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【徹底解説】JB23ジムニー エンジンオイル&エレメント交換方法 【オイル量/粘度について】

JB23ジムニーはオイル交換周期が短く車検や1 年点検ごとのオイル交換では走りすぎてしまうので、基本的に自分でオイル交換している。

今回の記事はJB23のオイル/オイルフィルターの交換方法の解説と、48Rが愛用しているジムニーのエンジンが気持ち良く回る高性能オイルの紹介です。

 

オイル交換作業は特に難しい作業はないし、とりわけ車高の高いジムニーは比較的作業が楽。

自分でメンテナンスすると車の状況チェックにもなるし、車への愛着もひとしおですよ。

 

 

JB23ジムニーのオイル交換時期

ジムニーのK6Aエンジンの推奨交換時期はご存知だろうか。

軽ターボで1トンの重量級ボディを走らせるジムニーの推奨交換時期はかなり短い。

ボンネット裏に記載されている推奨交換距離は

JB23ジムニーK6Aエンジンのオイル推奨交換時期

  • 6ヶ月または5,000kmのどちらか早い方
  • シビアコンディションでは3ヶ月または2,500kmどちらか早い方
  • 指定オイルはスズキエクスターF 5W-30
  • オイルフィルターは10,000km(シビアコンは5,000km)
    (つまり、オイル交換2回に1回フィルター交換)

5,000kmと短い距離が推奨されているが、ターボ車は200,000rpmにも達するターボチャージャーの潤滑もしているので、NA車に比べてオイルの劣化が早く短い交換サイクルが必須なのである。さらに軽自動車は必然的にパワーを出すために大排気量車より高回転を多用するので、さらにオイル劣化を早めてしまう。

そう、軽ターボはオイルにとってかなり厳しい環境なのである。

 

また、オイル交換距離が半分になるシビアコンディションについては、HONDAのHPに分かりやすい解説があったので引用させていただく。

こんな走行状況はシビアコンディションです。

目安として下記のいずれかでの走行が走行距離の30%以上の場合、シビアコンディションに該当します。

  • 悪路(デコボコ道、砂利道、未舗装路)での走行が多い
    悪路の目安

    ・運転者の体に衝撃(突き上げ感)を感じる荒れた路面
    ・石をはね上げたり、わだち等により下廻りを当てたりする機会の多い路面
    ・ホコリの多い路面
  • 雪道での走行が多い
  • 走行距離が多い(目安:20,000km以上/年)
  • 山道、登降坂路での走行が多い(目安:登り下りが多く、ブレーキの使用回数が多い)
  • 短距離の繰返し走行が多い(目安:8km/回)
  • 外気温が氷点下での繰り返し走行が多い
  • 低速走行が多い場合(目安:30km/h以下)
  • アイドリング状態が多い
  • ※交換の時期はあくまでも目安です。使用状況により劣化の状態は変わりますので早めの交換をおすすめします。

意外と知られてないが、上記シビアコンディションの中で、「短距離の繰返し走行が多い(目安:8km/回)」「低速走行が多い場合(目安:30km/h以下)」「アイドリング状態が多い」というのはまさに都市部の市街地走行。

つまり、市街地走行が走行距離の30%以上含まれると、シビアコンディションなのである。

エンジンは平地で巡航している時が一番負担が少なく、逆にエンジンが暖まっていない時や加速時はエンジンに負担がかかっているのである(まさにちょい乗り市街地走行)

 

また、48Rがやっているブーストアップについても、オイルを劣化させるブローバイガスやスラッジ増加に繋がるのでエンジンオイルにとってはシビア方向なのは間違い無く、シビアコンデション相当のオイル交換周期が必要である。

 

JB23ジムニーが搭載しているK6Aエンジンは距離走るとトラブルが多いエンジンだけど、ちゃんとエンジンオイル交換している?(逆にちゃんとオイル交換をしているK6Aは20万キロでも調子よかったりする)。

 

JB23ジムニーのオイルについて

JB23ジムニーのオイル指定粘度と交換量

JB23ジムニーのエンジンオイルは下表の通り

オイル粘度 5W-30
オイル使用量 オイル交換時 2.8L
オイルフィルター交換時 3.0L

 

粘度の読み方を簡単に説明すると、前半の「●W」の部分は低温時の粘度を表していてエンジンの始動性の目安、後半の2桁の数字「-○○」は高温時の粘度を表しており、低ければ燃費性に優れ、高ければエンジン保護に優れている。

 

 

 

オススメオイル①NUTEC ZZ-01 5W-35

オススメのエンジンオイルはNUTECさんの「ZZ-01 5W-35」(他の車でも基本NUTECを使っている)。

高温側の粘度がジムニー指定の30から35に上がっているが、粘度が高い分には保護性能が優れるので問題なし(粘度が上がると抵抗が増えるが、NUTECのオイルは全然それを感じないどころか、軽やかに回るのが凄いところ)。もう5年間ずっとこのオイルをリピートしてきた。

 

NUTECさんを使い始めた理由は、知り合いの2輪の全日本ロードレースに参戦している方から良いよと紹介されたため。そのチームでは油脂類は全てNUTECを使用しているが、エンジントラブルは全く無いし成績もプライベートチームの中ではピカイチなので、なかなかの説得力である。

やはりレースは走る実験室(by本田宗一郎)と言われるだけあって、極限の状況に追い込まれた環境は技術を磨き上げる。48Rはそんなメーカーから買いたいと思う(自分の本職もこれに近い感じで、極限環境での経験は超重要というのが身に染みている。痛い目にも何回も遭ったが、、)。

あとでインプレでも書くが、明らかにエンジンの雑音が減ってスーッと胸のすくような吹け上がりの良さを体感できる一押しのオイルである。

NUTEC ZZ-01のレビューを読んでも、オイルだけで性能アップを体感できている人が多い!(48Rだけが良いって言ってるんじゃないよ!)

さらにスピードレース系のジムニーショップさんでも使っているところ多いです。

 

 

また、48Rは車大好きで愛着があるから多少高いオイルでも入れちゃうけど、高性能オイルは高くて使えないなら純正オイルが無難。

 

よく言われる安いオイルを頻繁に交換したほうが良いというのは大嘘なので(安いオイルは新しくても潤滑性能低いのでエンジンを消耗するだけ)、リッター500円くらいのオイルは間違っても使わないこと!安い価格帯ならメーカーが確認とっている純正オイル一択です。

 

オススメオイル② speed Heart

最近使い始めたspeed Heatさんの軽自動車専用オイルで、NUTECと遜色ない性能と感じている。また、軽自動車に使いやすい3L缶というのも良い。

 

 

エンジンコーティングREWITEC Power Shot

オイル交換と同時にエンジンコーティング剤はいかがでしょうか?

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オイル添加剤というとオカルトな匂いがする製品も多いが、これは体感できるくらい良くなった!

ぜひお試し下さい。

 

 

JB23ジムニーのオイル交換手順

とくに難しい作業はないので、DIYメンテナンスの入門的な作業です。

作業時間:30分(オイルフィルターも交換するなら45分)

作業難易度:★★☆☆☆

 

必要工具

・17mmのメガネ or ソケットレンチ

・(14mmのメガネ or ソケットレンチ←アルミドレンボルトに変更する場合)

・できればトルクレンチ

・交換用ドレンパッキン(パッキンはねじ込まれて潰れることでシールするので、毎回新品交換)

 

・廃油処理ボックス

 

・オイルジョッキ

 

・パーツクリーナー

 

・ウェスorキッチンタオル

 

【オイルフィルターも同時交換するなら】

・オイルフィルター

 

・フィルターレンチ

オイルフィルターはろ紙でオイルの汚れをこしとっているので、目詰まりを防ぐためにも推奨交換時期は守らなければならない。

(ちなみに目詰まりしてもエンジンオイルの流れを止めないように、目詰まりした場合はバイパスラインを通るようになっている。ただし、ろ紙は通らなくなるのでフィルターとしての機能はなくなるが)

 

また、今回はドレンボルトを純正の鉄ボルトからマグネット付きドレンボルトに交換した。

マグネットで鉄粉を集めることで、少しでもエンジンを労わりたいからだ。価格も650円ほどなので気軽に試せるのが嬉しい。

(純正のドレンボルトを使い回してももちろんOKです)

 

手順①廃油処理ボックスを組み立てる

廃油処理ボックスで吸収すれば燃えるゴミで出せるので、これは必須。

ジムニーの廃油は3L程度なので、余裕を持って4.5Lのものを用意した。

 

 

手順②オイルドレンボルトを外してオイルを抜く

オイルドレンボルトは車の前から見てデフのやや右、ホーシングのやや後ろあたりにある。

まずは17mmのメガネでドレンボルトを緩め、あとは手で上に押さえつかながら緩めていく。

そして最後にオイルがかからないように、素早くボルトを引き抜く!

ここで思い切りが足りないと手にオイルがつくことになる。今回の48Rは久しぶりで思いっきりが足りなかったようで、オイルがかかってしまった(涙)

 

あとはオイルが排出されるのをしばらく待つ。

 

ちなみに、様々な軽自動車に採用されているSUZUKIのK6Aエンジンだが、JB23の場合は鉄のオイルパン(他の車種はアルミのオイルパンだったりする)。黒に塗装されているが、塗装が剥げている場合は軽くシャーシブラックでも吹いたほうが良いと思う。

また、クランクケースはアルミでオイルパンが鉄なので、膨張率の違いなどからオイルパンのシール部からのオイル漏れもJB23にありがちな不具合。オイル交換のついでに点検しておこう。

 

 

手順③オイルドレンボルトの取り付け

オイルドレンのパッキンは毎回交換推奨なので、新品を用意しよう。

毎回交換推奨されているが、実際は多少再利用しても大丈夫だったりする。買い忘れても最悪再利用すれば良いのだが、自己責任で。

(白状すると、レースやった頃は走行1日でミッションオイル交換していたので頻繁にオイル交換していたのだが、1年くらいドレンパッキン使い回していた記憶が。。これも自己責任、自己責任)

 

今回は前述のマグネット付きアルミドレンボルトに変更。ボルトサイズは純正ドレンボルトの17mmから14mmになる。

オイルドレンボルトの締付トルクは49N・m{5kgf・m}。

オイルドレンボルトが脱落すると大変なことになるので、しっかりと規定トルクで締めること!また、締め込み過ぎはボルトやオイルパンの破損に繋がってしまうので、締め付けトルクについては注意が必要な作業パートだ。

もしトルクレンチがない場合は、パッキン新品で手で回らなくなるまでドレンボルトで締め込んで、最後にレンチで3/4回転です。

 

ちなみに↓のドレンボルトには穴が開いているが、ここのにワイヤーを通してどこかに固定すれば緩まることは絶対ないです(いわゆるワイヤーロック対応のドレンボルト。レースだとワイヤーロックしてないと車検落ち)。

輝く赤いドレンボルト(もぐらないと見えないけど)。

 

手順④オイルフィルターの交換

この作業はオイル交換2回に1回なので、フィルタ交換しない場合は手順⑤に進んでください。

 

実はオイル交換作業でもっとも嫌いな作業がフィルター交換。フィルターを外したらホーシングにオイルが垂れて清掃が大変だからだ。

 

オイルフィルターの位置は車の前からのぞいてオイルドレンボルトのやや右側、ホーシングの真上あたりにある。

 

フィルターレンチは9.5sqの穴が空いているので、適当な工具にセットして作業する。

 

ドレンボルトからオイルを排出しても、オイルフィルターを外すとけっこうオイルが出てくるので注意。

はい、外れました。

垂れたオイルがホーシングにかかるので、しっかりとパーツクリーナーで掃除すること。

 

オイルフィルターはAPIOのジムニー専用品を購入。今回はたまたまAPIOで通販する用事があったのでこれを購入したが、ぶっちゃけフィルターなんて汎用品で十分だと思っている。

メリットは赤くてかっこいいというくらい?別に汎用品でもフィルター機能は十分だろう。

デメリットは汎用品の2倍の価格(笑)

 

組み付け前にオイルフィルターのゴムパッキンに薄くオイルを塗る。

オイルフィルターの締付トルクは、14N・m{140kgf・cm}。トルクレンチがなければOリング接触後、3/4(270°)回転でもOKだ。

14N・mは感覚としてはかなり軽い。短いラチェットで軽く締める程度の感覚かな。

 

取り付け完了。赤は目立つね(潜り込まないと見えないけど)

 

 

手順④エンジンオイルの補充

必要なオイル量は下記の通り。

ジムニーのオイル必要量

・オイル交換のみ:2.8L

・オイルフィルターも交換:3.0L

 

 

オイルは前述のNUTEC ZZ-01 5W-35。

オイル缶とは違い紙パックなので、小さく畳んで燃えるゴミで出せるのは大きなメリット。

 

オイル容器から直接入れると絶対にこぼすので、オイルジョッキまたは漏斗を利用しよう。

今回はオイルフィルターも交換したので、3Lが規定量。

 

オイル注入後は3分ほどアイドリングして新しいオイルをエンジンに循環させて、エンジンを止めて5分待ってオイル量の確認。

エンジン前方のオイルレベルゲージを引き上げて、綺麗にオイルを吹いてから再度挿入してオイル量を確認する。

 

ゲージの上の穴と下の穴の間にオイルが付着してればOKだ。

オイル量は上の穴に合わせるか、下の穴に合わせるか、真ん中に合わせるか、昔からよく論争になるネタだが、48Rは真ん中より下を狙っている。エンジンオイルが多いとクランクケース内の空気の容量が減って ピストン上下によるクランクケース内の圧力が高まるので回転が重くなる傾向がある。エンジンオイルは少なめのほうが、回転の伸びが良いし燃費も伸びます。

 

 

これにてオイル交換は終了。

難しい作業はないのだが、オイルこぼしたり服についたりするとやっかいなので、作業は慎重に。

 

 

オイル交換と同時に油温計取り付けがオススメ

ジムニーは油温が上がりやすいので、エンジンオイルの状態把握には油温管理が効果的。

【油温は大事】JB23ジムニーに油温計を取り付ける方法

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油温計はオイルラインのボルトを外すので、オイル交換と同時に作業しよう。

 

 

JB23ジムニーオイル交換まとめ

NUTEC ZZ-01レビュー

1速でクラッチを繋いで右足を踏み込んだ瞬間から違いがわかった!

エンジンの音と振動が静かになり、スーッと回転が伸びていく感覚。吹け上がりのスムーズさが増して、気持ちよく吹け上がるようになった。

ちょっと贅沢して純正ではなく高性能オイルを入れて本当に良かった。マイジムニーも泣いて喜んでいる!

また、潤滑性能が良いオイルなので、エンジンの寿命も伸びます。

 

 

オイル交換まとめ

作業自体は特に難しい工程はなく30分程度、誰にでもトライできる内容だ。

オイル交換もお店まかせではなく、考えてオイル銘柄選んで自分でオイル交換すると、さらに愛着が増しますよ。

 

オイル交換サービスデータまとめ

  • 交換頻度は通常で5000kmか6ヶ月走行(シビアコンディションで2500kmか3ヶ月走行)
  • JB23ジムニーの規定オイル粘度:5W-30
    (48Rの推奨オイルはNUTEC ZZ-01 5W-35または純正エクスターF SN 5W-30)
  • 交換に必要なオイルの量
    フィルター交換時:3.0リットル
    フィルター交換無:2.8リットル
  • ドレンプラグの締め付けトルク:49N・m(5kgf・m)もしくは、パッキン接触後3/4回転
  • オイルフィルターの締め付けトルク:14N・m(1.4kgf・m)もしくは、Oリング接触後3/4回転

 

 

他にも「JB23ジムニーカテゴリ(☜クリック)」で色々ジムニー 記事書いてます。よろしければ、そちらの記事もどうぞ。

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