ジムニーのスタッドレスタイヤは、性能優先で安心のブリヂストン、さらには最新SUVモデルのDM-V3をチョイスした。
価格は高めのブリヂストンだが、やはり雪道では少しでも安全マージンが欲しいところ。安いスタッドレスでも走れることは走れるが、やはり急制動で20mで止まれるタイヤと15mで止まれるタイヤでは、いざという時に差が出るかもしれない。
命は金で買えないので、安全は金で買うことにした。
ジムニーのスタッドレス選び
スタッドレスタイヤの銘柄
銘柄はブリヂストン SUV用スタッドレスDM-V3をチョイス。
メーカーについてはこれまでハイエースで11シーズン使い続けているブリヂストンに全幅の信頼を置いている。
ある信頼している消息筋の話では、あるテストでアイスブレーキ性能はBS≧Mi>その他のタイヤメーカーの順位だったと聞いている。
ところで、ブリヂストンのアイスブレーキ性能が高い理由はご存知だろうか?
サイズは175/80R16
本当は185/85R16くらいにサイズアップしたいのだが、DM-V3にはサイズラインナップがないので、純正と同サイズにした。
ちなにみタイヤサイズが小さい方が接地圧が上がってグリップする、というウワサがあるが、それはスパイクタイヤ時代の話。今のスタッドレスはゴムの粘着グリップ、サイプのエッジ効果、ブロックの雪柱剪断力でグリップしているので、接地面積を増やしたほうが有利な方向である。
また、外径が大きなタイヤほど雪を乗り越しやすいので、未圧雪路でグリップを発揮する。
要は、デカくて太いタイヤを履きたかったのだが、DM-V3にはサイズなくて残念(涙)
ちなみに、ホイールナットはアルミに交換。
1輪あたり202gも軽くなるから、4輪合計で800g強の軽量化。
純正ナットは310g。メッキされてはいるが、融雪剤の影響でで錆が浮いている。
購入したアルミナットは108g!軽〜い。
カラバリも4色展開なので、愛車のホイールに合わせやすい。
タイヤの交換方法
車載のパンダグラフジャッキでタイヤ交換する場合、JB74ジムニーの記事だが方法は同じなので、こちらの記事を参考にして下さい。
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JB64/74ジムニー 車載ジャッキでタイヤ交換 〜スタッドレスタイヤ交換作業〜
スタッドレス交換のため、車載ジャッキでタイヤ交換をした。そりゃ、車載ジャッキより油圧フロアジャッキのほうが楽だけど、ジムニー程度の車格なら車載ジャッキでもそれほど苦労はない。 今回は車載ジャッキによる ...
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フロアジャッキ&ウマでタイヤ交換する場合はこちらの記事。
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JB23ジムニーのジャッキアップ&ウマの掛け方【ジャッキアップポイント解説】
今回はJB23ジムニーのジャッキアップ&ウマの掛け方の記事。 ネットにちゃんとした情報がなかったので、安全にジャッキアップするための内容を記事にしました。 ジャッキアップ&ウマはコイル交換やタイヤ交換 ...
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インプレッション
*あくまで個人的な感想です。最新スタッドレスでも雪上、アイスでは絶対的なグリップが低くなるので、過信は禁物です。
積雪路性能
積雪路のグリップは十分。スキー場周辺で周りの流れに乗って走るくらいでは、まったく滑る気配はないし、急な坂道の途中で止まっても、再発進も苦にならない。ハンドルを通して適度にグリップも感じられるので、安心感もある。
下り坂のブレーキも、比較的しっかり効いている。
何度もスキー場を往復したが、まったく困るような場面はなかった。
但し、過信は禁物で、もちろん急発進、急ブレーキ、急ハンドルなど、「急」がつく操作をすると簡単に滑ってしまう(安全な場所で試してます)。
あくまで、最新スタッドレスといえど滑る前提で、グリップが良い分滑るまでのマージンが少し大きいだけ、という心づもりでいることが肝心だ。
雪上
完全な未圧雪の雪上でも走行した。
まっさらな雪原は、タイヤが埋まるので走行抵抗がすごい。4WD-Lでじわじわドライブするのが楽しい感じだ。
グリップはというと、新雪の抵抗が大きくて、少しの登りでも簡単にホイルスピンして登れなくなってしまう。またハンドルを切りすぎても抵抗が増してスピンしやすくなってしまう。
微妙なラインどりとハンドルさばきが超重要で、スノードライブの楽しを堪能できた。ただ、あんまり頑張りすぎるとスタックしそうなので、むやみにスタッドレスで突っ込まないように!
まあ、雪原はかなり難しくて、スタッドレスだけでなくチェーンも欲しいです(笑)タイヤも大きいほうが沈み込みが少なくて良いのだろう。
雪の林道も超楽しい。
薄い積雪なら超余裕。
アイス性能
アイスではさすがに最新スタッドレスタイヤでも滑る!
そりゃ、最新なので旧商品よりはマージンはあるのだろうが、「急」がつく動作をすると簡単に滑ってしまうので、運転には細心の注意が必要だ。
とはいえ、常識的なアイス路面での慎重な走りをしている範囲では大きな不具合はない。
ブリヂストンの最新スタッドレスといっても、チート能力があるわけではないということを認識できた(アイスでもめちゃくちゃグリップするスタッドレスがあれば、2倍の価格でも欲しい)
ドライ&ウェット性能
最後に非スノー性能。
ドライ路面に対しては特に違和感なし。ハンドリングは純正サマータイヤからほとんど変化を感じない。乗り心地がちょっと良くなったと感じるくらい。
ウェットは高速を120km/hくらいで走っているとハンドルから感じられるフロントタイヤからの手応えが希薄になってくるので、下りカーブが怖い。まあ、ジムニーで雨の高速を120km/h巡行なんてめったにしないので、大きな問題はないのだが。
摩耗について
BSのスタッドレスは減りが早いらしいが、DM-V3は旧商品のDM-V2より25%ライフアップしているという。
ま、48Rの場合は冬はジムニーをスキー場近くのリゾートマンションに置きっぱなしにしてほとんど距離を走らないので、ライフは全く気にしていない。おそらく摩耗する前に劣化が心配で交換するだろう。。
あんまり距離走らないが、一応2年目、3年目に摩耗レポ追加したいと思う。
まとめ
ブリヂストンのスタッドレスはハイエースでは「DM-V1」「DM-V1」「DM-V2」「VRX2」「DM-V3」と5セット履いてきたのだが、ジムニーでも雪道で運転に困るようなことはなく、さすが信頼のブリザックというところ。白馬での足として、積雪路、アイスバーンで大活躍してくれている。
但し、何度も書いているが、どんなスタッドレスでも雪上やアイスから得られる摩擦というのは非常に小さい。ちょっとくらい周りの車よりグリップするからと言って、過信は禁物。安全第一です。
最後にクロカン四駆+最新スタッドレスということで、ファミリーカーで使っているハイエース+DM-V3より雪道やアイスでの走破性が高いのかと思っていたのだが、グリップや登坂性能は大して差がないという結果だった(むしろ電子スロットル+ATのハイエースのほうが、タイヤに急にトルクがかからず運転が圧倒的に楽)。
当たり前だが、雪上グリップはサイプを含むパターンとゴムでほとんど決まるので、クロカン四駆のジムニーだからって超グリップするわけではない。
なにが言いたいかというと、クロカン四駆でも過信は禁物!雪道はゆっくり走りましょう!安全運転!!
その他、ジムニーでやっておいた方がよい冬の準備を下記記事でまとめてます。
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ジムニーでやるべき7つの冬支度 〜スタッドレスタイヤ/スノーブラシ/ウォッシャー液/冬用ワイパー/牽引関連/スコップ〜
48Rが行っているジムニーの冬支度について解説します(最もハードコンディションで大雪警報中にアクセスが険しめのスキー場に行く想定です。未除雪林道のスノーアタックまでは考慮してません)。 ...
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参考になれば幸いです。
他にも「JB23ジムニーカテゴリ」で色々ジムニー 記事書いてます。よろしければ、そちらの記事もどうぞ。
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