2018年、久しぶりに復活した割れまくりに参加して、色々なスプリットボードを試乗してきたので、その感想をメモする。
備忘録を兼ねた完全な素人サンデーボーダーによる独断と偏見による試乗メモですのであしからず。
当日の雪の状況
午前中は友人と滑って、午後から参加。
気温は高く0℃は完全に超えている状況。雪面はザラメの荒れたバーン。けっこうストップ気味の雪質。
参考に、ブログ筆者48Rは175cm、62kgのちょい痩せ型です。
GENTEMSTICK GIANT MANTARAY 159
けっこうハードフレックスな板で、自分にはちょい硬。
ソリッドのジャイアントマンタレイは以前試乗会で乗っているのだが、ソリッドより硬い気がする。ソリッドのジャイアントマンタレイはわりとしなやかなフレックスで楽にカービングできたが、こちらはけっこう踏み込みが必要(48Rの体重が62kgとやや軽めなのも影響)。
太いノーズはしゃば雪でも安定感抜群。
エッジに乗るより、面で雪を押さえて、ちょっとルーズに乗ったほうがよさそう。そうするとスムーズに板が回る。
48R的にはフレックスが硬くて板のしなりを活かせないので、あまり欲しくはない感じ。
UNIT STROLLER SPLIT 162
板のフレックスを感じやすく、ターン後半で踏み込むと、気持ちよく板の反発を活かせて加速できる。
かなりソリッドボードに近く、とてもスムーズに乗れる板。
柔らかすぎることもなく、しなやかさと反発のバランスが良いし、荒れたバーンでの板のバタつきも少なかった。
パウダーでの気持ち良さも予感させる、印象の良さ。
48Rはノーズが長い板に乗り慣れてなく、ちょっと乗り方に苦戦したが、それを差し引いても好印象。
時間が足りなくて試乗できなかったが、普通のフリーライドボードシェイプのUN SPLITも試乗したかった。
FIELD EARTH PED161
けっこうハードフレックスな板で完全にワタクシメの許容外。
必要なだけ板をたわませることができず、ターンの気持ち良さがなかった。曲がりたいターン弧よりライン一本分外に行くか、ズラして帳尻を合わせる感じになり結構手こずった。
あと、ボレーのスプリットフックの状態が良くなく、板に隙間が出来ていたのもイマイチな点。
AMPLID MILLIGRAM SPLIT 163
「え、まじで?!」手にとった瞬間、あまりの軽さに口から出てしまった。
今回乗った板でダントツに軽いカーボンスプリットボード。
フレックスはやや硬めながら、板の反発が強くターン後半の伸びが楽しい。ソリッドボードみたいに、朝一ピステンも楽しめそう。スプリットボードながら、速い速度域でもガンガン使えそう。
また、板のダンピングが良いのか、荒れたザラメでも板が跳ねてもすぐに収束する。エッジにビタッと乗り続けられる。硬いとも違う、板が衝撃をうまくいなしている感じが好印象だ。
軽量化のため、トップシートはボードの縁しかついておらず、ボードの黒部分は直接カーボンになっている。耐久性は心配だが、カーボンの織り目模様はものすごく男の子心をくすぐるぜよ。
是非ともワンサイズ下の158cmに乗りたいと思わせるほど好印象(メーカーサイトによると、ライダーウェイトは158が50-75kg、163は65-85kg)
OGASAKA FT SPLIT 159
時間切れで試乗できず。。。けっこう乗りたかったのだが。
板を触って見たが、わりかし柔らかめ。UNITと同じか少し柔らかいぐらい。
スプリットボードは登りやすくするため、わりとハードフレックスな板が多いが、これは結構ターン重視で作られているのかもね。
試乗まとめ
今回の試乗で欲しい!と思ったのはAMPLID MILLIGRAM。
超軽量だし乗り味も良くてまさに死角なし。
しかしながらお値段は20万円とか?!ちょっと買えないかな。
UNITもしっかりとした乗り味のスプリットボードで好印象。
そのほかもスプリットボードも多少乗りにくい的なコメントも書いているが、2011年くらいに参加した割れまくりの試乗会に比べると、全体的に板のレベルは上がっているのは間違いない。
近年、スプリットボードの乗り味はどんどんソリッドボードに近づいているんだなと実感できる良い試乗会だった。