JB74ジムニーはクラッチスタートキャンセルのスイッチをつけているのだが、キャンセルスイッチがONの間は通電しているので、キャンセルスイッチ戻し忘れによるバッテリー上がりが発生!
今回はその対策として、クラッチスタートキャンセルスイッチをモーメンタリスイッチ(押している間だけON)に改造する。
めちゃくちゃ簡単に改造できるので、最初からこの仕様にしておけば良かった(後悔)
ちなみに、JB64/JB74クラッチスタートキャンセルの方法はこちらの記事で詳しく書いている。
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【超便利】JB64/JB74ジムニーのクラッチスタートをキャンセルする【車中泊などにクラッチスタートキャンセラー】
ジムニーのMT車って、エンジンスタートのたびにクラッチを踏まないとセルが回らないの、面倒くさいよね? 48Rも車中泊やスノーボードブーツを履いてる時に、スタートボタンだけでエンジンかけられたらなぁと思 ...
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車中泊のベッドモードでのエンジン始動やスノーボードブーツを履いているときに暖気でエンジンをかけたいときなど、とても重宝しているカスタムである。
【スイッチの基礎】
モーメンタリ動作とオルタネイト動作
車用に限らずスイッチのWebカタログなどでプッシュスイッチには「モーメンタリ動作」や「オルタネイト動作」などかいてあるが、各々の違いについて簡単に解説する。
モーメンタリ動作
上図上段のように、ボタンを押している間だけON状態になり、ボタンから手を離すと復帰(OFF状態に戻る)する動作方式を『モーメンタリ動作』と呼ぶ(自己復帰タイプともいう)。
車で言うとクラクションなど、押している間だけ作動するタイプがこの動作だ。
オルタネイト動作
上図下段のように、1度ボタンを押すとON状態になり、ボタンから手を離したとしても、ON状態を保持する動作方式を「オルタネイト動作」と呼ぶ(自己保持タイプともいう)。
車のプッシュスタートやA/Cスイッチのように一度押すとその作動状態を保つ機器に使われている。
今回の記事では、エーモンのインパネに埋め込むオルタネイト動作のスイッチをモーメンタリ動作に改造する。
エーモンプッシュスイッチのモーメンタリ改造方法
5分でできます。
必要工具
- マイナスドライバー
- ペンチ
手順①スイッチボタンを引っこ抜く
スイッチボタンは特に固定されてなく、手前に引っ張るだけで取り外せる。
手順②基盤を取り出す
スイッチケースに基盤が差し込まれているので、裏からマイナスドライバーなどで押し出す。
押し出すとき、マイナスドライバーの先端で配線や基盤上を傷つけないように。
手順③スイッチのピンを抜く
スイッチの根本部に小さなピンが見えるが、これを抜くことでスイッチがオルタネイト動作からモーメンタリ動作に変更することができる。
まずはマイナスドライバなどでピンの先端を上に向ける。
ピンが上を向いたらペンチで抜き取る。
これでモーメンタリ動作の完成。
念の為テスターで確認もした。
手順④逆手順で組み立てる
組み立ては特に難しくなく、分解と逆順書で組み立てていく。
5分もかからず完了です。
エーモン プッシュスイッチのモーメンタリ化まとめ
めっちゃ簡単です。
改造前はこんな感じのオルタネイト動作(クリックすると動画スタート)
改造後はモーメンタリ動作。
これでシステム的にJB74ジムニーのクラッチスタートキャンセラーの戻し忘れが発生しないようになった。人間がやることなのでいつか絶対またミスをしそうだったので、これで憂が一つなくなって大満足の改造でした。
他にも「JB74ジムニーシエラ(☜クリック)」カテゴリーで様々なジムニーに関する記事書いてます。よろしければ、そちらの記事もどうぞ。