最近流行りのスマートスピーカー、Amazon echo dot アレクサをハイエースで運用してみた。
目的はカーナビと接続して、Amazon Music Unlimitedを音声コントロールすること!
4000万曲からの選曲を全て音声コントロールできるし、「ジャズかけて!」みたいなアバウトな選曲でもアレクサが適当に選曲してくれるので運転中の選曲に大助かり!
他にもネットラジオのradikoを選曲したり、英会話を教えてもらったり、百人一首を詠んでもらったり、アレクサとしりとりしたり、とっても便利。
今回はアレクサを車内で使う方法とインプレッションについて書いてみる。
車内でアレクサを使うには
Amazon echo dotとモバイルルータ(Wi-Fi)が必要
Amazon echo dot
まずはAmazonのスマートスピーカーを買おう。
ベストは第二世代(最新は第三世代)のAmazon echo dot。
第二世代がベストな理由は、車内の電源の取りやすさだ。
第二世代のecho dotは唯一のUSB電源なので、最近の車はUSB端子がついている車種も多いし、なければシガーソケットからUSBに変換するプラグを使えば問題ない。
USBプラグは1000円程度で入手可能。
第二世代のecho dot以外のAmazonスマートスピーカーは電源が100Vコンセントのため、電源確保にはインバータなどが必要になり、ちょっと面倒になる。
モバイルルーター
もうひとつ重要なアイテムはモバイルルータ。
Wi-Fiが使えたらなんでも良いので、自分の行動範囲で電波が広くカバーされている機種を選ぼう。
ちなみに、筆者48RはWiMAXを利用している。
いまなら「キャンペーン」で安く手に入るので、狙い目。
データ制限もないので、普段も持ち歩けばスマホの通信制限からも解放される。
Amazon Music Unlimitedに加入しよう
最近はCDやオンラインで音楽を買うより、月額制音楽配信(聴き放題)が主流。48Rも例にもれずAmazon Music Unlimitedを愛聴している。
今回のキモはアレクサにAmazon Music Unlimitedを選曲させることなので、まずは加入しよう。
ちなみに30日間は無料なので、気に入らなければ30日以内に解約すれば一切お金はかからない。
→Amazon Music Unlimitedの詳細はコチラから
Amazon Music Unlimitedにはプランは3つあって、まとめると下表のようになっている。
48Rは個人プランに入っている。スマホやPCでも聴けるし、スマホにダウンロードもできるので、音楽を楽しむにはコレが一番。
エコーでしか使わないなら、echoプランの月額380円も非常に魅力的だ。
車内にセットし、電源に接続する
48Rの場合はAmazon echo dotはダッシュボードに設置している。裏面に滑り止めがついているので、運転中にずれることはない。心配なら100均一の両面テープ付きのマジックテープなどで固定すれば良いだろう。
USB電源はハイエースのスイッチカバーにUSBを設置しており、そこから取ることにした。
このスイッチカバーUSBはナビのiPhone入力のUSBも兼ねており、設置については別記事でまとめている。
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セットアップはスマホで行う。
Wi-Fiを選択して、Bluetoothでナビを選べばOK。
無事接続されて、ナビに「echo dot」が表示された!
ナビにBluetoothがない場合は、有線でも接続可能。
ステレオミニプラグ(イヤホンジャック)で出力できるので、ナビのRCAやAUXから接続可能だ。
車内運用でアレクサができること
Amazon echo dotのセットアップが終了すると、テレビコマーシャルよろしく「アレクサ!」と呼びかけると色々と応えてくれる。
できることはめちゃくちゃたくさんあるのだが、車の中で有用なものを紹介していく。
できること①Amazon Music Unlimitedの選曲
アレクサが4000万曲からの選曲をサポートしてくれるので、めちゃくちゃ便利!
「アレクサ!、ミスチルのしるしかけて」→個別曲再生
「アレクサ!、ミスチルかけて」→ミスチルをシャッフル再生
「アレクサ!、洋楽ロックかけて」→洋楽ロックをシャッフル再生
「アレクサ!、2000年代のJ-POPかけて」→2000年代のJ-POPをシャッフル再生
「アレクサ!、人気の曲かけて」→人気の曲をシャッフル再生
「アレクサ!、次の曲」→次の曲再生
「アレクサ!、音楽とめて」→再生ストップ
こんな感じで音声コントロールが可能だ。
運転中にスマホやナビの選曲のため視線を外すは危ないが、音声コントロールならどんなシチュエーションでも視線を前方から切ることなく選曲できる。アレクサはまさに車のためにあるようなコントローラーだ!
できること②ネットラジオの選曲
ネットラジオアプリの「Radiko」とアレクサの連携も可能。
「アレクサ、Radiko(ラジコ)でFM802かけて」→ラジオ曲の選曲
これも非常に便利。
できりこと③暇つぶし系
アレクサの利用は①②がほとんどなので、そのほかは③にまとめる。
AIスピーカーとしてももちろん有用なので、色々活用方法がある。
「アレクサ!、東京の天気は?」
「アレクサ!、ニュース読んで」
「アレクサ!、怖い話して」
「アレクサ!、百人一首詠んで」
「アレクサ!、なぞなぞだして」
などなど。
他にもできることは非常に多い。
交通情報は未対応。そのうち対応?!
「アレクサ!、渋滞情報教えて」
高速道路では非常に知りたい情報ながら、アレクサの対応はこうである。
「すみません、その機能にはまだ対応しておりません」
『まだ』といっているので、そのうち対応するのだろうか。この機能は1日でも早く対応してほしい。
Amazon echo dotの車載利用のイマイチな点
2点ほど気になる点について書いてみる。
いずれも車載したときのデメリットで、Amazon echo dot自体は非常に優秀だったというのはあらかじめ言わせて頂く。
イマイチ①モバイルルータが圏外だとなにもできない
音楽再生やその他のアレクサの機能全てはモバイルルーターのWi-Fi頼りなので、圏外になるとなにもできなくなってしまう。
都会ならほぼ問題ないのだが、48Rは山へ遊びに行くとこも多いので、山道では圏外でアレクサが使えないことがしばしばある。
ま、これはWiMAXの電波範囲が広くなるのを待つしかない(それでも山奥の無人地域は永遠にアンテナ立たないだろうが)。
イマイチ②マイクの感度
これもecho dotが車載利用を考えられてないのでしかたのないところだが、車内ではエンジンやタイヤからの走行ノイズが大きいので、音楽のボリュームも大きくなりがち。
その状態では、アレクサの聞き取り能力が家で利用するよりやや劣っていると感じている。実用になるくらいは聞き取ってくれるのだが、たまに聞き取れない時がある。
しかしそこは車でのアレクサの可能性をとっくの昔から理解しているAmazonが、車載用「echo auto」を米国で発売予定だ。
こちらは感度、識別能力が上がった車内利用に特化したマイクが搭載されているとのこと。日本でも発売されたら即買いだろう。
余談だが、echo autoを購入したら、今ハイエースに置いているecho dotは家で使う予定だ。AI(アレクサ)はネットの向こうにいるので、古くなったechoでも最新機種となんら変わりなく活用できるのがAIスピーカーの良いところ。
まとめ
ぜひぜひアレクサをドライブに連れていこう!
家で使うのももちろん便利なのだが、車内での音楽コントローラーとしての使い勝手は、Amazon Music Unlimitedの4000万曲と組み合わせると最強だ。
また、車内音声コントロールの可能性は、クルマの未来を感じる。
たとえばエアコンの設定やルームランプ の点灯、ロックや窓の開閉など音声コントロールに対応するとめちゃくちゃ便利になるだろう。
便利なものは使うとやめられない。次は音声コントロールが車の流行りになるかもね。