SNSでは投稿しているのでご存じの方もいるかもしれないが、先日鹿を跳ね飛ばしてハイブリッジファーストのABS樹脂製のパンバーを破損した(涙)
バンパー買い替えか?と思ったんのだが、意外とバンパーの割れは軽傷だったので、自分で修理することにした。
樹脂パンバーは重曹と瞬間接着剤の合わせ技で、意外と簡単に接合可能。完璧な見た目さえ気にしなければ費用千円もかからないので、修理費用を抑えたい人はDIY修理をおすすめします(ノーマルの樹脂パンバーも同じ方法で修理できます)。
鹿轢いたり、電柱などにぶつけた際のリペアに!
道志みちで鹿と激突でパンバー破損
運転には気を使っているつもりだが、今回の衝突は避けられなかった。
なんせ、車列を組んで流れに乗って走っている最中(自分は先頭から3台目)、前のハイエースが通過した直後に鹿がいきなり横断してきたのだ!
道志みちにて鹿の飛び出しにブレーキ間に合わず衝突。
ジムニーはバンパーが軽く割れる程度で済んだのは不幸中の幸い(ヘッドライトやフォグランプなどは無事で良かった)注意喚起の為投稿します。山道は思わぬ事故に遭うかもしれないのでお気をつけ下さい
ゆっくり走ろう道志みち。明日もご安全に pic.twitter.com/n2zJqv6AUJ
— 48R (@48_rider) August 24, 2024
速度も流れに乗って60km/h前後で飛ばしているわけじゃないし車間距離も取ってたのに、その車間距離のスキをついて鹿が飛び出してくるとは。。。(馬鹿の一翼を担うだけあるわい)。
ブレーキをかけたが間に合わず、ドラレコの記録によると40km/hで車の右前面あたりに衝突。鹿の頭は走り抜けていたので、バンパーの右の角が鹿の胴体にぶつかる感じのオフセット衝突となった(道路に鹿の屍が横たわってたら二次災害の危険と思い引き返してみたが、鹿さんは居なかった。後味悪いので、せめて鹿さんは無事であって欲しいが。。)
ちなみに、今回の鹿飛び出しだと自動ブレーキはまったく作動せず。子供がこんなふうに飛び出しても自動ブレーキは作動しないわけだから、マジで気をつけようと思いました。
また、自分もフルブレーキできなかったのでそこは反省点。
ジムニーの被害状況
幸い大きな鹿ではなかったのと、幸運にも正面衝突は避けられたので被害は思ったより軽微だった(思ったよりというだけで、それなりに壊れたが)。
ハイブリッジファーストのバンパーは、右部分が割れ、フォグランプは作動するものの、取り付けステーが折れたようでぐらぐらだ。
↑わかりにくいが、バンパーの下側も割れている。
前周りだと、その他ボディやスキッドプレート、ナンバープレート、牽引フック、オーバーフェンダーにはダメージがなかったのは不幸中の幸いだ。
ジムニーの樹脂バンパーを修理する
バンパーをつけ外しするスキルがあれば、修理は簡単。
今回はハイブリッジファーストのABS樹脂バンパーの修理をしたが、ノーマルの樹脂パンバーにも応用可能である。
作業時間:2時間
作業難易度:★★★☆☆
必要な道具
- 瞬間接着剤(液状)
- 重曹(ドレッシング容器に入れると使いやすい)
- 紙やすり(60-80番の荒目)
- パーツクリーナーまたはシリコンオフなどの脱脂剤
- 養生テープ
- 必要に応じて塗料
- その他バンパー脱着工具
手順①バンパーの取り外し
車に取り付けた状態では修理できないので、まずはバンパーを取り外す。
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外した状態で被害状況の確認。
■バンパー右上部小破。
■パンパー右下部小破
■フォグランプ取り付けステー大破
取り外したバンパーは修理前に綺麗にしよう(汚れが乗ってると接着力落ちる)。
手順②割れた部分を合わせた状態でテープで固定
ぶつかったダメージで傷口が開いているので、割れ目のずれを修正して合わせる。
割れ目を合わせたら、養生テープで仮固定する。
養生テープは瞬間接着剤がバンパー表面に流れないためにも、貼っておいたほうが良い。
手順③紙やすりで足づけと脱脂
接合部の強度を出すため、割れ目周辺を60-80番くらいの荒目の紙やすりで足づけする。
足づけしたら、パーツクリーナーやシリコンオフなどで脱脂しておく。
手順④瞬間接着剤を流し込み重曹をかける
割れ目に液状の瞬間接着剤を流し込む。
瞬間接着剤が固まる前に素早く重曹を振りかける。
すると化学反応を起こして瞬間接着剤が染み込んだ重曹が固まって、割れた樹脂バンパーを接着する。
↑このとき、化学反応で熱が出るので注意。また、目が沁みるくらいの刺激臭もでる。
反応しなかった重曹を払い落とすとこんな感じ。
手で押してもビクともしないくらい、割れ目がくっ付いた!
さらに続きも接合。
重曹が染み込んだ瞬間接着剤はガッチガチに固まっていて、かなり強度出てそうだ。
同じ要領でパンパー右上部も修理する。
角部は養生テープが浮いていたため少し瞬間接着剤が漏れ出て白くなってしまったが、こちらのクラックもガッチガチにくっ付いた!
フォグランプステーも同様に接合手術。
手順⑤修理したバンパーと取り付ける
取り外しと逆手順でバンパーの取り付け。
接着剤が漏れて白くなっている部分はタッチアップペンで誤魔化した。近くでみたら荒いけど、3m離れたら分かりません。
完璧な状態まで修理するより、安価でそれなりに復活すれば十分なので、これでOK。
(やる気ある人は凹凸をパテ埋めして全塗装すれば、もっと綺麗に仕上がると思う)
おまけ猪狩りバンパー
そもそも鹿にぶつかって車を壊したくないのなら、猪狩りバンパーなどスチールのチューブ系バンパーが良いと思われる。
これなら鹿に勝てるかな?!
樹脂バンパーの修理まとめ
本当に不幸中の幸いとしか言いようがないが、鹿を轢いたわりに軽傷で樹脂バンパーくらいしか被害がなかった。聞くところによると、鹿とぶつかって廃車になる事例もあるので、ある意味今回は運が良かったのだろう。
また、樹脂バンパーの接合なら重曹と瞬間接着剤で千円もかからず修理できたので、金銭的な損失も意外と少なくて済んだのは、最近の物価高でフトコロ事情が寂しい48Rとしては助かった。
今回の修理方法は安いだけでなくとても簡単なので、同じように樹脂バンパーを壊してお困りの方は、バンパー買い直す前にDIY修理にトライしてみてはどうでしょうか。どうせ買い直しなら、ダメ元で修理して綺麗に治ったら出費も抑えられてラッキーです。
最後になるが、市街地に限らず山道もいつ何が飛び出してくるかわからないので、改めて安全運転の重要性を再認識した次第。今回ジムニーが大損害にならなかったのは神の警告と受け止め、今後はより一層安全運転したいと思う。
皆様もご安全に!