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パタゴニア「R1エア フルジップ フーディ」レビュー 【名作R1を超えるテクニカルフリース】

2020年から新たにパタゴニアのレギュレーターフリースのラインナップに加わった『R1エア』シリーズ。

48Rは発売直後に購入して、スポーツからアウトドア、街着にと1年使いまくったので、使用感についてレビューします。

今までのパタゴニアの大定番だった通常版のR1に比べ(R1は10年以上着てる)、R1エアはより汗抜けに特化されており、寒い日に汗をかくスポーツになくてはならないウェアになってます。

 

 

R1エアとは

機能について

R1エアといえば、この特徴的なジグザグの織り目!見た目ではなく、これも機能性を担保するためのテクニカルデザインなのだ。

 

公式サイトによると、R1エアの特徴は以下の通り。

R1エア・フルジップ・フーディは軽量で通気性と速乾性を備え、寒冷な状況での激しいアクティビティに最適なテクニカル・フリース。リサイクル・ポリエステル100%素材の構造は、運動中も快適さを保つデザイン。フェアトレード・サーティファイドの縫製を採用

暖かさより、寒冷時の軽量/通気性/速乾性を売りにしており、寒冷時に高負荷な運動をするのに最適なフリースだ。

 

ジグザグの糸が詰まっている部分は厚みがあるが、ジグザグの隙間は光に透かすとかなり薄いことがわかる。

これにより、厚みのあるジグザグ部で暖かさを閉じ込めつつ、運動時にはこの隙間から効果的に体熱や発汗を排出する。

まさにレギュレーター(調整器)と呼ぶにふさわしいテクニカルフリースだ。

ただし、通気性が良すぎるのでR1エア単体だと風が強い日は寒さを感じる。あくまでシェルジャケットも持ち歩いている上での、レイヤリングシステムの中間着としての製品だと思う。

 

R1フーディからの伝統のバラクラバになるフードデザイン。

とはいえ、48Rはバラクラバとして使ったのはマスクを忘れてゴンドラに乗れなかった日にやむを得ず口を覆ったくらい。

この手のフードを厳冬期の山でバラクラバとして使うと、口周りが鼻水と呼気で臭くなるので、別途バラクラバを用意してバラクラバだけ毎日洗濯したほうが良い(フリースは直接肌に触れないし、毎日は洗濯しない)。

じゃあなんでフード付きを買っているかというと、首周りが暖かいからと、単純にカッコ良いから。

 

 

ポケットは左胸に1つ、左右の脇腹あたりに2つ。

左右のポケットはそこそこ容量があるので、二つ折り財布も問題なく入り、普段使いとしての使い勝手も十分だ。

 

ちなみに、ジップネックのモデルは左右のポケットが省略されている。

左右のポッケはあったほう良いのにな〜。

 

カラーバリエーションやサイズの詳しい情報は下記パタゴニア公式サイトで確認してください。

パタゴニア公式サイト メンズ・R1エア・フルジップ・フーディ

 

R1(通常版)との違い

さて、テクニカルフリースの大定番だったR1とR1エアの比較をしてみる。

下の画像はR1エアフルジップフーディ(S)とR1フルジップ(M)の比較。R1フルジップは街着としてきているので、ちょっとゆったり目のMサイズを選択している。

ちなみに、山用にはR1フーディ(S)も持ってます。

 

 

R1エアは先に説明した通り、ジグザグデザイン。

 

R1といえば格子状のグリッドフリース。

初めてウィンタースポーツで着た時は、フリースなのに中で汗がこもってペタペタしない!って汗抜けの良さに驚いたっけ。

一度ウェア中で汗が結露すると汗冷えの原因になるので、R1の発汗性の良さは感動ものでした。

 

R1エアの気に入っているポイントは袖口や裾、フード周りに補強の当て布があること。

さらに袖の当て布は、手のひら側だけという凝ったデザイン。服は長くきていると袖口が痛むけど、穴が開くのは手のひら側だけだもんね。こういう機能性を追求したデザインは大好き。

 

 

R1エアのサイズ感

48Rは身長175cm、体重63kgでSサイズを着用している。

ややタイト目のフィッティングだが、少し伸縮する生地のため窮屈さは感じない。リーチ176cmだが、袖の長さも問題なし。

48Rの場合、この上にシェルジャケットやスノーボードウェアを着たりするので、タイト目のフィッテングのほうが中でごわつかず都合が良い。

そして密着するジグザグフリースが気持ちよく、部屋着としてずっと着ていたいくらいの着心地だ。

 

ちなみに、パタゴニア公式サイトでも身長185cmでMサイズ着用なので、175cmでSサイズというのはジャストなサイズチョイスだろう(160cm台ならXSくらいになると思います)

 

 

 

フィールドレビュー

バックカントリースノーボード/冬山登山などの寒い環境での高負荷アクティビティ

まさにR1エアが本領発揮するフィールド。

バックカントリーのハイクアップ時には、かき続ける汗をジグザグの隙間からどんどん排出。濡れ戻りを防いで、ドライな状態を保ってくれる。

また、R1エアの生地には適度な保温性もあるので、アウターシェルを羽織ると暖かい空気を溜めてくれ、休憩時はホッとする暖かさを感じさせてくれる。

 

R1も同じようにハイクアップの時のアウターとして着ているのだが、両者の違いは通気性と保温性。

・通気性:R1エア > R1

・保温性:R1 > R1エア(大きな差はでない)

このような位置付け。

 

ハイクアップのような発熱発汗量の多いアクティビティの場合は、通気性の良いR1エアが断然快適。保温性は劣るが、本当に寒い時は化繊綿のジャケットを着ればよいので、フリースに求めているのは汗抜けの良さが第一優先だ。

その上で休憩時はアウターシェルを着て、休憩時間に快適に保温ができればOKである。

 

 

スキー場での使い勝手

スキー場ではリフトに乗っている時間が一番長い。

さすがにリフトの上は冷えるので、厳冬期にR1エアの出番はない。

 

とはいえ、3月以降の晴れた日のスノーボードは汗だくになるほど暑いので、アウターの下は発汗の良いR1エアを着ていると、滑走時は汗抜けがよくフリース内に汗がたまらず、休憩室では程度に暖かい。

春ボードでは出撃頻度が急上昇だ。

 

 

普段着として

保温性は低いので、冬のアウターにはあまり適さない。

やはり冬の普段着として使うなら汗抜けの良さはいらないので、もこもこフリースのほうが適してる、

 

とはいえ、5月9月のTシャツで大丈夫だけど、ちょっと1枚欲しいときなんか、R1エアが意外と活躍したりする。

肌寒い時の温もりと、暑い時はスーっと気持ちよく風を通すので、朝晩の散歩に最適。

 

 

R1エアフルジップフーディまとめ

これは本当に良い買い物だった!

通気性を重視したジグザグ生地は汗抜けの良さで一番重視しているバックカントリーのハイクアップに最適。アウターシェルを着ればジグザグが適度に保温してくれるので、冬のハードアクティビティではR1を超える頻度で使用している。

さらに通気性の良さは春秋のちょっと1枚欲しいくらい気温でとても使い勝手が良く、持っていて損なしのフリースです。

バックカントリーや冬山登山をしてて、これからフリースを買うなら、断然R1エアをオススメします。

 

パタゴニア公式サイト メンズ・R1エア・フルジップ・フーディ









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