!!
リアは車軸懸架のままとはいえ、動きの良いコイルサスペンションになって乗り心地は良くなっているはず。
アルファードはリアが乗り心地で有利な独立懸架サスペンションだが、グランエースもコイルとダンパーのセッティングでかなり良くなりましたと、説明員の方がおっしゃっていた。
足回り見るためにローアングル写真撮りまくってたが、展示車はFRだった。ドライブシャフトが結構太いのが印象的。
4WDも発売されるのだろうか。
空力も考えられたアンダーパネル
ローアングル写真を撮っていて印象に残ったのがアンダーパネル。
綺麗に配置されたアンダーパネルはボディ下面の空気の流速を早めてダウンフォースを発生させ、高速道路の安定性向上が期待できる。ボディ下面の空力は侮れないくらい効果が大きいのだ。
タイヤ手前にはフラップがあり、タイヤによる空気流の乱れを防いでいる。
スペアタイヤカバーはフィン付き。
ちょっとしたスポーツカーみたいなアンダーパネルの処理である。
コストに厳しい?商用車ベースの車でこれは嬉しい装備。
まとめ
48R個人的には現行200系ハイエースより室内長が短くなっている点は残念だが、車としては足回り、エンジン、使い勝手、空力など大幅進化を感じることができた!
アルファードクラスのミニバンに乗っている人にとっては、一回り大きなボディサイズや燃費の良いディーゼルエンジンは相当魅力的だと思う。
価格はアルファードと同程度という噂なので、意外とミニバンユーザーを取り込むのではないだろうか?トヨタにとって、海外向けのボディサイズがどこまで日本に受け入れられるのか、テストマーケティング的な一台なのかもしれない。
以上、新型ハイエースのレポでした!
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