旧型になったとはいえ、新型JB64よりパーツが多くていじりやすく、さらに中古価格も安いJB23ジムニーのインプレを書いてみる。
結論から言うと、運転はとても楽しいし、車いじりも楽しめるし、古いといっても十分に機能的だし、今買っても十分楽しめる車である。
そりゃ3ドアだし狭いしで、けっこう不便なところもあったりするのだが、そんな不便さなんて、おつりがくるくらい楽しめるのがJB23ジムニーという車だ!
本当に買ってよかったよ(うれし涙)
JB23ジムニーについて
パジェロミニに対抗するかのように、先代までの無骨な四駆スタイルからやや丸みを帯びたシルエットになってデビューしたのがJB23ジムニーだ。
基本的なラダーフレーム、3リンクコイルリジッドサスペンション、副変速機などの装備は先代のJA22から引き継いでいるので、オフロード性能は折り紙付き。
JB23は1998年の1型から生産が終了する2018年まで、20年間売られ続けた。
マイナーチェンジは9回行われ10型まで存在するが、基本的なパーツの多くは共通なので、中古パーツなどの利用もしやすいのがありがたい。
JB23の歴史について深く知りたい人は、wikiでも見てください(他人任せ)
JB23ジムニーインプレッション
動力性能について
エンジンについては非力さを感じる場面は多いが、速さを求めなければ、大きな問題はないと思っている。
軽のエンジンに1トンのボディは確かにパワーウェイトレシオは悪いのだが(ちなみにジムニーは15.6kg/ps、アルトは10.9kg/ps)、街中ではアクセルを多めに踏んだり、MTなら低いギアで引っ張ったりすれば交通の流れには十分に乗るし、リードもできる。
とはいえ、峠道の急こう配や高速道路の120km/h巡行になると話は別になってくる。急こう配では全然加速しないし、高速道路の登坂車線があるような区間では120km/hキープが苦しくなってくる。
街中や郊外道路の足としてなら問題はないのだが、48Rのように高速道路で遠出するにはノーマルの動力性能はちょっと物足りない印象だ。
それについては、48Rは少しでも速い車にしたいので、エンジンのパワーアップ関連のパーツをつけたり(「スープアップ」タグで色々書いている)、低すぎるギア比はハイギア化で高速巡行時の快適性を高めている。
もう、1/1プラモデル感覚でいじっている(笑)
パワーアップについては、ジムニー定番のアクチュエータのバネチューンなんかは千円台の費用でブースト1.0まで上げられて、まるで別物の車のようなパワーになるので、非常にお勧めだ。
そしてJB23のエンジンは高回転型なので、パワーが出てくるとエンジン回してぎゅいーーーんと走るのが非常に快感になってくる(燃費は悪化するが(泣))。
また、新型ジムニーに比べ20年の歴史をもつJB23はカスタムパーツやそのノウハウもたくさんあるので、安価にエンジンチューンが楽しめるのも魅力だ。
林道走行については話は別になってくる。狭い林道は大してアクセル踏めないので、ノーマルエンジンでもパワーはまず問題にならない(ガードレールがない道とか、怖くて全然踏めない)。
パワーアップが必要と感じるのは、48Rのように高速道路や舗装路の峠を良いペースで走りたい時だ。
まとめると
JB23ジムニー動力性能まとめ
高速道路以外の足として:十分な動力性能
高速道路:パワー、ギア比とも物足りない
林道:そんなにスピード出さないのでパワーは関係ない
不足するパワーは豊富なカスタムパーツで補えるし、車いじりも楽しめる。
自分でいじった車は、そこらへんをふらっと走り回るだけで超楽しい!
48Rはこんな感じでチューンしたジムニーにMTB背負ったり荷物満載で、東京から高速乗って長野へ遠出したりしている。
走破性について
48Rのジムニーはまたノーマルの足回り+純正タイヤなので、そのインプレについて書く。
フラットダートの林道に関しては、ノーマルサスペンションや純正タイヤでもほとんど問題なし。ただ、林道にときたま出くわす「ぬかるみ」だけは要注意。ノーマルタイヤだとほとんどグリップしないので、簡単にスタックしてしまう(48Rはこれで1時間以上ハマった経験あり)。
やはりMTタイヤ、最低限ATタイヤくらいは装着したほうが、林道では安心して走ることができるだろう。
あと、リフトアップに関しては、自分が行く林道はそれほど段差がないので、とくにノーマルサスペンションでもストロークが足りないと感じたことはない(とはいえ、リフトアップはかっこいいので、いつかはしたい!)
そもそも、多くの林道は整備されているので、軽トラでも問題ないくらいだったりするのが現状なのだ(48Rはオフロードバイク雑誌なんかで林道を探しているが、バイクが走れる林道は道が良い。段差があると転倒しちゃうからね)。
本当にリフトアップが必要なのは、クロカンやジムニーマニアが好む廃道や超山奥の整備されてない林道くらいだろうか。
雪道に関しては、かなり良く走ってくれる印象。
トラクションが良くかかるので登りに強いし、軽にしては大径タイヤなので、そこそこの新雪でも走り切ってしまう。一点だけ気になる点は、ショートホイールベースなので、滑った時のケツの振りだしがやや唐突なこと。今年のスキーシーズンは何度かヒヤリとする場面があった。
とはいえ、それ以外は大きな問題なく、スキー場往復はもちろんのこと、林道スノーアタックも楽しませてもらった。
JB23は走るのが楽しくて、本当に買ってよかった!
林道マップみながら、次どこ行こうとワクワクさせてくれる可愛いヤツだ。
乗り心地について
乗用車に比べると、街中のギャップや路面の突き上げ感は大きい。
さらに道路がうねっていると、車もユサユサ左右に揺れる感じで、舗装路の乗り心地は決して良くない。
これは3リンク リジッドアクスルの特性上、ジムニーではどうしようもない部分もあるが、車酔いしやすい人は注意が必要なレベルだ。
また、シートに関しても見た目は悪くないのだが、前述の足回り弱点と、クッションの薄さやホールド感の希薄さから、「ああ、軽自動車って乗り心地もチープなんだなぁ」といちいち思い出させてくれる。
シート形状との相性もあるのかもしれないが、メインカーのハイエースより確実に腰が痛くなってしまう(ハイエースは商用で長く乗る人多い想定なのか、スーパーGLグレードのシートは意外と腰に優しかったりする)。
まあ、絶対レベルでは良いことはないのだが、最悪ってほどでもないし、48Rも2時間程度ならそれほど身構えることなくドライブはできてしまう。
それに、ジムニーを買う人は乗り心地なんて求めてないし、ジムニーは運転が楽しいので、揺れる足回りも「これぞ四駆な乗り味だね!!」とポジティブシンキンで全然乗り切れるのだ。
後部座席については、48R的には予備座席という考え。
ジムニーの後部座席は足元スペースが超狭く、さらにシートのクッションも薄くて左右のサポートもないベンチで座り心地はまったく良くない。
さらにリアは結構跳ねるので、ギャップ通過時にはお尻が浮くほどなのだ。後部座席での長距離ドライブは、絶対に腰を悪くする(ほんと、ギャップがガツガツくる)。
ジムニーは二人乗りと考えて、いざというとき4人まで乗れますよ的に考えるくらいがちょうど良いのだ。
使い勝手について
走るのが楽しい車であって、便利さは求めてはいけない(快適性もだが)。
まず、現代において軽自動車でも5ドアやさらにはスライドドアは当たり前の中、3ドア車はとっても使い勝手が悪い。
さらに室内も狭いもんだから、ほとんど荷物を詰めない。当初、MTBにいく時は全部室内詰みにしていたのだが、その時の室内は酷いものであった。
また、後部座席乗り込むのに前部座席を動かすなんて、ファミリーは絶対勝ってはいけない(ウチはセカンドカーなのでガマンできるが、ジムニー1台しかなかったら嫁様は切れると思う)
また、荷物も大して詰めない。大人4人乗ったらラゲッジスペースなんてないに等しいので、やはりジムニーは2人乗りにとどめるべきだろう。
あ、そうそう、狭いラゲッジスペースを有効に使うため、ラゲッジボックスを置くと使い勝手がよくなる。
ジムニーの狭い荷室を有効活用するのに、おすすめのボックスである。
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また、リアゲートもスペアタイヤを背負っている関係で横開けなのだが、上に開くタイプに比べ開いたときに屋根にならないので、アウトドアではなにかと使い勝手が良くない場面も多い。
機能面に関しては古い車なのでオートエアコンがついてなかったりスマートキーじゃなかったり自動ブレーキもないが、そんなのを求める車ではないので全然OKと思っている。むしろシンプルなほうが壊れる部品も減るので良いくらいだ。
ジムニーとは、走りや車いじりはとても楽しいので、多少の使い勝手の悪さは目をつぶる車なのだ。
まとめ:ジムニーでしが楽しめないカーライフがある
新旧含め、日本の車のラインナップを見回してみても、こんなに走りが楽しくていじっても遊べるくるまは、そう多くはないだろう。
便利な車ではないので、そりゃ欠点はいくつもあるさ!でも、それ以上に楽しめるがジムニー。
自分でいじった車はますます愛着がわくし、週末のドライブが楽しくて待ちきれなくさせてくれる車だと思う(たとえ腰が痛くなろうが、遠出したいくらい)。
新型が出て影の薄くなってしまったJB23ジムニーだが、今買っても十分楽しめるし、あなたのカーライフをかならず豊かなものにしてくれるでしょう!
長くなりましたが、48Rが思うジムニーって、こんな感じです。
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ブログ筆者48Rのハイエース売却時では、ディーラーより40万円も高い査定額でした。
ディーラーの査定だけだと、絶対損します。