8月になって連日の猛暑!
マイジムニーちゃんもこの暑さでへこたれ気味、特に吸気温度が上がってくるとエンジンパワーが明らかに低下気味でクルマを前に押し出す力が弱い!
なんだかダラーっとレッドゾーンまでは吹けあがるんだけど、トルク感なく車速の上昇が遅いのよね。明らかに熱ダレ気味。
というわけで、熱ダレを緩和すべく、インタークーラーの導風板をとりつけてみた。
結果は吸気温度は5℃下がったけど、熱ダレには5℃低下は体感できるほどの変化はなかった。
とはいえ、確実に5℃吸気温度は下げられたし、6千円程度のアイテムとしては上々ではないでしょうか。
吸気温度を下げたい理由とは
吸気温度の重要性
ターボエンジンでもNAエンジンでも2ストロークでも4ストロークでも、パワーを出すなら吸気温度を下げることは超重要。
同じ酸素濃度の空気でも、温度が低い方が堆積は小さくなる。一方でエンジンの1ストロークで吸える空気の体積は決まっているので、温度が低いほうがたくさんの酸素が吸え、より理想的な燃焼が得られるからだ。
レースの世界では「吸気温度1度で1馬力」と言われているくらい、吸気温度は重要なのである(市販車程度の馬力のエンジンだと、1度で1馬力も降り幅ないけどね)。
冬の晴れた日にエンジンが力強く回る感じがするのも酸素濃度が密接に関係している。
特に晩秋の快晴の日などは、空気は冷えるわ秋晴れの高気圧で空気密度は高いわで、特にエンジンは良く回りサーキットではレコードラッシュになったりする。秋晴れのドライブで車のエンジンも普段より吹けがよいなぁと感じた人も多いのではないだろうか。
48Rも学生時代ミニバイクレースをしていたのだが、黄色⚪︎の部分にダクトをつけてキャブやインマニを空冷したり、キャブとエンジンの間に遮熱板を入れたり吸気温度を下げるのに色々工夫したものである。
ジムニーでもHB1のアルミ遮熱板がこんな感じでエンジン回りの熱を遮断して、フレッシュエアを吸いこんでいる。
やはり吸気温度を下げることは、エンジンパフォーマンス向上には欠かせない要素なのだ。
ターボ車はインタークーラーで吸気を冷却
ターボ車の吸気と排気の流れを簡単に書いた図である。
吸気はターボで圧縮され温度が上がるが、エンジン手前のインタークーラーで冷却され燃焼室へ送られる。
つまり、ターボ車の場合は吸気温度だけでなく、インタークーラーの性能次第でも吸気温度が大きく変わるのだ。
ジムニーのインタークーラーは場所的に厳しい
さて、JB23ジムニーのエンジンルームを開けてみると、ボンネットのダクト部直下、エンジン上に鎮座しているインタークーラー。
ボンネットのダクトから吸気してインタークーラーに導風しているのだが、いかんせん熱いエンジンの上にあるので場所的に厳しい。
さらに下にはすぐシリンダーヘッドがあり空気の抜けるスペースも少ないので、冷却効率も悪い。
ちなみに新型ジムニーJB64ではインタークーラーにはエンジン前方に移動している。ここならフレッシュエアを吸えし、エンジンの熱も上がってこないから効率が良いのだろう。
(なぜJB23ではこうしなかった。。。)
つまり、吸気温度はエンジン出力に超重要なのだが、JB23ジムニーは吸気を冷やすインタークーラーの場所が悪いのと、冷却効率が悪い二重苦状態なのだ。
吸気温度冷却作戦
インタークーラーの導風板で改善してみる
さて、吸気温度を下げるには冷たい空気を吸うか、インタークーラーの冷却アップが有効だが、今回は後者に手を打つことにした。
インタークーラーの冷却効率を少しでも上げるべく、インタークーラーの導風板を導入してみた。
JB23ジムニーのインタークーラーは、ダクトで風の向きを変えているので、手前側に空気が当たりにくい。
そこで導風板の導入。
メーカーの説明図を見ると、いままでインタークーラーのあまり仕事をしてない部分にも積極的に風を導風するようでなかなか良さげ!
楽天のレビューも上々で期待も高まる。
取り付け方法
めっちゃ簡単。
必要工具は2番のプラスドライバーとハサミくらい。
作業は10分程度です。
手順①純正インタークーラーのプラスチックカバーを外す
ビスを4本外すだけ。
手順②導風板の周りにエア漏れ防止のスポンジを貼る
ダクトからインタークーラーまでに空気が逃げないように、隙間埋めのテープを周りに貼る。
手順③インタークーラーに取り付け
純正のプラカバーのビスを利用して導風板を取り付ける。
うん、エンジンルームがカッコよくなった!(これだけで満足してしまう)
作業は楽勝。
インプレとまとめ
吸気温度はレーダー探知機で表示させているOBD2情報より。
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効果のほどは?
夏場のちょっとした山道では平均5度くらい吸気を下げることができた!
で、エンジンフィールのほうはというと、ほとんど変化なし(笑)わずかにトルク感向上した気もするが、フラシーボ効果かもしれないし、自分の体感では明確に良くなりましたとは言い難い。
ま、効果に関してはミニバイクレースの熱ダレ対策で経験済みなので、予想の範囲内。体感はできなくても、1周で0.1秒速くなれば10週で1秒。大きな差となるのだ(ミニバイクレースにとって1秒差は大きい!)。
そんな感じで体感できなくても少しでも良くなればOK牧場。だって、5℃も吸気温度下がったのは間違いないからね。
あと、当たり前だが街中ではストップ&ゴーでほとんどダクトに風が通らないので、吸気温度に低下は見られなかった。
6千円程度なので劇的に体感できるほど良くなるとは期待してないし、それでも体感はできなくても、吸気温度は5℃は確実に低下するので、エンジンちゃんは喜んでいるはず!
エンジンルームのドレスアップにも◎でした。
他にも「JB23ジムニーカテゴリ(☜クリック)」で色々ジムニー 記事書いてます。よろしければ、そちらの記事もどうぞ。