今季買い足したK2のManifest JP 160W。
まあ安かったからなんとなく買った、と言う板なのだが、今シーズン乗り込んでみたら色々な地形、雪、滑りに対応できる万能な板で、雪のコンディションが微妙な今シーズンはなにかとこの板でゲレンデに向かうことが多かった。
こう言う板、一本持ってると重宝しますよ、ということでレビューします。
K2 Manifestとは
K2のフリーライドカテゴリー「LANDSCAPE COLLECTION」とはチームライダーこだわりのシェイプとK2の最新テクノロジーが融合されたフリーライディングボードのラインである。
下は24-25のシェイプとグラフィック。
その中でもManifest JPはツインチップ形状でラインの中ではフリースタイルよりの立ち位置である。
足元にはキャンバーが入っていてガッツリ雪面を捉えるが、ノーズとテールに入った短めのロッカーがピーキーさを抑えて、適度にルーズな操作性を与えてくれる。
0.5インチのセットバックと短いながらロッカーも入っているので、長めチョイスでパウダーの浮力も十分だ。
別にフリースタイラーじゃなくても楽しい乗り味
K2 Manifestを一言で表すと、なんでもできる万能選手。
別にフリースタイル色の強い板だからといってビッグマウンテンで激しく飛んだりぐるんぐるん回したり、そんな気張ったスタイルで乗らないと楽しめないような板ではない。48Rのような中級おっさんボーダーが乗っても、どんな滑りにも破綻せずそつなくこなす懐の深さが魅力的だ。
ディレクショナルツインでセットバックは1cmくらいだが、160cmWと大き目を選んだこともありパウダーの浮力、スピードは十分。例えがローカルネタで申し訳ないが、八方でミュータントに乗ってトップスピードで八方尾根セントラルをちょっかる金ちゃん(名物スキーヤー)にも遅れをとらない!といえばイメージできるだろうか(いや極一部にしか通じない)。
また、地形フリーランにおいてはちょうど良いフレックスでターンしやすいし、ツインで取り回し良くて遊びも入れやすい。テーパー0のツインチップ形状のコイツはスイッチの滑りやすさは抜群で、フリーランでB1、F1で飛んでそのままスイッチランしたり、パウダーをスイッチで滑る遊び心もある(ちなみに、ぼこぼこパウダースのイッチはものすごくスイッチの練習になります)
また、48Rはワイドな160Wを選択したのでドラグしにくく板を立てたガッツリカービングのエッジグリップも十分。構造のせいか、板が柔らかいわりにバタつかず高速でも板がばたつかずしっとりとした乗り味である。
ザラメも板が大きめチョイスなので、ノーズが詰まることなく春の緩んだバーンを気持ちよく落ちていける。
欠点らしい欠点のない板なのだが、唯一あげるとしたら何かに特化した性能がないこと。手持ちの板だとDR55Wのカービングと捌きの良さ、WRX MK-S152のトリックのしやすさ、amplid UNW8 156の高速カービング性能など、これらの板は48R程度の一般ユーザーが乗っても頭ひとつ飛び抜けた性能を体感(上手くなったと錯覚)できるのだが、K2 Manifestはなんでもこなす反面、特化した部分というのはない。
性能円を大きくしたバランス選手かな。
K2 Manifest レビューまとめ
なんか、めちゃくちゃ浮力が高いとかめちゃくちゃターンが切れるとか、特化した性能はないのだが、どんな地形、雪、滑りもそつなくこなしてくれる万能選手である。
今日はどの板で行こうかなと悩ましいときでもコイツなら外れないので、なんだかんだでミディアムフレックスのディレクショナルツインは1本もっていると重宝する。
こう言う板1本あると遊びの幅広がりますよ。
(K2は割引率高いしね)