シフトノブは接着剤で鬼のような硬さで固定されているので外すのに難儀することが多いが、しっかりと工具を揃えれば確実に外すことができます。
今回はベルトレンチを使って純正シフトノブが傷つかないように外します。
JB64/JB74ジムニーのシフトノブの外し方
作業時間:10分
作業難易度:★★☆☆☆
必要工具
- ベルトレンチ(シフトノブ固定用)
- ウォーターポンププライヤー or バイスプライヤー or パイプレンチなど、丸い物を固定できる工具(シャフト固定用)
- 傷防止の当て布
ベルトレンチはゴム製のベルトを締め上げることで固定できるので、純正シフトノブを傷つけることなく外せすことができる。
また、ベルトレントは形状によらず色々なものを傷をつけずに固定できるので、ジムニーのフロントショックを外す時の周り止めや硬くしまった瓶の蓋を開けたり色々応用が効くので持っていて損のない工具である。
シャフト側の固定には、今回はクニペックスのウォーターポンププライヤーを使った。
個人的な超おすすめ工具だが、丸い物から舐めたボルトなど、なんでも強力につかめるので非常に重宝している。ロッキングプライヤーではないが、セルフロックになっているので握らなくても固定できるし、片側のレバーに力を加えるだけでロックが強まる仕組みなので、プライヤーに乗れちゃうくらいのすさまじいロック力である。
掴みもの最強工具だと思っている。
手順⓪シフトノブを温める
これは環境によりけり。
冬場はシフトノブを固定している接着剤が硬いので、気温が低い場合はシフトレバーとノブの嵌合部をヒートガンなどで温めると外れやすくなる。
手順①シフトブーツをめくる
シャフトをつかむ際、傷が目立たないようにシフトブーツで隠れている部分をつかむと良い。
シフトブーツは車体側の爪に引っかかっているだけなので、手でシフトブーツ根本を外側に広げてやると引っ掛かりを外すことができる。
シフトブーツをロックする爪はこんな感じ。
手順②シフトノブをベルトレンチで固定する
シフトノブを再利用しないのであればパイプレンチやウォーターポンププライヤーでシフトノブを掴んでも良いのだが、ベルトレンチを使うことでシフトノブを無傷で取り外すことができる。
ベルトレンチは回す方向が決まっているので、シフトノブを緩める方向(反時計回り)になるようにセットする。
ベルトレンチグリップについているベルト長さ調整レバーでベルトがシフトノブにぴったりフィットするように調整する。
手順③シフトレバーの固定
シフトレバーは傷がついても目立たないように、シフトブーツで隠れている部分を適当な工具で掴む。
見えない部分なので当て布はしていないが、傷が気になる人は当て布を挟んで固定しよう。
ちなみに、シフトノブだけ固定して回すのはミッションに負荷がかかるのでNGです(シフトノブ側の固定だけで回しても外せなくないが、その場合は自己責任でお願いします)。
手順④フルパワーでシフトノブを緩める!
シフトレバーとノブを固定したら、いざ!
結構な力で緩める!
緩める!!
緩める!!!
結構な力を入れたところでバキッと接着剤が剥がれる音と共にシフトノブがまわった!
工具が短いのもあるが、体感70~80Nmくらいのトルクをかけた気がする。大人であれば外れない硬さではないが、女性だと苦労するかも?
接着剤の固定が外れると、後は手で回せる。
ノブを外したシフトレバーのシャフト部。
白っぽのが接着剤だが、こんなところ接着剤でとめんでもええやん、、(ちなみに、ファミリカーのハイエースのATシフトノブは手だけで回せるトルクでしか締まっていないけど、10年間なんの不都合ないです)
JB64/JB74シフトノブ外し方まとめ
シフトノブは接着剤で強固に固定されているので、しっかりした工具を揃えて挑もう。
特にベルトレンチを使うと純正シフトノブに傷をつけずに外せるし、純正シフトノブはメルカリなどで2,000円前後で取引されているので、売却すればベルトレンチ代くらいは回収できる。
その後の社外シフトノブ取り付けはコチラの記事で解説。
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タニグチのラウンドシフトノブに交換したのだが、シフトノブが20mm高くなり、これがなかなかの操作感で気に入っている。
また、JB64/JB74ジムニーはシフトノブの位置が少し低いので、シフトレバーカスタムも面白そう。
他にも「JB74ジムニーシエラ(☜クリック)」カテゴリーで様々なジムニーに関する記事書いてます。よろしければ、そちらの記事もどうぞ。

















