3シーズン前よりSNSで話題の「防寒テムレス」を使い始めている。
スノー用品ではないが、「1200円程度の実売価格」と「防寒性能」と「水分を通さず濡れない性能」が好評で、愛用者も多いグローブだ。
48Rは防寒テムレスの裾が絞れずボリュームが大きいのがあまり好きではなく(グローブは袖にイン派)、ゲレンデは使用せず、もっぱらバックカントリー用として使用していたのだが、今回裾を絞れる改造をしたところ、ウェワの袖にインできるようになり、とっても調子良くなった。
今回は防寒テムレスのインプレと、裾改造についての記事。
裾改造は超簡単なので、だれでもトライできる。裾を絞りたい方は是非!
*2020/03/27更新*
去年より黒のテムレスを使用している。
テムレス唯一の欠点が便所掃除手袋に見えることだったのだが、これでもう見た目は普通の黒革グローブ(遠目だと)。
防寒テムレスとは
作業手袋よろしくショーワグローブの寒冷地作業用グローブだ。
「手が冷えない」、「蒸れない」、「耐久性抜群」と三拍子揃った優秀な作業手袋なのだが、スキースノーボード、特に作業の多いバックカントリーにすこぶる調子が良くSNSで瞬く間に広がり、「グローブはテムレスに限る」と至る所で聞こえる一大派閥となった。
おまけに雪国ならどこのホームセンターでも買えるし、アマゾンでも送料無料で1200円程度の入手のしやすさ。
瞬く間にスノースポーツ業界に浸透した。
テムレスのインプレッション
水を通さず濡れない
バックカントリーでは雪の状況を調べたり、スノーシューをつけたりシールを貼ったり、雪に触れる場面が非常に多い。
そんなとき、防寒テムレスならまったく水を通さないので、非常に快適。
とても丈夫でしなやか
48riderはハイク中にハンドテストをよくやるのだが(ピットよりは精度が落ちるが、短時間でできるので、標高違いや斜面の向き違いで何度もテストできる)、防寒テムレスでガシガシ雪を掘っても、全然穴も開かないし、摩耗もしない。
革製やファブリック製のグローブだと表面が毛羽立ったり、縫い目から浸水したりもするが、防寒テムレスなら全く気にせず作業ができる。
また、非常に柔らかくて細かい作業もしやすい。スプリットボードのモードチェンジもそのままできるくらい。
その他、車の雪下ろしや除雪にも調子が良い(防寒作業グローブだから当然)。
ちなみに、3tonのグローブで雪を掘りまくっていたら、表面の滑り止め加工が剥がれてきた。。
雪掘りはテムレスに限る。
とても暖かいわけではないが、-10℃くらいまでOK
防寒というネーミングだが、とても暖かいグローブというわけではなく、厳しい環境では指先が冷えることもある。
寒さ耐性は非常に個人差が大きいが、48Rは厚めのインナー手袋併用で、-10℃くらいが使える最低気温と思っている。
稜線付近やリフトなどで爆風の場合は、さらに冷えやすいので注意が必要。
また、上側の使用限界は5℃くらいの印象。少しプラス気温で雪が溶けるような状況でも、防寒テムレスは水分を通さないので快適。
5℃以上の気温だと、透湿素材ではあるが、汗抜けが追いつかず蒸れてしまう(これも個人差があると思うが)。
というわけで、冬のゲレンデやバックカントリーのハイクアップグローブとしてそこそこ快適に使用でき、厳冬期の白馬の3000m級の稜線では指先の冷えがちょっと厳しい感じ。
防寒テムレスの値段何倍なんだか(笑)
インプレまとめ
1200円程度でこれだけ使えたら絶対買いでしょ!
普通に1万円クラスの防寒グローブと性能は遜色ない。
とはいえ、見た目がダサいので、48Rはほとんどゲレンデは使用しないし、バックカントリーでも滑るときはレザーグローブに交換している(写真撮られるからね)。
防寒テムレスの裾改造
防寒テムレスはウェアの袖に上から被せる設計なので、テムレス本体の裾のボリュームが大きい。
このように装着するわけだが、もろに作業グローブいう感じでめちゃくちゃダサい!
とはいえ、裾を袖にインするのも、グローブの袖のボリュームが大きいのでやりにくい。
じゃ、裾を絞れるようにしちゃえ!ということで、簡易的な改造方法を紹介する。
めちゃくちゃ簡単なので、裾を絞りたい方は是非!
必要工具
1.スナップボタンを打つ工具
2.サインペン
以上。
スナップボタンを打つ工具は、ボタンをセットして専用工具で挟むだけで簡単にボタンを取り付けられる便利工具。
手順①:ボタン位置のマーキング
こういう感じで折り曲げた状態でボタンで固定するので、洗濯バサミで固定して、サインペンでボタン位置をマーキングする。
手順②:ボタンを打つ
専用工具でボタンを打つ。
あっという間に作業完了。
ちなみに、ウェアに合わせて裾の絞りを変えられるよう、複数ボタンを打つのがオススメ。
無論、黒テムレスも速攻で同加工。
完成形
簡単にグローブの裾を絞れて現場でも調子良し。
ウェアの袖にインすれば、ダサさも少しはマシかな?!
まとめ
1200円程度の実売価格でそこそこ高性能、さらには裾改造で使い勝手も良くなった今、コスパで言えば最強レベルであるのは間違いないグローブ。
作業グローブの見た目さえ許容できれば、絶対買いのグローブである。