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BurtonのBoaは良いぞ!軽くて自由度が高いエッジコントロールが持ち味のSwath Boaレビュー

今シーズンからBurtonのダブルBoaブーツを導入してみた。

Burtonと言えば数年前まではスピードゾーンばかりだったが、ここ2,3年はBoaブーツのラインアップも増えてきている。

今回は自分もBoaを試してみたくて、その中でも最も柔らかいSwath Boaを買ってみた。

結論から言うと、良い意味でBoaの存在を忘れられるくらい、スピードゾーンと遜色ないフィット感。また、当然ながらBoaなので履くのがめちゃくちゃ楽ちん。

Swathも足をしっかりと包みながらも、ライディングの自由度を生むフレキシブルなフレックスでとても気に入った。

 

このブーツ、本当に買ってよかった!

 

 

購入動機

動機①今のブーツが壊れた

今年になって、なんとブーツが2足立て続けに破損。。。

1回目は2017 Burton Almightyのスピードゾーンのヒモ切れ。

 

2回目は2015 Burton SLXのスピードゾーンの根元のプラスチックがもげてしまった。。

 

まあ、スピードゾーンのヒモ切れのほうは修理できるんだけど、他のヒモもそろそろ切れるかもしれないし、立て続けに2足も壊れるのもなにか流れが悪い。迷信深い方ではないが、山を滑ったりするのでケチのついたブーツでは滑りたくない。

ここは心機一転、思い切ってブーツを購入することにした!(←散財の正当化理由が見つかった(笑))

 

動機②Boaを試してみたい

もともとスピードゾーンに慣れていたのでそれほど不便を感じてなかったのだが、娘にBoaのスノーボードブーツを買ってあげたところ、脱着がやたらと簡単なことに感動。ちょっとBoaに興味が出てきたのと、そこで改めてBurtonのWebページを見てみるとBoaブーツが年々増えているのではないか!

Boa自体はもちろん前から知ってはいたものの、どちらかというとエントリーモデルでの採用が多かったし、ヨメ・ハーンが昔K2のエントリモデルのBoaブーツを履いていたのだが、踵が浮いたりワイヤー切れたりなにかと不具合が多かった。

しかし今になってスノーボード界の巨人BurtonがこれだけBoa拡大路線に舵を切っているというとは、問題あるわけがなく素晴らしいに違いない!

Burtonの昔のクロックスインナーの黒歴史に懲りたことを一時的に忘れ、いっちょ注文することにした(Boaは他のメーカーの採用事例も多いし、さすがに黒歴史にならんでしょ)。

 

 

 

開封の儀

超軽くてカッコ良いSwath Boa

重量は26.5cmで881g。やたらと軽い。

2017 Almigytが991g、2015 SLXが1192gということを考えると驚異的な重量だ。

軽量化マンではないので重量はブーツを買う上での優先事項ではないが、ハイクアップを考えると軽いにこしたことはない(履き心地、フィット感、耐久性を損なわない前提で)。

山で使っているSLXより300g以上も軽くなってしまった。わはは。

 

素材はAlmightyと同じくウルトラウーブンという「織地」を採用している。

見た目は繊維ぽっくて心配になるが、意外と耐久性は高い。Almightyは3シーズン使っているが、ウルトラウーブン素材の破れなどはない。とはいえ、摩耗でちょっと白く毛羽立つは欠点だが、、

 

履きやすさ

ダブルBoaは素晴らしい。

ダイヤルを回すだけで締め上げられるので、スピードゾーンに比べて早くて楽ちん。ただ、最初から完璧には締めあがらないので、1回Boaを締めてからスネを前後に動かしてから増し締めが必要となってくる(これはスピードゾーンレースでも同様だったが)。

また、Boaブーツはヒモがプラプラしないのが意外と便利。スピードゾーンだと横着してヒモを締めずに歩いているとヒモがプラプラして、最悪ヒモをひっかけてズッコケそうになっていたが、Boaなら横着しても問題ない。

BURTON バートン SWATH BOA

 

 

ライディングレビュー

バートンBoaのフィット感ってどうなのよ?

初めてのBoaブーツ、ちゃんとスピードゾーンの足全体を包み込むようなフィット感なのか不安だったが、それは杞憂に終わった。

2つのダイヤルで足の甲とスネを別々にレースアップできるのと、もともとバートンのインナー(非アジアンフィット)は足に合っているので、フィット感は申し分ない。

ダブルBoaできっちりレースアップすれば、締まりが局所的にきついゆるいなどということはないし、踵周りのホールド感も素晴らしく、まさに足とブーツが一体となった感覚だ。

良い意味でブーツの存在を忘れることができ、滑りが終わってブーツを脱ぐときにBoaだったと思いだしたくらいライディングに集中することができた。

そりゃ、バートンもBoaを拡大するわいな。

 

ちなみにバートンのBoaの紐は金属ワイヤーではなく、ニューイングランドロープという繊維紐を使っており、若干伸びがあるのが特徴。これが足首を前に入れる時にいい具合の反力のあるフレックスになっている。

 

 

Swathの真骨頂は足首の自由度とエッジコントロール

SwathはBurtonの中でも柔らかい部類に入るブーツだ。新品の状態からすでに足首がスッと前に入るくらい柔らかい。

やはり自分はアウターが2ピースに分かれていて足首がある程度自由に動くほうが好きだ。

足を包み込むようなフィット感で柔らかいブーツは、足首を柔軟に動かせるのがメリット。微妙なエッジコントロールやタメ動作がしやすい。

八方バンクスのような3Dフィールドにおいて、起伏に合わせてエッジを舐めるようにかけてグライドしたり、エッジを強く蹴り出してスラッシュしたり、足首が自由だと積極的にボードコントロールしている感じがたまらなく楽しい。

オーリーのタメ動作もしやすいので、ちょっとした地形で飛んだり跳ねたり、ほんとスノーボードって自由!って感じるブーツである。

 

一方で、足首のサポートは弱いので、午後のボコついたゲレンデでのカービングは少々苦手、ブーツ任せでトゥサイドに乗れないので、根性で耐えるか、さもなくばスピードを抑えるしかない。

 

また、柔らかい部類のブーツなので、スノースケートも結構楽しめる(とはいえ、ソレルの方が断然楽しいが)。

 

 

 

まとめ

バートンのダブルBoaブーツの完成度たるや、フィット感は申し分なくレースアップも早くてともて使いやすい。

業界のリーディングカンパニーにしては他社より遅れてBoaを採用しただけに、逆に完成度は高くてBoaはエントリー向けというイメージは吹っ飛んだ。

Swathも先代のAlmightyのように足首の自由度が高く、地形を楽しむスノーボーディングで真価を発揮するブーツでとても気に入っている。

 

いまのところ、デメリットらしいデメリットは感じないが、唯一耐久性だけは確認していない。

それは履き込んで、来シーズンにでもおいおいレポしようと思う。

 

*2021/4/21更新*

2シーズン履いてみたが、BOAが切れることはなく、今現在も調子良く履いている。

唯一気になった点といえば、2年間の摩耗でウルトラウーブンの素材が毛羽立ち、毛羽が立ったところだけ白っぽく見えることかな。

とはいえ、実用上の問題は全くないので、バートンのBoaはかなりオススメできます。

 

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