サブウーファーを取り付けてからニヤニヤが止まらない。
車内で音楽を聞くたびに、サブウーファーによって強化された低音が車内に響く!
今回取り付けたカロッツェリア のパワードサブウーファーTS-WX400DAはジムニーのシート下に収まるコンパクトサイズながら、充分にパワフルに鳴ってくれて、ドライブを最高に盛り上げてくれる。
取り付けは、より安定した電源確保を狙い、エンジンルームからバッ直配線。ブログ記事中でバッ直配線の引き込み方も詳しく解説します。
サブウーファー導入の狙い
サブウーファーの狙いは次の2点である。
サブウーファー追加の狙い
・フロントスピーカーで鳴らしきれない低音の補強
・フロントスピーカーのハイパス化による音質向上
JB74ジムニーはデッドニングしたとはいえ、ドアスピーカーでフラットに鳴っているのは70Hzまで。そこで、今回は低音強化としてサブウーファーを導入することで、40Hzくらいまでの低音をカバーしてやる作戦だ。
また、サブウーファーに低音を任せるため、ドアスピーカーはハイパスフィルターをかけて低音域をカットする。今のスピーカー+デッドニングだと70Hz以下は物足りないので、イコライザーで低音を持ち上げていたのだが、低音のゲインが上がるとスピーカーのコーン(振動板)の振幅が大きくなりブーミーな印象になる。また、音量を上げすぎるとコーンの振幅も大きくなりすぎ中音域に影響がでたり、ボディも共振して最悪ビビリ音の発生源になる。
しかしそこで、サブウーファーから低音を鳴らしてやれば、ハイパスフィルターでフロントスピーカーの仕事を減らしてブーミーな低音は排除できるし、ボディの共振も抑えることができる。
というわけで、今までのフロントスピーカーとツイーターの2way構成から、サブウーファーを追加した3way構成を目指す!
高音:ツイーター(TS-C1630S)
中音:ドアスピーカー(TS-C1630S)
低音:サブウーファー(TS-WX400DA)
という役割分担。
クロスオーバーはサイバーナビ のチューニング機能で調整する。
ちなみに、スピーカー交換とツイーター追加はコチラの記事。
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加えて、今回はサブウーファーの駆動に有利なバッ直接続(バッテリー直接接続)を行う。
パワーの必要なサブウーファーは、バッテリーから直接繋いだほうが音質に有利と言われている。これくらいの電力機なら効果は薄いのかもしれないが、悪くなる要素はないし、ジムニーはバッ直が簡単だし、どっかの常時電力線から取るにしても、元線のヒューズ容量も気になるしで、素直にバッ直が楽なのも理由のひとつだ。
サブウーファー取り付けに必要なもの
パワードサブウーファー
購入したのはカロッツェリア(パイオニア) のパワードサブウーファー TS-WX400DA。
弁当箱タイプの小型機で、ジムニーの場合シート下のスペースに余裕で収めることができる。
シート下に収まるサイズとしてはパワフルに鳴ると評判の機種。
ちなみに、音圧より極低音再生能力を求めるとTS-WH1000Aがオススメ。
こちらはパワードサブウーファーとして最も低音能力が高い部類で、下は30Hzまで伸びている。
一方、コスパ重視ならTS-WX130DA。48RもJB23ジムニーで使っているし、Amazonのサブウーファーベストセラー機でもある。
1.5万円でお釣りがくるくらいだが、性能的にも十分。
RCAケーブル
ヘッドユニットからサブウーファー用の信号を伝達するRCAケーブルは別途必要。
また、サイバーナビの場合、サブウーファー出力がモノラルなので、サブウーファーのRCA2系統に接続するためY型RCAケーブル30cmも購入。
JB64/JB74ジムニーのナビ裏から運転席下のサブウーファーまで、2mあれば余裕をもって配線できる。
配線で使う端子類
バッ直接続したり、長くて邪魔なケーブルを短くするのに端子類も少々必要。
バッ直用の丸型端子。
ケーブル接続用にギボシ端子
配線作業には電工ペンチも必要。
サブウーファーのバッ直接取り付け方法
サブウーファーの配線方法確認
サブウーファーの配線は簡単。
基本的には「電源」「システムコントロール(ACC)」「アース」「サブウーファー入力」の4系統のみ。
サブウーファー入力は「RCA入力」と「スピーカーライン割り込み」の2通りがあるが、圧倒的に「RCA入力」がオススメ。
音質が良いのはもちろんのこと、ナビのサブウーファー調整機能で細かくセッティングできるのがメリット(付属のワイヤードリモコンは使わない)。
また、電源は先に述べたようにバッ直。安定した電源確保はサブウーファー駆動に欠かせない。
手順①バッ直配線の車内引き込み
ボンネットのバッテリーから配線を引き込むため、付属配線の電源線は一旦カットする。
また、デフォルトでついてる平型端子もカットして、バッテリーターミナルに接続するために丸形端子を取り付ける。
車内引き込みは、バッテリー奥のゴムパッキンから運転席足下へ通す。
バッテリーは配線作業のため、一度取り外す。
バッテリーはショート防止のため、「 マイナス端子」→「プラス端子」の順で外すこと。
バッテリーを外すと奥に見えるゴムパッキンから車内に配置を引き込む。
ポンチでブスッと穴を開ける。
穴を開けたところに配線をブッ刺す。
アクセルペダルの上辺りから車内へ。
ゴムパッキンの防水処理として、配線コードにブチルテープを巻いてパッキンに刺しておく。
余談だが、ボンネットを開ける作業は、ボンネットダンパーを取り付けておくと半自動で開閉するのとつっかえ棒が不要なので作業効率が良いです。
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手順②システムコントロール(ACC)、サブウーファー入力の配線
システムコントロールとサブウーファー入力はナビ裏から取る。
ナビ裏へのアクセスは、こちらの記事参照。
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サイバーナビのサブウーファー出力はモノラルなので、Y型RCAで2本にしてから通常のRCAケーブルを接続する(カロッツェリアどうしなのだからRCAケーブル1本で繋げたら楽なのに)
システムコントロール(青)もナビ裏から接続。分岐配線付きだか、分配線は使わないのでビニールテープで絶縁しといた。
ちなみに、この後フロアカーペットの下に配線を通すため、システムコントロールは一旦切断。
手順③サブウーファーへの接続
48Rの場合、サブウーファーは運転席下に設置する。
また、配線は目立たないようにナビ裏からフロアカーペットの下を通して運転席下まで配線する(配線を隠さずフロアカーペットの上を通せば作業は簡単なのだが、見た目が美しくないので)。
まずは作業しやすいように運転席を取り外すため、シートレール四隅のT40のトルクスボルトを外す。
ボルトを外すとシートを動かすことが出来るので、ちょっと浮かせてシートヒーターやサイドエアバッグなどのカプラーを抜く。
これでシートレールごと運転席を取り外せる。
(このとき、ちゃんとバッテリーのマイナス端子を外してないと、シートに内蔵されたサイドエアバッグが暴発します。知らんけど)
次にセンターの小物入れやインパネの取り外すため、左右4箇所のクリップを外す。
小物入れを外すと見えるステーも取り外す。ナットは10mmだ。
インパネは手前に引っ張るだけ。
裏にシガーソケットの配線があるので、コネクターを抜こう。
ここまで取り外すとフロアカーペットをめくることができる。
電源、システムコントロール、RCAを運転席下まで通していく。
こういう配線はエーモン の配線ガイドを使うと作業しやすい。
運転席下のシートヒーターの配線を通すフロアカーペットの穴から配線を引き出す。
配線コネクタの本体側を差し込んで、一度切った配線をギボシ端子で再接続する。
アースは小物入れの裏側あたりのボルトに共締め。
最後にバッ直のプラス線をバッテリーターミナルに取り付けて作業は完了だ。
お疲れ様でした。
サブウーファーのセッティング
サイバーナビの機能でサウンドチューニング。
基本的なところを抑えて設定して、サブウーファーの性能を出し切ろう(偉そうに言ってるが、48Rも入門書プラスアルファの知識。とはいえ、ちゃんと設定するだけで随分と気持ち良く鳴るようになってくれます)
*注:音は好みがあるし、スピーカー/ヘッドユニットの種類、デッドニング有無、スピーカー位置、ヘッドユニットのセッティングでもサブウーファーセッティングの最適解が変わるので、他人のセッティングコピーは意味ないですよ。
セッティングに役立つアプリ
セッティングにはリファレンスになる曲をかけたりする他、iPhoneアプリも活用しているのでご紹介する。
任意の周波数の音や、左右のスピーカーから個別に音を出したりする「標準信号発生器(今はこのアプリ配信中止だけど、似たようなアプリはあります)」。
周波数特性のチェックには「Sonic Tool」。
ピンクノイズ(簡単にいうと、各周波数の音がフラットなノイズ)を再生してiPhoneのマイクで測定するだけでおおよその特性は掴める。「標準信号発生器」でのチェックで120Hzの山が気になっていたが、周波数特性をチェックしてみると案の定ピークを持っていた。
ピンクノイズはYoutubeでも再生できるが、一台のiPhoneで「ピンクノイズの再生」と「周波数特性の測定」は同時にできないので、下の「サウンドチューニングMaster」に付属している調整用CDを用いるのもオススメ。
本の内容もかなり役に立ちます。
タイムアライメント
各スピーカーから同時に耳に音が届くように、頭からサブウーファーまでの距離を入力。
クロスオーバーの設定
サブウーファーのローパスは63Hzに設定。
ミッドスピーカーのハイパスの有無は任意。ハイパスをすることで中高音がスッキリする効果もあるのだが、すでにセパレートスピーカーのネットワークを通っているので、さらにバイパスをかけると音が歪むこともあるからだ。
とはいえ、サブウーファーとスピーカー両方から低音が出ると音も濁るので、実際には自分の耳で聞いて好みに合う方を選択する。
48Rはバイパス有り無しで比べてバイパスありを選択。
位相切り替え
位相とは、簡単に言うと音波の出るタイミング。
逆位相にすると音波の山と谷が反転する。
なぜ位相を反転させるかというと、そもそもスピーカーとサブウーファーの位置が異なるので届く音に位相差があることや、ハイパスやローパスフィルターを通すことでも位相がずれるからだ。
耳に届くとき、ドアスピーカーとサブウーファーの音の位相が180度ズレていると後が打ち消すことになるので、位相切り替えで調整する。
実際にはスピーカーからの音は直線的に耳に届く音だけでなく、車内で反射しながら耳に届く音など色々な位相が入り混じっていてかなり複雑。タイムアライメントやカットオフのスロープでも位相差が発生するので、特に鉄板なセオリーはなく、自分の耳で聴いてしっくりくる方を選ぼう。
48Rの場合、正位相だと90Hz付近が打ち消しあって小さくなってしまったので、逆位相にした。
サブウーファーゲイン
ドアスピーカーやツイーターとサブウーファーのゲインを調整して、各スピーカーのレベルを揃えてやる
48Rは下は極低音まで伸びて欲しいけど、量は要らないので、サブウーファーのゲインは結果絞ってます。
サブウーファーは幅広い再生域であ臨場感を高めるものであって、ズンドコうるさいのは聴き疲れちゃうし (TS-WX400DAはパワフルなので、かなりの音量で低音を響かせることもできる)。
イコライザーの調整
最後にイコライザーで微修正して、周波数特性をフラットにもっていく。
これでやっと「ベースセッティング」が完了。
なぜ「ベース」かというと、フラットな周波数特性が高音質とは限らないからだ(ドンシャリが好きな人もいるし、ズンズンがすきな人もいるし、フラット特性はちょっとおとなしい印象の音になる)
48Rの場合、ここから少々自分好みにアレンジする。とはいえ、一度フラットを作ってからイコライザーをかける方が、どこをどういじっているのか頭のなかで想像しやすいし、いつでもフラットに戻れるのでセッティングの沼にハマらない。
まとめ
機種選択、取り付け、セッティングまで長文にお付き合い頂きありがとうございました(5,000文字くらい書いてるな。。)
サブウーファーを追加することでドアスピーカーからは鳴らない低音域を強化でき、音楽の雰囲気はガラリと変化した。
音に厚みが生まれ、狭いジムニーながら以前より音場の広がりを感じるし、低音が入ったソース(ウッドベース開放弦とか)も気持ち良く再生してくれ、車内ライブ(笑)が楽しくてしょうがない。
ドアスピーカー + サブウーファー システム、本当にオススメです。
ところで車内でさらに音楽を楽しめる「Amazon Music Unlimited」をご存知ですか?
スマホで聴けるアマゾンの定額制音楽聴き放題サービスで、プライム会員なら780円(通常980円)で4,000万曲以上が聴き放題です。
最近のナビはスマホから音楽を飛ばせるので、これがあると、ハイエースの音楽ライフがすこぶる楽しくなります。
4000万曲もあるので、たいていの曲は検索一発ででてきます。
3か月は無料期間なので、そこでやめれば費用は発生しません。
→Amazon Music Unlimitedの詳細はコチラから
他にも「JB74ジムニーシエラ(☜クリック)」カテゴリーで様々なジムニーに関する記事書いてます。よろしければ、そちらの記事もどうぞ。