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ノーマルECU(ECM)のJB74ジムニーシエラにハイオクで性能は上がるのか?

JB74ジムニーのECU書き換えを検討しているのは先のブログに書いた通り。

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ハイオク使用のデータに書き換えるためハイオクガソリンに入れ替えているのだが、ハイオクにするだけでなんとなくパワーアップしている気がしている。

フラシーボ効果かもしれないし、本当にハイオクだけでパワーが出ているのか不明だが、私が感じたハイオクの効果についてブログに書かせて頂きます。

 

JB74ジムニーシエラにハイオクを入れたフィーリング

最初に断っておくが、劇的にパワーアップするわけじゃないです。

なので判断が難しいのだが、ハイオクを入れるとアクセルを踏み込んだ時のトルクと、高回転の伸びが若干良くなる気がしている。

街中だと判断が難しいのだが、最初にハイオクの効果に気がついたのは高速道路の登坂区間。

48Rは高速道路をよく長距離運転するのだが、早く目的地に着きたいので周りよりちょっとだけ早めのペースで走っている。中央自動車道や上信越道など、登坂車線があるような区間では120km/hを維持するのが難しかったのだが、ハイオクにすると120km/hをキープしたまま登るではないか!

レギュラーガソリンでは速度キープできなかったので、これはトルクが出ている!?

もちろん、その日の気温や湿度でも若干エンジンパワーの出方は異なるが、それ以上にハイオクにしていると安定して高速道路の登坂に余裕がでている気がする。

それに気がついた後、注意深く乗ってみるとハーフアクセルでも以前より力強く加速している気がする。また、加速が良くなった分、普段よりアクセルを踏まなくても加速できたりもしている。

差は大きくないのだが、48Rとしてはハイオクにしただけでパワーアップは実感できた。

(私だけだと不安なので、この記事を読んだJB74乗りの方もハイオク試してみてください。感想をブログに書き込んでくれると嬉しいです)

 

ちなみに、Instagramにハイオクの件を書き込みしたところ、他の方もハイオクで良くなったとのこと!

 

 

ハイオクを入れた燃費

続いて燃費の検証。

冬の間は東京と白馬を往復していて、都度東京で満タンにして出発しているので、満タン方にて燃費を算出している。結果は次の通り。

給油日 燃料 燃費
2025/2/15 レギュラー 11.9km/L
2025/2/22 レギュラー 11.1km/L
2025/3/1 レギュラー 12.1km/L
2025/3/8 ハイオク 12.4km/L
2025/3/29 ハイオク 11.8km/L
2025/4/5 ハイオク 12.2km/L

数値だけ見ると上がっているように見えるけど、差は微妙。

冬は暖気で多めに燃料噴いたり、関越や上信越では強い向かい風(季節風)だったりで燃費悪化の影響も多かったので、寒い時期のレギュラーガソリンが不利なので、これだけでは判断は難しい(気持ち、ハイオクでパワーでた分、楽しくてアクセル踏んだりしているわりには燃費は悪くなってない、という気もしている)。

 

実は48Rはエコ関係の研究で燃費測定をしたことがあるのだが、燃費測定はテストコースといえど風向きだけで結果バラつく超シビアな計測試験!今の燃費測定はシャシーダイナモで決まった走行モード走らせて、排ガス量から燃費を求めている(排ガスから燃費わかるので、燃料ポンプに面倒なガソリン流量計をつけなくても良いんですよ!)

ちなみに、JARI(一般社団法人自動車技術会)に燃費計測を依頼すると、車買えるくらいの費用がかかります。JB74のレギュラーとハイオクの燃費なんて、計測できねーわ!

 

こういう経験があるので、満タン方の燃費は参考にしかならんのは百も承知です。

 

ただ、アバウトな満タン法による燃費計測をした肌感ですが、ハイオクを入れてもハイオクの金額アップ分の燃費を稼ぐのは厳しそう、というのは間違いないかな。(ノーマルECU+ハイオクの場合、ECU書き換えの場合は知らんです)

 

ハイオクでパワーが上がる理由の考察

パワーが上がる理由として考えられるのは、ノーマルのエンジンコンピュータ(=ECU)でも「ハイオクマップ的なもの」が存在するから、と考えている。

 

ハイオクマップについてざっくり簡単に説明する。

エンジンはできるだけガソリン燃焼のエネルギーを効率良くピストンで受け止めたいので、ピストンが下がり始めるところでガソリンが燃焼しきって圧力最大が理想(上死点から10度前後)。

ところが、プラグ着火→ガソリン混合気に着火→ガソリン混合気全体にが燃焼にタイムラグがあるので、実際には上死点の手前でプラグに着火する。

そうなると、ピストンがまだ上昇しているのにガソリン混合気を圧縮することになり、ガソリンの一部は燃焼圧力とピストン圧縮圧力により自己着火してしまう。この自己着火の衝撃波はノッキングと呼ばれエンジンにダメージを与えてしまうので(最悪エンジンを壊すくらい凶悪)、例えばエンジンの効率としては上死点の手前15度でプラグ着火したいのだが、ノッキングが発生するので上死点手前8度でプラグ着火せざるを得なく、エンジンの効率アップを阻んでいるのだ。

また、エンジンにはこのノッキングを探知するセンサーが装備され、ノッキングを検出するとプラグの点火時期を遅らせる制御がくみこまれている。

 

ここで登場するのが、ガソリンの「オクタン価」という指標。「オクタン価」とはガソリンの燃えにくさを表しており、オクタン価が高いほど自己着火=ノッキングを起こしにくい。

ガソリンの「ハイオク」と「レギュラー」はこのオクタン価の違いなのであり、ハイオクのほうが高オクタン価でノッキングが起きにくくなっている。

 

さて、ここでまたエンジンの話に戻って、レギュラー仕様のJB74にハイオクを入れた場合、なぜパワーアップしたのかを考えてみる。

先に述べたノッキング(異常燃焼)だが、実は程度の軽いものなら通常走行でも発生しており、エンジンはそのノッキングの多い少ないをノックセンサーで監視している。

ハイオクを入れたとすると、ECUは「お、なんか今日はノッキング少ないな、もっと燃焼効率を良くするためプラグ着火タイミングを進角したれ」や「まだノッキング多くないから点火時期遅らせんでもええな、このままのタイミングで頑張るか」など、レギュラーガソリンでは使えない点火タイミングが、ハイオクガソリンでは使えていると推測する。

その結果、レギュラーガソリンよりハイオクガソリンはエンジンを効率的に使え、パワーアップしたと考えている。

要は、純正ECUにも少しだけハイオクにも対応したマップが存在するということ。

(もちろん、ECU書き換えハイオク仕様のように、積極的にハイオクの高オクタン価特性を活かしたプログラムではないのだろうが、純正ECUでもレギュラーガソリンではノッキングして使えない領域まで点火タイミングマップが存在していると思われる)

 

これの疑問検証のため、レーダー探知機でエンジン負荷や点火時期を見まくってみてたが、レーダー探知機レベルのリアルタイム表示じゃなにもわかりません(笑)

データロガーがないと手も足もでないや。。

 

ハイオクガソリンのその他の効果

ハイオクガソリンのその他の効果として、ヒューエルワンなどのエンジン内カーボン除去ケミカルで用いられているPEA洗浄成分が入っている。

とはいえ、ハイオクガソリンのPEA洗浄線分の濃度はとても薄いので、カーボンを除去するというよりカーボンを溜めないくらいの効果です。

エンジンのカーボンを綺麗にしたいなら、フューエルワンの施工がオススメです(燃料タンクに入れるだけ)。

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次回、レギュラーvsハイオクで馬力測定してみます

いやーJB74ジムニーシエラはノーマルECUでもハイオクでパワーアップするか、気になって夜しか眠れないです。

 

というわけで、次回馬力測定してはっきりさせます!

 

馬力測定といっても、シャシーダイナモでのチェックは1回1万円程度かかるので、まずはiPhoneのGPS計測アプリから計算で馬力を求めてみます(初速と終速と加速時間と車重があれば、簡易的な馬力は求めることができます。なお、駆動抵抗、空気抵抗はそれらしい適当な値を代入するので正確な馬力にはなりませんが、比較はできる)

というか、同じ車両でのレギュラー vs. ハイオクのどちらが早い遅いの比較なら、最大加速Gの計測比較だけで十分かな。

(ちなみに、OBD2接続のレーダー探知機のおまけ昨日でも馬力測れるけど、48Rが持っている機種はピークホールド機能がないので最大馬力の比較が難しい)

 

比較には燃料の入れ替えが必要なのと、車の重量(荷物や残燃料)、測定条件(気温)も合わせ込む必要があるので、実施までちょっと時間かかりますので、しばしお待ちください。

 

JB74にハイオクを入れるメリットまとめ

現状、データは取れてないものの、体感では速くなっているしなんとなく燃費も良くなっている。ただ、ノーマルECUでの話なので、大きなパワーアップは望めないし、燃費が向上するといってもハイオクで燃料が高くなった分をペイできるほどの効果はない。

それでも、トルクアップで加速がちょっと気持ちよくなるし、ハイオクの洗浄効果でカーボンは溜まりにくくなるので、お試しでやってみる価値はありますよ。

参考になれば幸いです。

 

他にも「JB74ジムニーシエラ(☜クリック)」カテゴリーで様々なジムニーに関する記事書いてます。よろしければ、そちらの記事もどうぞ。

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