ついに!ついに!ついに!
ずっと欲しかったトレイルでも使えるバイクを購入した。Mondraker DUNE様〜
ここ2年はダウンヒルバイク一台での自転車ライフだった。
スピードを競うレースでは安定感のあるロングストロークのバイクがベストマッチングなのだが、友人に誘われる自走トレイルには重いバイクでは全く行く気はしないし、常設コースでもふじてんのような斜度がなくてタイトターンメインのコースでは、ロングストロークのバイクはあまりメリットなく、もてあまし気味だった。
一緒に走るエンデューロバイクは右に左にバイクを振り回して走るのをうらやましく見ていた(去年の富士見で27.5インチエンデューロバイクに試乗して、ハンドリングの軽さは経験済み。→過去記事Kona Process 153試乗)。
そんなおり、ずっと興味はあったMondrakerの程度の良いエンデューロバイクを譲って頂けることになったので、即飛びついたのであった。
48Rはどんなチャリンコ買ったのか、ご紹介。
*2019/10/20更新
のちにDUNE CARBONに買い換えたので、そちらも記事にしてます。
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MONDRAKER DUNE CARBON に乗り換え!アルミDUNEからカーボンDUNEへ♪カーボンフルサスエンデューロ最高です。
2017年に購入していたのだが、今更に愛車紹介。 以前はアルミフレームのDUNEに乗っていたのだが、カーボンフレームのDUNEの同じサイズがヤフオクに出品(フレーム、フォーク、ステム、ハンドル付き)さ ...
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Mondrakerって
スペインのMTBメーカーで、規模としては小さいほう。
しかし、独特なサスペンションリンクやジオメトリーで勝負するおもしろいメーカーである。
レースでは最近伸びに伸びていて、ダニーハートがワールドカップ3連勝、世界選手権も制覇したのは記憶に新しい。
そう、独特なバイクではあるが、彼らのアイデアが優れていると、結果が証明したのだ。
日本でも、九島勇気選手がMondrakerを駆って全日本タイトルを獲得!
購入したのはDUNEというエンデューロモデル
160mmストローク、27.5inchホイールのエンデューロにカテゴライズされるバイク
それにMondrakerのテクノロジーが合わさって唯一無二なバイクになっている。
では、詳しくバイクを見ていこう。
ゼロサスペンションシステム
普通のMTBのリアサスペンションは、片側はフレームに固定、もう片方がリンクにマウントされるのが昨今の主流。
しかし、モンドレイカーの場合は、リアサスペンションは両側ともリンクにマウントされており、フレームからフローティングされている(フレームには直接マウントされていない)。
下画像のように作動する。
リアアームがストロークすると、上リンク、下リンクがサスペンションを圧縮される。
リアフレームの動作の回転軸はリアアームの取り付け位置の前方に位置することになる(仮想ピボット)。
以下、輸入元の説明文
ゼロは全てを意味する
・ゼロ・パワーロス
このシステムはぺダリングによって生み出される不要な動きを防止することができます。リアサスペンションユニットの余分な圧縮や伸びがないため、最大の効率が得ることができます。
・ゼロ・ペダルキックバック
サスペンションがストロークする際、チェーンの長さ(テンション)を変化させることによりクランクの逆回転を防ぎ、ペダリング効率やケイデンスに対する影響を最小限に抑えます。
・ゼロ・ブレーキジャック
サスペンションシステムに対して、リアブレーキが干渉しません。リアブレーキを使用している間も、リアショックユニットはその性能を維持することができるため、効果的に衝撃を吸収します。
・ゼロバンプ
このシステムの最大の特徴は高いペダリング効率を提供しながらも、同時に優れた衝撃吸収特性を得られる点にあります。最適化されたリアアクスルの軌跡とリアショックの線形特性が効果的に機能します。
ちょっと町中で歩道の段差とか階段下るだけでも違いがわかるくらい動きが良か~!
リンクもゴツイので、剛性の高さも動きの良さに貢献してそうだ。
フォワードジオメトリー
Mondrakerのフレームは他メーカーに比べて、トップチューブがかなり長い。
その分、30mmの超ショートステムが標準でついており、従来のジオメトリーに比べると、ライダーからのハンドル位置は変わらないが、トップチューブ、ホイールベースが伸びたことになる。これがフォワードジオメトリーのキモ。
右がフォワードジオメトリー。ライディングポジションはそのままだが、ホイールベースが長い。
またがってみると、ホイールがダウンヒルバイクみたいに前方についている印象だ。
一般的に安定感をアップさせるにはホイールベースを長く取りたい。
でもヘッド角を寝かせたダウンヒルバイクみたいなジオメトリーにするとハンドリングが悪くなる。。。
じゃあ、ヘッド角そのままでトップチューブを伸ばしてホイールベースをとって、ハンドルはショートステムで手前に持っていくる!というのがコンセプト。
さらに流行のショートチェーンステーなジオメトリにもなっている。
これによって、ホイールベースが伸びたことよる下りやハイスピードでの安定感出しながらも、ショートステムでハンドリンクがダルくなるネガも見事に消されており、とても乗りやすいバイクに仕上がっている。
フロントタイヤが遠くになる分、リアタイヤの荷重も増しており、登りでのトラクションも良くなるという、良いことずくめ!
インプレッション
富士見A,Cコース、ふじてんで乗った感想。
まず、ハンドリングが軽い!
コーナーで倒したり切り替えしでバイクを振り回したりの動作が決まりやすく、狙ったラインを通し易い。
またバイクを倒すとフロントタイヤからスッとコーナーの内側にバイクが向かうので、回り込んだコーナーでも苦も無く抜けられる。
普段乗っているwilsonだとフロントから曲がる意識が低く、バイクを倒して旋回が終わるのを待っているような感覚だったので、このフロント先行で曲がる感覚は新鮮だし、とても楽しい。曲がりきれない!みたいなことがかなり減った。
自分のようなへっぽこレベルでも十分に体感できるくらい違いがある。
ふじてんのような狭いタイトターンが連続するところがとても楽しくなった!
また、ロングホイールベースなので、富士見のA,Cコースなどアベレージ速度が早いコースでも不安になることもなく、160mmストロークだが体感はそれ以上に感じるくらい吸収性も良い。
レースみたいに限界いっぱいいっぱいで走るのではなく、マージンを取って楽しんで走るペースならば、富士見のような常設コースでもダウンヒルバイクでなくDUNEで十分と感じるくらい良かった。
フォワードジオメトリー&ゼロサスペンションシステム恐るべし。良いもの買ったわ。
最後に愛車のパーツ構成
2015 Mondraker DUNEからちょこっとパーツ変更している。
Frame | 2015 Dune 27.5 Stealth Evo Alloy, Zero Suspension System & Forward Geometry |
Rear Shock | 2016 Fox Float X Evol Factory Kashima 3 positions lever, 215.63.5mm |
Fork | Fox 36, 27.5 Float RC2 FIT, Kashima, 20mm Axle, Tapered Steerer, 160mm |
Headset | FSA No. 57 ACB Bearings, Integrated Tapered |
Stem | EASTON HAVEN 35 32mm reach |
Handlebar | RACEFACE SIXC 35 , 20mm rise, 800mm |
Grips | OnOff Diamond 1 Lock-On |
Seatpost | RockShox Reverb Stealth 31.6mm |
Saddle | SDG Circuit MTN |
Brakes | Shimano Saint Front180mm Rear 180mm |
Rims | Mavic Crossmax XL 27.5 Wheelset |
Hubs | Front: Mavic Crossmax XL 20mm, Rear: Mavic Crossmax XL 12x142 XXD 1x11 |
Tyres | Schwalbe MAGIC MARRY Super Gravity TL EASY, 27.5x2.35 |
Crankset | Sram X1 1400 GXP 30T |
Bottom Bracket | Sram GXP XR 73mm |
Chain | Sram PCX1 11 Speed |
Rear Derailleur | Sram X01 Carbon Type2 1x11 Speed |
Shifters | Sram Trigger X1 11 Speed |
Cassette | e thirteen TRS+ 9-44T |
pedal | FLV flat pedal |
DUNEの完成車から、リアサスを2016 FLOAT X EVOLに、ブレーキはShimano SAINT、コックピットは35mm径カーボンハンドルにフォワードジオメトリーを損なわない32mmリーチのEASTON HAVEN 35ステムに変更。
次はワイドリムを入れるとほぼ理想形かな。