世間一般には山日和の週末、立山や北アルプスにはたくさんの知り合いが行っていたが、48Rはこの山日和なのに、外のゲレンデも滑れるのに、ハーフパイプ初心者なのに、色々な思惑でカムイ御坂のハーフパイプへ。
なんてったって、室内ハーフパイプゲレンデだからね。青空も景色もなければ、フリーランを楽しめるクルージングコースもない。ただひたすらハーフパイプのみを回すという超ストイックなプレイスだ。
動機
山ボードも楽しいんだけど、どうも最近モチベーションが低下気味。山、斜面が変わろうが、滑る斜面は同じレベルなので、自分的にはあまり変化を感じないし、登山好きというわけでもないので(昔3年ほど夏山やってたけど、もう全く登ってない)ハイクを楽しむことやまだ登ったことないピークを踏むというモチだけではもう腰が上がらなくなってきた。
もちろんカエラズニホーみたいなチャレンジな斜面なら憧れるし話は別なんだけど。
もう一つの理由として、もっとスノーボードが上手くなりたいということがある。
自分はスノーボードを始めてまだ7年目だし、社会人になってしばらくしてから始めたので当然週末ボーダー、人生総滑走日数も籠り経験した人の2,3シーズン分程度でしかない。まだまだ上手くなりたいし、さすがに滑るたびに上達を感じる時期はとうに過ぎたが、大きい期間でみるとまだまだ上達を実感できるので、そんなわけで滑りこむという行為はけっこう楽しかったりするし、達成感も大きい。
ハーフパイプについては、ほぼ滑ったことがないんだけど、前々から上手い友人、知り合いからはハーフパイプはスノーボードの全ての要素が詰まっている。フリーランも絶對上手くなる!と吹き込まれているので、非常に気にはなっていた。
ハーフパイプがあるゲレンデにはほとんど行かないので滑る機会がなかったんだけど、今シーズンは雪不足でもう山も外ゲレンデもボチボチなので、それならばコンディションの良い室内だ!ということで、室内ハーフパイプに行くことになりやしたでございます。
カムイ御坂とは
山梨にある室内ハーフパイプゲレンデ。3年前にその存在を知ったんだけど、今回やっと行くことができた。
オープン期間は4/16から12月初旬まで。オフシーズンのトレーニング施設だ。
特に自分が行った4/23日はまだまだ外のゲレンデが滑れる時期なのにわざわざ室内のハーフパイプに来るくらいだがら、意識が高い系の人ばかりだった。
(その後行ったGW中は、子供だらけで、それも皆上手くてビックリポンでした)
料金は下記の通り。
1st | 9:00~13:00 | 3,500円 |
---|---|---|
2nd | 13:30~17:30 | 3,500円 |
オールナイト | 21:00~4:00 | 4,500円 |
4時間3500円は一般的なリフト券に比べると高いと感じるが、室内で雪の維持が大変ということや、パイプの整備を考えると妥当なところか。また、自分にとってはハーフパイプは集中力が消耗するので、4時間フルに滑ると最後は疲れで滑りがボロボロ(後半はパイプも荒れてくるので初心者にはなおさら辛い)。とても2セッション滑ろうという気にはなれず、1セッションで十分満足という感想。
オールナイト営業もたまに開催しているようで、寝る間を惜しんで練習するなんて、正直どんなけハーフパイプ好きやねん!って、ツッコミに行きたくなる営業設定だ。
潜入レポ。
48Rのハーフパイプ歴は全くの初めてではないが、HAKUBA47で2,3本滑るのを2,3日やった程度。ハーフパイプは目的ではなく、フリーランの流れでちょっと入ってみようかぐらいのノリ。
もちろん上手く滑れるわけはなく、3本目には「こりゃ無理や!」ってな状態。
そんなわけなので、いきなり上級者ばかりのカムイ御坂行くのは、楽しみという気持ちと、いささか緊張も混じった複雑な心境で到着した。
駐車場
朝の駐車場には意識高い系の人ばかり。ストイックオーラが出ていて写真撮れず。
到着したばかりのハイエースから飛び出してきた子供は、既にフルプロテクターを装着した状態で、どんなけ気合十分やねん!と、心の中でツッコミいれてしまった。
早く着きすぎた時用の暇つぶしにトモクルーザー(クルーズ系のスケートボード)を持ってきてはいたが、後でハーフパイプ滑れないくせに調子乗っていると思われても困るので、スケボーはせず、ずっと車の中で息を潜めてゲレンデオープンを待っていました。
豆情報としては、駐車場周辺位はコンビニがないので、御坂インター周辺のコンビニで食料は買っておいたほうが良い(ゲレ食なく自販機だけ)。
いよいよ室内ハーフパイプゲレンデへ
北アルプスは朝から天候が回復したようだけど、山梨は雨。
でも、大丈夫。室内ですから。
手前の小屋でチケット購入。クレジットカードが使えるのはありがたい。
おおおおおおおおお、立派なハーフパイプゥ!!(想像以上で感動しました)
中はけっこう冷えているのねー
ちなみに、外に休憩室と自販機あります。上にも書いたけど、ゲレ食はございません。
ウェアのチョイス
イメージとしては、外ゲレンデの四月上旬くらいかな(ホームの白馬基準で)。
自分の場合は、
上はTシャツにペラッペラのフリース(パタゴニアのR1より薄い。キャプリーン4相当)、スノボウェア
下はパタゴニアのキャプリーン3タイツにスノボパンツ。
これでちょうど良いくらい。まわりもスノボウェアか、上はもしくはパーカーだったり。
グローブはさすがに冬用は暑かった。途中からバックカントリーでも大活躍のホームセンターで売っているような作業用防水手袋にすると調子良かった。
ヘルメットは装着率95%くらい。48Rも装着。
ゴーグルは必要なしかな。薄いレンズのゴーグルしている人もいるが、少数派だ。
今回、プロテクターは忘れたが、装着している人多し。
持ち物
48Rはそんなもの初回から持っているわけないんだけど、ザックに入れっぱのバックカントリー小道具で華麗に解決。
ちなみに、GWに行った時はカバン固定用のフックが追加されてました。
ありがたい。
いよいよハーフパイプへ
登りはリフトではなく、エスカレーター
スタート手順は初心者注意
上図のように順番にポール位置からスタートすると思ったら大間違い。
並び位置こそ図の通りだがが、結局は順番が来ると皆スタートしたい位置に移動するのだ。つまり、3番、4番あたりのセンターに並んでいても、パイプ中央からドロップせず、左端、右端へ移動。果ては、1番に並んでいたのに、6番辺りからスタートしたりといった感じ。
要は、最初は1-6の一番空いているところに並び、スタートが来たら自分がスタートしたい位置にポジション取り直しているのだ。
ポジション取り直そうが、最初に並んだ1→6の順でスタートすることに変わり無いので、並びながら横の人の位置関係は頭に入れておこう。これ大事。
通っている人には当たり前かもしらないが、御坂初心者なのでイチイチ戸惑ってしまうのです。。
ハーフパイプにドロップ
初心者なので、まわりの上手い人の邪魔にならないか心配だったけど、滑ってみれば、そんな心配全くなしだった。
まわりの友人からパイプの人は怖いだの、ちんたら滑ってると「パイプ削ってんじゃねー!」っと激オコのローカルに怒鳴られるだの聞いていたが、そんなことはなく、順番守って滑っていれば至って普通。
エアターンできなくても、パイプのRに合わせて滑るだけでとても楽しい!フリーランでも地形遊びが好きな人はハマるはず!
パイプスキルも、高々と宙返りするスーパーキッズもいれば、パイプの中間辺りまでしか上がれない人もいる。
室内ハーフパイプとは、北斗の拳の「修羅の国」のような厳しい鍛錬が必要な場所と勝手にイメージしていたが、実際はスノボがある程度できるとボーリング場並みに気軽に楽しめる施設のようだ。
1LAP 5分30秒
このブログレポの4/24は空いていたので待ちなし、このペースでガンガン回せた。
ちなみに、ゴールデンウィーク中は混んでいたので、けっこう上での待ちが長かった(そして前述のスタート手順が煩雑)。
ま、けっこう疲れるので(体力もそうだけど、集中力も)、空いていようが、5分30秒でずっと滑るのは無理なんだけどね。
パイプは荒れる
後半はパイプがガタガタになるので、初心者には辛くなってくる。怪我しないように注意ね。
あ、自分は整備された午前の1stセッションだったけど、午後の2ndセッション前には整備が入らないので、さらに大変だろう。初心者は気後れせず、1stセッションのほうが安心して遊べるのは間違いない。
パイプが荒れる原因としては、上級者がスピンして、回り切れずに着地したときに大きく消耗しているようだ。初心者が板をズラそうが、消耗度合いは大きくはない。
パイプが荒れると難しいので、是非とも平日に会社休んで行きないな。
まとめ
48R個人的には、ちょっとモチが低下気味の山やボードや、雪不足で滑る範囲の狭い外ゲレンデに行くより、普段やらないことをやって非常に新鮮だったし、この滑った4時間でも、上達を感じられ非常に有意義だった。というか、ハマってしまったのでこれからもちょくちょく行くと思う。
さらなるモチ向上のために、目標も決めましょうかね。
①月平均2回は行く!(毎月2回は厳しいので、平均とした。MTBダウンヒルもあるしね)
②今季はエアターンでグラブしたい!
おじさん、がんばります!