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ジムニーのスタビライザーを取り外して感じたこと【JB64/JB74スタビライザー取り外し方】

みなさんスタビライザーを外すとどうなるか気になりません?

実はJB74ジムニーのスタビライザーを取り外して10ヶ月。途中2回ほどスタビ付きに戻したりしながら色々なシーンで乗ってきて、スタビライザーありなしの効果についてはかなり理解が深まった。

狙いのオフロードでの走破性が向上したのはもちろん、乗り心地についても意外とメリットあり。また、懸念していた車体のロール増加も今の足回りではそれほど問題にはなっていない(こればかりはコイルやショックとの組み合わせ次第だが)。

結論としては、メリットデメリットはあるものの、自分的にはメリットのほうが大きいので、今後はスタビレスの状態が多いだろう。

今回の記事では、スタビライザーを取り外して具体的にどうなったのかを共有したいと思う。

(部品を外すだけで費用0円カスタムだし、気に入らなければ戻せるので、やってみるとけっこう面白いですよー)

 

スタビライザーとは

スタビライザーとは、車体に取り付けられた捻り棒で、車体のロールを抑制する効果をもつ。

どこにどう装着されているのかや、作動原理について、まずは簡単に説明させて頂く。

 

スタビライザーの原理

スタビライザーとはジムニーのホーシング(アクスル)に取り付けられた「コ」の字の棒である。

 

スタビライザーの「コ」の字の腕の部分はホーシングにリンクを通して接続されており、「コ」の字の胴の部分はゴムブッシュを介してフレームに連結されている。

 

これがどう働くかというと、左右のサスペンションのストロークに差が生じると、それを均等に近づける方向に力が働くのである。

図で理解すると、めちゃくちゃ単純だ。

スタビライザーの構造は、捻り棒の両端に腕をつけてサスペンションに繋ぎ、「左右のサスペンションの変位差」で捻るようになっている。

上の図で「左側のサスペンション」が縮もうとすると、「コ」の字のスタビライザーが回転して「右側のサスペンション」も縮めようとする。逆に「左側のサスペンション」が伸びようとすると、「右側のサスペンション」もスタビライザーで繋がっているので伸びようとする。

要は、左右のサスペンションを鉄の棒(スタビライザー)で繋いでしまったので、同じ動きを(ストロークを揃えようと)しようしているのである。

ただ、実際にはスタビライザーの横棒の部分は捻りバネになっていて、捻りバネの変位分だけ捻り量が吸収されるので、左側のサスペンションが10縮んだとしても、右側のサスペンションは5縮もうとするなど(数値はイメージ)、スタビライザーの捻れの強さ(ねじりばね定数)でスタビライザー効きが決まるようになっている(仮に捻れない完全剛体のスタビライザーなら、左右のサスペンションは完全に連動したストロークしかできなくなる)。

 

 

スタビライザーの働き

スタビライザーはコーナーでロールを抑える効果があるのだが、オフロードでは逆にロール方向の揺れが増えてしまうしまう場合もある。ジムニーのようなオフロード車はデメリットの影響も大きいので、スタビレスの選択肢もありになってくる。

ここではコーナーやオフロードでスタビライザーがどのように働くか、解説する。

 

コーナリング時の働き

下図はスタビライザーのないジムニーのコーナリング時のサスペンションの動き。

直進状態(左右のサスペンションは同じストローク量)から、右にハンドルを切って左方向に遠心力で引っ張られた場合を考える。

コーナリングで車体に遠心力が働くと、コーナー外側のサスペンションが縮んでコーナー内側のサスペンションが伸びて、車体がコーナー外側に傾く動き、いわゆるロールが発生する。

 

次にスタビライザーがついている場合のサスペンションの動きはこうである。

直進時は左右のストロークは同じなので、スタビライザーはなんの作用もしていない。違いが生じるのは、コーナリングによる遠心力で車体が傾く時。

先ほどと同様に車体に遠心力が働くと、コーナー外側のサスペンションは縮んでいくが、ここでスタビライザーの効果でコーナ内側のサスペンションも縮もうとする。

結果、左右のサスペンションのストローク量の差が減って、車体の傾き(ロール)が減るのである。

 

これがスタビライザーでロールが減る原理である。

 

上の図ではバネを硬くすることでも同様にロールを減らすことができるが、そうなると跳ねやすくなったり乗り心地が犠牲になる。スタビライザーはバネを硬くすることなくロールを抑制できる便利なアイテムなのだ。

 

また、単一のコーナーだけでなく、レーンチェンジやコーナリング中にアスファルトの継ぎ目を乗り越えるときなども、不要なロール揺で車体がふられることもないので、全体的に安定した走行が可能になる。

 

ちなみに、ロール抑制するとコーナリング性能が上がるというイメージを持つ人もいるが、これは不正解。コーナー内側のサスペンションが伸びないので、内側のタイヤの荷重が減り(最悪浮き上がる)、トータルのグリップ力は低下する。タイヤは大荷重ほど摩擦係数が下がるので、荷重は両輪にできるだけ分散させたほうが良いのだ(しかし、背の高い車に限っては、ロールすると重心が旋回外側へ移動して横転モーメントが大きくなるので、ロール抑制したほうがコーナリング限界は高い。横転がコーナーリングの限界になっている場合の話だが)

 

というわけで、車は適度にロールさせてた方がよく、フロントにスタビライザーをつけるとリアよりフロントのグリップが下がって車はアンダーステア方向になる。

 

しかしジムニーではショートスタビリンクをつけてコーナリング性能が上がったと感じている人が多いと思うが、これはロールが減ったことでロール収束までの時間が減り、それによってレスポンスがアップしたことでコーナーリング性能が上がったと感じていると思われる(実際にフロントタイヤの限界グリップが下がっても、そこまでグリップを使い切る人はいないし、ハンドル切ってすぐ車の鼻先が旋回内側へ向く方が気持ち良く曲がれる)。

 

 

凹凸路でのスタビライザーの働き

バネを硬くすることなくロールを抑制できる魔法の棒のようなアイテムだが、凹凸路にいくと逆にロール方向の揺れが助長される場合がある。

特にこのデメリットが大きいのが、片側段差の状態である。

ジムニーのようなリジッドアクスルの利点は、片方のサスペンションが縮むと反対側が伸びる動きをして、凹凸路でもタイヤが浮き上がらず追従しボディも水平に保とうとする点である。要は、左右のタイヤが車軸でつながっているので、シーソーのような動きが発生するのだ。

 

ところが、スタビライザーを装着していると、リジッドアクスルの前述のメリットをスポイルしてしまう。

上の図では、右輪が縮むと左輪は車軸懸架サスペンションの特性で伸びて路面に追従しようとするのだが、スタビライザーが効いてしまって左輪が伸びようとするのが抑制されるのだ。さらに左タイヤが浮いているので車体も左に傾いてしまい、ロール方向の揺れ、横揺れが大きくなる。

 

つまり、左右が別々に動いてしまうような凹凸路の場合、スタビライザーの効果で車軸懸架のシーソーのように左右輪が動くメリットを抑制してしまい、走破性や乗り心地が低下してしまうのだ。

 

 

 

スタビライザーを取り外すメリットデメリット

というわけで、スタビライザーのメリットデメリットをまとめると、

スタビライザーのメリット

  • コーナーで不快なロールを抑制できる
  • サスを固くしなくてもロールを抑制できるので、乗り心地を犠牲にしない
  • ロールが少くなるので、ステアレスポンスアップ

 

スタビライザーのデメリット

  • オフロードでの路面追従性の低下
  • オフロードでの車体の横揺れの増加

 

オフロードではデメリットの多いスタビライザーなので、林道やちょっとしたクロカン遊びをするときは、できたら取り外したい。

そうなるとオンロード性能が犠牲になるが、48rider号はサスを硬めにしており純正サス対比ロールが少ないセッティングになっているので、スタビライザーを外してもオンロードでもそこそこいけるんじゃない?という思いもあり、今回はスタビライザーレスにトライすることにした!

 

 

スタビライザーの有無は車検に関係なし

スタビライザーはサスペンションではなくサスを補助する部品なので、取り外していても車検は問題なし。実際、48R号もスタビレスの状態で車検に持ち込んだが、全く問題なく車検を通すことができた。

ただし、リンク側が車体に残っているとか、スタビ本体は車体に残してリンクだけ外してスタビの機能を殺すのはNG。完全撤去が車検を通す条件である。

 

 

 

ジムニーのスタビライザーの取り外し方

フロントバンパーを外す手間はかかるが、作業自体はそれほど難しくない。また、元に戻したくなった時に備えて、ボルトの締め付けトルクも記載しておきます。

作業時間:60分

作業難易度:★★☆☆☆

 

必要工具

  • ラチェットハンドル
  • 14mmソケット
  • 12mmソケット
  • 10mmソケット
  • 14mm薄口スパナ
  • プラスドライバー2番
  • クリップリムーバー

 

手順①フロントバンパーの取り外し

フロントバンパーが装着されているとスタビライザーブッシュの固定ボルトを外せないので、まずはフロントバンパーを取り外す。

JB74ジムニーのフロンバンパー外し方 〜社外バンパー交換準備編〜

今回はフロントバンパーの外し方を解説する。 純正フロントバンパーは大きな部品で取り外しに躊躇があるかもしれないが、意外と簡単に外すことができる。 DIYでの社外バンパーへの交換の参考になれば幸いです。 ...

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48Rみたいにスタビライザーを付けたり外したりしたいなら、バンパーのスタビライザーマウントのボルト部分に穴を空けておくと脱着が簡単です。

(社外バンパーなら、形状によってはバンパーを取り外さずにスタビライザー外せます)

 

手順②スタビライザーマウントの取り外し

スタビライザーマウントの12mmボルトを取り外す。48R号のハイブリッジファーストのショートバンパー&スキッドプレート装着の場合、後ろ側のボルトはそのまま取り外し可能。前側のボルトはわずかにスキッドプレートに干渉するので、首振りエクステンションで対応した。

 

この作業のために購入したKo-kenの首振りエクステンションバー。

 

フレーム側の固定が外れたところ。

 

手順③スタビライザーリンクの取り外し

まずはスタビリンクの上側の14mmナットを外す。

 

そのままナットを緩めてもボルトが共周りしてしまうので、下のようにスタビリンクのボルト根本の二面幅14mmを薄口スパナで固定してやると良い。

 

ちなみに、48riderはショウワガレージさんのショートスタビリングを使っているのだが、5mmの六角レンチでボルトの周り止めができるようになっている。

 

左右のスタビリンクを取り外したら、スタビライザーを取り外すことができる。

作業完了。

冒頭にも述べたが、48Rは2回ほどスタビライザー付きに戻しているのだが、社外バンパーの場合はネジ6本で脱着が可能なので気兼ねなくつけ外しできるのだ。

 

注:もっと横着して、スタビリンクだけ外してスタビは車体のどこかにPPバンドで固定しようかと思ったけど、適当な固定場所がないのと万が一ホーシングと干渉したら嫌なのでやめました。

 

 

スタビライザー取り外しレビュー

スタビライザーを外して10ヶ月。峠からオフロード、雪道まで走りまくった感想を書かせて頂く。大体1万キロくらい走ったかな。

 

48Rのジムニーシエラ

スタビレスだが、足回りのパーツチョイスやセッティングでだいぶ印象が変わると思う。

48Rのジムニーシエラは下記の変更をしていて、ノーマル対比硬めの足回りになっている。

48Riderのジムニーの足回り

  • ビルシュタインB6ダンパー 「スタンダード」(「コンフォート」に比べ硬い)
  • ショウワガレージ1インチアップコイルスプリング(純正よりバネレート高い)
  • ショウワガレージショートスタビリンク(スタビの効きが強くなる。これは外すけど)
  • 前後ショック延長ブラケット(35mm)
  • エナペタルステアリングダンパー
  • メタルワークスナカミチ 2インチアップ用リーディングアームキット
    (キャスター角寝かせての直進安定性向上狙いで1インチアップに対し2インチアップの補正をしている)
  • ボディ補強(ストラットタワーバー、強化ボディマウント、ドアスタビライザー、ピラーバー)

 

ショックとコイルを硬めてさらにショウワガレージのショートスタビリンクでスタビの効きを強めた48R号。サスペンションを硬めたことによってロールは純正対比大きく減った状態である。

最初はロール少ない分ステアの応答性がクイックで良かったのだが、乗り込んでいくうちにコーナーでフロントサスが変につっぱって接地が損なわれいるのか、コーナー中の凹凸で車体が振られるのが気になってきた(コーナーでもしなやかに足が動いて欲しい)。また、遅れてロールするリアに車体全体が引っ張られるようは不安定さも気になる木だったので、いっちょスタビレスも試すことした!

 

この記事で書いているスタビレスの感想は48R号の状態での個人的な感想であり、純正の足回りからのスタビレスだとまた違った印象になるので、その辺はご容赦ください。

 

 

スタビライザーレスの良いところ

 

足がよく伸びオフロードの走破性向上

スタビレスといえばコレコレ。

1インチアップに35mm延長と、けっして本格的なオフロード向けではない足回りだが、それでも今までタイヤが浮いてしまってトラクションが掛からなかったところでも足が伸びて接地してくれるので、安定してトラクションがかかるではないか!

また、足が伸びて車体の傾きも減ったので、揺れが軽減され運転しやすい。

 

はっきり言って、オフロードではスタビライザーレス最高。オフ路面でのスタビレスのデメリットはなにもないです。

スタビ外したほうがショック延長の効果もでるってもんです(スタビがついていると、ショック延長ブラケット装着したのに伸びのストロークを使い切れていなかった)。

 

また、わだちぼっこぼこの雪道もスタビない方が車体が安定して走りやすい(こころなしか、雪道でのフロントのグリップ限界も掴みやすい気がするのだが、雪のコンディションによってだいぶ左右されるのでこの意見は怪しいです)。

 

ロールはそれほど気にならない(常用域)

スタビ外したらロールが酷くなるんじゃないか、ジムニー特有のゆっさゆっさ振られる横揺れが助長されうのではと考える人も多かと思うが、元々レートの高いコイルとビルシュタインで硬めた48R号の足回りならそれほど気にならない。カーブや交差点、レーンチェンジでもちょっとロールが増えたかな?と思う程度。総じて自然なロール感で、過剰にロールするとまったく感じない。

 

 

乗り心地が良くなる

意外や意外、オンロード路面でも街乗りレベルでは乗り心地が向上!

スタビライザーの捻りバネ分サスペンションの反力が減るので、路面の凹凸をよくいなしてくれる。また、コーナー中のサスが突っ張る感じもなく、曲がっている最中でも足がよく動いて路面の凹凸をいなしてくれるので、快適に走れます。

車道から左折の駐車場インで歩道の段差を斜めに乗り越すときなんか、スッとサスペンションが入るのでショックの動きの良さを体感しやすい。

 

 

 

スタビライザーレスの悪いところ

高速安定性の低下

スタビライザーを取り外して一番不安に感じているところが、高速安定性の低下。直進や緩いカーブを巡航する分にはなにも問題ないのだが、中央道の山間区間や首都高などカーブのキツい区間になるとスタビライザーの踏ん張りがない分腰砕けで不安定になる。また、きつめのカーブ中に路面のギャップに乗ると車体がぐわんぐわんロールして、ハンドルにしがみ付いていないと怖いくらいだ(この状態でビビってブレーキを踏むと、急にフロントサスが入りリアの荷重が抜けてお尻を振り出しそうにな挙動でかなり怖い)。

また、急なレーンチェンジでも車体の揺れ戻りが大きく乗り心地は悪化傾向。

高速道路では明らかにスタビライザーがあったほうが車体が安定するのを実感できた。

 

とはいえ、高速域のカーブさえ気にしていればちょっとふわふわするな〜くらいでそれほど怖い思いもしないので、東京〜長野間の移動が多い48Rでも許容範囲内です(大きな声で言えないけど、高速道路で周りの流れに比べ、ちょっと飛ばしている時に話です)。

 

 

ロールの増加(峠道)

常用域ではロールは気にならないと買いたが、峠に遊びにいくと気になります(笑)

単発のコーナーでもロールは大きいのだが、特にS字カーブは右から左へグワーンとロールするので、乗っていて結構ロール方向の振られがしんどい。

また、ロールが大きい=ロールが落ちつくまで時間がかかるので、ステアリングレスポンスも一拍おいたようなレスポンスの鈍さを感じるところ。

峠走るにゃ、スタビはあったほうが良い!(昼間のドライブ程度ではスタビなくても大丈夫)

 

 

JB64/JB74ジムニースタビライザー取り外しまとめ

スタビライザーを外す前は怖いくらいロールするのかと不安だったのだが、取り外してみるとロールの増加はそれほど気にならず、街中や郊外の道路などはしっとりした足の動きで良くなったくらい。高速道路ではちょっとふわふわするが、急カーブ区間を飛ばさなければ大きなデメリットは感じず、48R号としては大きなデメリットはなかった。

そしてもちろんオフロードやぼこぼこの雪道では、フロントサスの追従性が良くなったので、トラクションや乗り心地が大きく向上。mまじで素人レベルの48Rでも感じられるくらい良くなって驚いた。

というわけで、硬めの足回りにしているなら、スタビライザーレスを試す価値あり!(純正のふわふわした足回りならわかりませんが)

部品を取り外すだけの0円カスタムだし、けっこうというかかなり変化の大きいカスタムなので、やってみると色々な発見があって面白いですよ〜

 

他にも「JB74ジムニーシエラ(☜クリック)」カテゴリーで様々なジムニーに関する記事書いてます。よろしければ、そちらの記事もどうぞ。

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