今や、様々なメーカーがスプリットボードをリリースしており、その選択肢は多い。今回はスプリットボードを選ぶにあたって気をつけるポイントを記事にしてみた。
スプリットボードの選び方
基本形状は、ソリッドボードと同じように選んでOK。
板は好みもあるので、ここでは特にオススメには触れない。
板の選択は、各人の好みで良いんだけど、注意するポイントはいくつか。
スプリットボードは硬めが多い
ハイクしやすいように、普通のボードより硬め設定の板が多い気がする。
できれば、イベントやレンタルで試乗をお勧めします。けっこうガッチガチで乗りにくいなんてこともあるかも。
柔らかい板はハイク時にしなり過ぎて登りにくい
硬い板は乗りにくいけど、逆に普通のフレックスくらいのスプリットボードはスキーモードの時に板を分割すると、かなりフレックスが柔らかい。
ハイクって板に負担がかかるので、あまり柔らかいとギャップなどで板がしなりすぎて、登りにくい。
結局、フレックスについてはスプリットボードはある程度硬いところで妥協することになる場合が多いと思う。
海外製のスプリットは作りが雑。
滑走面側に平気でネジの頭が飛び出ていたり、ビンディングやインターフェースの取り付け穴の精度が低かったり、トップのクリップ閉めても隙間があったり。。。
できれば通販より、実物見て確認して買ったほうが良い。
手直し、面倒です。サンヒルやバンヤクラフトでも手直しやってもらえまが、やっぱ手間よね。。
ノーズが長い板は注意
ノーズが重いと先重りで、歩くときにノーズが下がって歩きにくい。
だいたい、トゥ側のインターフェースの当たりに重心があればOK。セットバックの多い板は上図のバランスになってないものもある。
ロッカーの板のほうがラッセル楽
トップが自然と雪面から出るので、深雪では意外と疲労に差がある。
48Rはほぼ同じ長さの三機種を所有してる。
Jones snowboard Solution 161
K2 Gyrator Split 162
Rossignol experience Split 163
一番反りあがってるGyratorが、一番ラッセルが楽。
かの山スキー界のレジェンドYSHR先生も、自身のHPでラッセル時のロッカーの優位性について書いてるよ。
逆にフルキャンバー板はトップが浮いてこず、ラッセルしんどい。
ちなみに、上記三機種、画像の左からフラットキャンバー、リバースキャンバー、キャンバーロッカーだけど
シール登行時にロッカー形状によるグリップに差は感じない。
個人的にシール登行のグリップは、足元の板の幅とシールの幅で決まると思ってる。
(太いウェスト幅の板に、シールを幅いっぱい貼ったほうがグリップ良い)
欲しいスプリットボードがないなら、自作という選択肢も
欲しいスプリットがない、こんなスプリットが欲しい、
俺はこのソリッドボードが気に入ってるんだ!この板でスプリットがしたい!
など、欲しいスプリットがないなら、板、割っちゃいましょう。
マイスプリットボードは、ただ割って防水処理したインエッジもないような板だけど
5シーズンまったく問題なしでございます!
rossignolのexperience163を真っ二つ!
K2 Gyrator 162も真っ二つ!!
スプリット化は白馬のバンヤクラフト様で加工することができる。
インエッジなしなら29500円。買うより断然安い。
既製品が増えたけど、オーダースプリットの注文って、案外減ってないんだって。
48Rは自分でスプリット作ったけど、工作に馴れてる人なら簡単、日曜大工レベル。
自分の場合は1/2カットのみバンヤ様にお願いしてます。カットのみなら工賃2500円。
(スプリットボードの自作方法については、過去に記事書いてる。)
お気に入りの板を割って山に入るのもスプリットボードの楽しみ!
まとめ
たまにブログで板のこと聞かれるけど、板はほんとに好み。
ソリッドボードでさえ、人の好みは千差万別なのに、いわんやスプリットボードをや。
まして、いろいろポイントを書いたけど、結局は完璧なスプリットなどなく、なりかしら滑りやらハイクやらを犠牲にしている。要は何に重点をおくか(滑りか、登りか)、それを理解して許容して楽しむかが重要だと思います。(滑るだけのソリッドボードに比べ、多機能なスプリットボードに完璧を求めるのは難しい)
では、良いスプリットボードライフを(バチっとした結論なくてごめんね)。
他にもスプリットボード入門記事書いてます。