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【初心者向け徹底解説】ジムニーをリフトアップする3つの方法と車検適合(構造変更要否)について

リフトアップはジムニーのメジャーなカスタムのひとつだが、リフトアップには3つの方法があるのはご存知だろうか?

48Rもリフトアップを予定しているのだが(ノーマル車高も気に入っているので、しばらくノーマル車高でのカスタムを楽しんでからリフトアップ予定)、リフトアップすると車検は通るのか?構造変更の届出が必要なのか?など、疑問点が多い。

今回、リフトアップについてその3つの手法と、その時の車検/構造変更の対応方法について調べまくって、大枠は理解することができた。

せっかくなので、調べた内容をブログ記事で共有します。車に詳しくない人にもなるべく分かりやすく書いたつもりですが、分かりにくかったらごめんなさい。

参考になれば幸いです。

 

注:リフトアップ初心者向けに書いているので、知ってる人には大した内容ではないです。

 

構造変更の要否について知りたい人は、目次ですっ飛ばしてください。

ジムニーをリフトアップする3つの方法

ジムニーのリフトアップ方法は次の3つに分類することができる。

3つのリフトアップ方法

①コイルでリフトアップ

②コイルスペーサーでリフトアップ

③ボディリフトアップ

それぞれ、順番に解説する。

 

①コイルでリフトアップ

一番メジャーな方法。

コイルでリフトアップと一口に行っても、バネレートと自由長の2つのパラメーターで車高が決まるのはご存知だろうか?

 

これは中学理科のバネの計算(フックの法則)思い出すと理解が簡単だし、より理解を深めるため、バネレートと自由長それぞれ変化させた場合を考えてみる。

バネ定数がk、自由帳がLのバネがあったとする。

この時、荷重Wがかかった時のバネの長さLwは

Lw = L-kW

という式で表すことができる。 

(バネがジムニーのコイル、青い箱がジムニーのボディと思ってください。車重でコイルが沈み込んだ状態を「1G状態」と言います)

つまり荷重Wがかかった時のバネ長Lwは

A.自由帳Lが長い、または、B.バネ定数kが大きいと、Lwが長くなると、この式は言っている。

 

次に、理解を深めるため、「自由長」と「バネ定数(バネレート)」を独立に変化させてみる。

 

 

A.バネレートがノーマル同等だが、自由長が長くて2インチアップするコイル

自由長がLのコイルに対し、バネ定数が同じkで自由長が2インチ長いコイルを用意してみる。

コイルのバネレートが同じ場合、荷重Wで縮む量はどちらもkWだが、自由長が長いコイルのほうが長くなる(=リフトアップされる)

 

 

B.自由長はノーマルと変わらないが、バネレートが高くて2インチ上がるコイル

次に、自由長は同じLだが、バネ定数が高いコイルを用意してみる。

同じ自由長でも、バネレートが大きいと縮む量kWが小さくなる高いバネレートほうが長くなる(=リフトアップされる)。

 

 

実際のリフトアップコイルはバネレートも自由長も変化

世に販売されているリフトアップコイルは、自由長もバネレートも純正から変化させており、その組み合わせ方がコイル設計の肝。

自由長とバネレートの組み合わせ、前後のコイルバランス、コイルの素材(同じバネレートでも素材によって乗り味変化する)、組み合わせるショックとの相性など、無数に存在する組み合わせから、目指す運動性能/乗り心地の最適解を見つけるのが開発の腕の見せ所。

純正よりバネレート低くて自由長が長いリフトアップコイルや、自由長で1インチ上げてバネレートで1インチ上げた2インチアップコイルやら、組み合わせは様々。

リフトアップキットの販売ページにコイルデータが載っている場合もあるので、上記の知識があればそのデータでコイルの方向性をある程度みることもできる。

 

 

ショックの役割

先にショックの役割は「減衰力を与える」と「ストロークを決める」と書いたが、リフトアップするとストローク重要になってくる。

(大雑把な絵ですみません。タイヤはショックの最小長と最大長の間でしか動けないので、ショックのスペックでストロークが決まります。実際には最小長に底付きするとショックが壊れるので、バンプストッパーでストローク規制しています)

ショックの最も縮んだ状態(最小長)と最も伸びた状態(最大長)でストローク(青矢印の範囲)決まるのだが、純正ショックはあまり伸びることができないので、リフトアップコイルを取り付けると1G状態のコイル長が長くなるので、伸び方向のストロークが足りなくなる。

故に、上図の右の状態のように、リフトアップすると長く伸びるリフトアップ用のショックに変更する必要があるのだ。

このショックストロークの設定も様々で、コイルは2インチアップだが、ショックは3インチアップ用にして伸びる足にしているリフトアップキットなどもある(ただし、コイルの自由長以上に伸びてしまうとコイルが外れるので、ショックの最大長とコイルの自由長のバランスは重要)

 

コイル、ショックの組み合わせは無数に存在するので、ユーザーがバラバラに購入して組み合わせるのは大変。

そんな時は、市販のリフトアップキットに頼るのが良いと思う。リフトアップキットは開発ショップがテストを重ねに重ね決めた組み合わせなので、バランスが整っているのだ。

48Rもリフトアップする時は有名ショップのキットを買うつもりだ。

 

キットにはリフトアップすると必要になる補正パーツも含まれている。補正についての解説は、気が向いたら記事にします。

 

 

ちなみに、よくある勘違いとして、ショックアブソーバーでは車高は変わらない。

ショックアブソーバーは「減衰力を与える」のと「ストロークを決める」のふたつの役割のみで荷重は支えてないのだ。

 

 

 

②コイルスペーサーでリフトアップ

これはコイルと車体の間にスペーサーを噛ませ、スペーサー分コイル長を長くするとこでリフトアップする方法。

コイルは純正を使いつつ、スペーサーだけでリフトアップ可能。

ただし、JB64/74ジムニーは最初から伸び側のストロークが短い設定なので、コイルスペーサーでアップした分、伸び方向のストロークの余裕がなくなってしまい、ショック延長ブラケットや長いショックへの交換が必要だ(リフトアップコイルで長いショックが必要になるのと同じ理由)。

スペーサーのみのリフトアップは、安価なのが魅力。

また、コイルで3インチアップさせてスペーサーでさらに1インチ上げたり、前下がりの車体姿勢の場合、前だけにスペーサーを入れて補正したり、コイルスペーサーの使い方は様々だ。

 

また、クスコさんのリフトアップキットは、リフトアップコイルと調整式のスペーサーのセットとなる。

スペーサーが調整式になっているので、mm単位で車高を調整できる面白いキット。

 

 

ボディリフトでリフトアップ

ラダーフレームの上にボディが乗っている構造に対し、ラダーフレームとボディの間にスペーサーを挟んで車高を上げるのがボディリフト。

ジムニーの場合、下の画像のラダーフレーム8箇所の上にボディが乗っている。

 

この連結ポイントにスペーサーをかませるのがボディリフト。

上のが画像のように、ラダーフレームに対してボディが持ち上がっている。

 

ボディリフトの場合、下の画像のようにサスペンションがついているラダーフレームより下は何も変わらないので、サスペンション性能に全く影響しない。

 

ボディリフト単体でリフトアップすることはあまりなく、3インチアップの車両でもっと大きなタイヤを履きたいときのクリアランス確保などの目的でボディリフトされることが多い。

 

欠点としては、ラダーフレームとボディがボディリフト分離れてしまうので、ボディに乗っているエンジンやミッション、ハンドルがボディから見て下がってしまうことだ。1インチほどのボディリフトだと補正不要だが、2インチ以上のボディリフトの場合、ステアリングシャフトやシフトレバーの延長などの補正が必要になってくる。

 

 

リフトアップ時の構造変更届けの要否と車検について

さて、リフトアップしたときに気になるのが、車検証の車体高さより高くなった場合、車検を通すために構造変更の届出が必要なのかどうか。

これについても詳しく解説する。

 

構造変更の届出が不要なリフトアップ

構造変更の届出が必要かどうかは、車高の変化量または、リフトアップする部品が「指定部品」か「指定外部品」どうかで決まる。

 

次の①、②いずれかの場合は、構造変更することなく車検を通すことができる。

①車高の変化量が一定範囲内の場合、構造変更不要

車高(長さや幅も)の変化量が下表の一定範囲内の場合、構造変更の届出をすることなく車検を通すことができる。

長さ 高さ 車両重量
軽自動車(ジムニー)
小型自動車(シエラ)
±3cm ±2cm ±4cm ±50kg
普通自動車
大型特殊自動車
±3cm ±2cm ±4cm ±50kg

上表範囲内は法律上では「軽微な変更範囲」ということになり、ユーザーの利便性を図るためこの範囲内であればいちいち構造変更は不要よ、とお上が言ってくれているのだ。

 

②指定部品によるリフトアップは構造変更不要

自動車の部品には「指定部品」というものが定められていて、「指定部品」を「溶接やリベット以外の方法で取り付けた」場合(工具または手で取り付けられる場合)、さきほどの表の一定の範囲を超えても構造変更の手続きは不要である(構造変変更をせずに車検が通る)

 

指定部品とは、自動車使用者の嗜好により、追加、変更等をする蓋然性が高く、安全の確保、公害の防止上支障がないものとされている自動部品のことを指し、ジムニー関係では次の部品などが指定部品にあたる。

ジムニー関係の主な指定部位品

コイルショックアブソーバー、タイヤ、ホイール、ルーフラック、ラダー、バンパー、グリルガード、牽引フック、ウインチ、ガード類、フォグランプ、マフラー、etc.(その他、かなり多岐に渡ってます)

つまり、コイルやショックアブソーバーは指定部品に含まれるため、コイルで何インチあげようが、構造変更の届出をすることなく車検に通るのだ。

ただ、残念なことにコイルスペーサーやボディリフトスペーサーは指定部品にあたらないため(指定外部品)、例えばボディリフトで5cm車高が上がると構造変更をしないと車検が通らない。

 

ちなみに、パンバーも指定部品に含まれるため、猪狩りパンバーみたいに前に大きく飛び出していても車検は問題なし。

ただし、溶接で取り付けると車検は通らない(ボルトナットなど、外そうと思えば外せる取り付け方法でなければならない)。また、光軸を妨げたり、尖っているのも保安基準に適合しないのでNG。

指定部品といえども別の基準で縛られている部品も多数あるので、寸法だけ見ていてもダメで。合法かどうかの確認はパーツごとに必須である(マフラーは指定部品だけど、竹槍マフラーはNGだとか、フォグは車体外側から40cm以内だとか、色々と細かいルールあるので、詳しく知りたい人は専門書を買うべし)

 

 

指定部品+指定外部品の場合

この場合は、検査官の解釈次第もあって通る場合があったり、通らない場合もあるようだが、当ブログは①の一定範囲内に収めないと車検に通らないと考える(安全サイドにポジションとります)。

つまり、コイルで3インチアップは車検に通るが、コイルで3インチ上げて、さらにボディリフトで1インチあげると、車検証からは合計4インチ(=10cm)車高が上がっているので、一定範囲の4cmを越えるため構造変更が必要になる。

また、猪狩りパンパーは車検OKだが、猪狩りバンパーに作業灯(指定外部品)を取り付けるのも、作業灯が一定範囲を超えてしまうことになるので車検NGとなる(ちなみにフォグランプは指定部品なので、猪狩りパンパーにフォグランプをつけるのは車検OK)。

 

 

 

まとめ

リフトアップと構造変更についてまとめます。

3つのリフトアップ方法と構造変更要否

①コイルでリフトアップ(指定部品なので、車検OK)

②コイルスペーサーでリフトアップ(指定外部品なので、4cmを超えると構造変更しないと車検に通らない)

③ボディリフト(指定外部品なので、4cmを超えると構造変更しないと車検に通らない)

ただし、①と②または③を組み合わせる場合は、4cmを超えると構造変更必要(指定外部品の基準に引っ張られる)。

 

ざっとこんな感じです。

 

車検に適合しない状態は不正改造にあたります。

「不正改造などの禁止」という法律では、違反した場合は6ヵ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科せられます。

余計なリスクを負わないためにもしっかり法律を理解して、合法的なジムニーカスタムを楽しみましょう!

 

他にも「JB74ジムニーシエラ」タグで色々ジムニー 記事書いてます。よろしければ、そちらの記事もどうぞ。









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