ハイエースの収納力をアップさせる定番カスタム、DIYパイプラック作成についてまとめてみた。
自分でパイプラックを作るなんて難しいと思ってませんか?
いえいえ、誰でもできる簡単な家具の組み立てレベルの工作で作れちゃいます(記事後半で作成方法を紹介してます)。
しかもDIYなら工賃もかからないので、費用はわずか8000円程度。
この程度の出費で、収納、物干し、ロッドホルダーのベースなど、様々な用途に使えるめちゃくちゃ便利なパイプラックが作れます。
200系ハイエースはこれまで2台所有してきましたが、どちらのハイエースでもDIYで設置して大活躍!
取り付けはハイエースに限らず、NV350キャラバンなど車種でも応用できる場合もあるかと思います。
参考になれば幸いです。
天井スペースの利用で車内空間のさらなる有効活用
室内が広いハイエースといえど、どんどん物を詰め込んでは室内が散らかるし、床置きだけではスペース効率が悪い。
そこで、荷室の上に収納スペースを作ると、小物も整理されてスペースの利用効率も上がり、とても便利になる。
今回は下画像のようにパイプラックを荷室上部に設置し、バーを左右に渡して天井に収納棚スペースを作った。
ウェアやヘルメットなどの小物をパイプラックにかけたり、アシストグリップバー2本の間にネットをかけて収納スペースを確保したり、とても利便性が良いのだ。
また、車中泊用の扇風機の固定にも使えるなど、応用範囲が広く取り付けて損なしのアイテムだ。
ハイエース系のパーツ屋さんのオグショーなんかでもパイプラック売ってるのだが、なんとお値段3万円。
簡単な構造だし材料もネットで手に入るし、とても3万するように見えないので、 48Rの場合は例によって自作した。
難易度は全然高くないので、興味ある方はぜひぜひこの記事を参考に挑戦してみて下さい。
DIY材料は簡単に入手可能
基本的にすべてネット通販で購入可能。
ステンレスパイプとエンドキャップ
ステンレスパイプ2m 直径25mm 2本。ホームセンターで購入。
そのままだとパイプ先端部が危ないので、エンドキャップも購入。
パイプラックの固定パーツ
パイプの固定にはカーメイトのロッドホルダーの補修パーツZSP16を使う。
パイプを取り付ける金属のパーツとプラスチックの化粧板がセットになっている。中身は金属なので、強度十分。
必要個数は4個 or 6個
4箇所固定でも問題ないが、重い荷物や荷かけベルトの固定にも使うなら6箇所固定にしたほうが強度的には安心だ。
ハイエース1型では6箇所固定、ハイエース4型では4箇所固定で作った48Rの経験でざっくりと書いてみる。
小物、釣竿、スノーボードウェアを4着程度なら4箇所固定で十分。ちょっと材料費が安く済むのもメリット。
サーフボードや、バイクを積んだ時にアシスト的にタイダウンを掛けたたり、オートバイのレーシングスーツ(10kg弱) を吊したりするなら、絶対6箇所推奨。パイプが長いので、4箇所固定で重いものを吊るすのは心もとない(車が揺れると瞬間的に吊った重量より重い荷重がかかるし)。
この部品、その筋のDIYな人達からは、パイプラック作製の定番パーツ。
パイプラックのパーツとしてのレビューも多く、その数なんと469件(2017/9/27時点)だ(笑)
ZSP16よりちょっと安価なのが、ZSP28。
セカンドカーのJB74WジムニーシエラのパイプラップはZSP28で作成した。
軽いものしか載せないなら、ZSP28でも十分だが、それほど価格差もないし、48RとしてはZSP16(金属+プラスチックの化粧プレート)のほうが好みだ。
M6クリップナット
クリップナットM6 4個 or6個。
今回のDIYのキモになるパーツ。
鉄板に挟むことでナットを設置できる便利パーツ!
クリップの大きさによって穴までナットが届かない場合もあるかもしれないので、購入するクリップナットには注意が必要。
48Rが購入したものなら大丈夫。
プライヤーでこのように潰しておくとしっかりと鉄板を挟み込んで使いやすい。
M6のキャップボルト
緩まないように、ワッシャーもつけたほうが安心。
長さは15mmを使用。
以上、揃える材料はこんなところ。
おまけ。以前はターンナットを推奨
前のハイエースはターンナットでパイプラックを作成した。こちらはドリルで穴を広げる加工が必要なので、いままはオススメしていない。
これ、鉄板の開いた穴に、裏側を触ることなくネジ穴を増設できる神パーツ!
上図のように鉄板に、鉄板の表側だけからネジ穴を設置することができる。
パイプラックに関しては鉄板に挟み込めるのでクリップナットが便利だが、挟み込みが使えない場所になっと設置ならターンナットの独壇場。
必要なモノがセットになったカーメイトNS122
個別に揃えるのが面倒なら、カーメイトから販売されているNS122サイドバー2本セットなら、必要なものが全て揃っている。
ステーが強度の低いプラスチックのZSP28だったり、パイプが2本継でこれまた強度に不安があったり、対荷重10kgしかなかったり、ちょっと不安が残るセットである。
面倒でなければZSP16で揃えたり、ステンレスパイプも2本継ではなく、1本ものを買ったり、バラで揃えた方が良いモノつくれます。
DIY取り付け作業
①荷室天井の内装を止めているピンを外す
内装を止めてるプラスチックの穴を利用する。まずは内装剥がし工具で、プラの固定ピンを外す。
天井の内装を全て外す必要はないが、手を差し入れられるくらいある程度の個数は外そう。
②内装の隙間からクリップナットを挟み込む。
内装を止めるプラスチックのピンが刺さっていた受けの部分にクリップナットを挟んでいく。
ピンが刺さっていた位置に、ナットを設置できた。
おまけターンナットの施工手順
以前はこの方法を紹介していた。
一応、ターンナットの設置方法も記載しておく。
そのままでは穴が小さくてターンナットが入らないので、まずは下穴を開ける。
下穴径は12.0~12.2mm(ちなみに、下穴径は購入するターンナットに微妙に違うようです。購入したターンナットのマニュアル参照)。
48Rはそんなサイズのドリルは持ってないので、強引かつ慎重にステップドリルを使う(こういうところが、ワタクシメのいい加減なところw)。
とはいえ、12mm以上のドリルも大変な作業なので、どっこいどっこいかもしれん。
先ほど下穴を準備したところにターンナットを挿入する。
ターンナットを挿入して、ボルトを挿して回せばターンナットが固定できる。
③パイプホルダーの取り付け
まずはパイプホルダーのボティ部のみを取り付ける。
ちなみに、ネジを締めるのに工具を振るスペースが狭いので、長いエクステンションがあると作業しやすい。
④パイプにホルダーを通す
⑤パイプホルダーを合体(仮止め)
ネジを止めなくても引っ掛けて仮止めできるようになっている。
仮止めできるので、次のねじ止め作業もしやすい。考えてるねぇ。
⑥ねじ止めで完全固定する
場所的に短めのドライバーが作業しやすい。
⑦化粧カバーをはめる
パイプと内装の間は45mmほど。
以上で完成!
クリップナットでさらに簡単になりました。だれでもチャレンジできる作業内容です。
とっても便利な使い方の事例
天井収納棚にする
インテリアバーにメッシュパネルをタイラップで固定して、天井収納棚の完成。
48Rのハイエースは荷室はベッドにしている。頭上に小物を置いたりLEDランタンを設置したり、車中泊時の快適性が格段にアップした。
ロッドホルダーには
48Rのようにたまにしか釣竿を載せないなら、こんな簡易パーツで十分。
もうちょっと本格的に積みたいなら、Terzoの新しいロッドホルダーがおすすめ
他にもこんな使い方が
ウェア吊ったり、洗濯物干しをつけてグローブやゴーグルも吊ったり、小物入れを吊ったり。
車中泊用の扇風機を取り付けたり。
ほんと応用範囲が広くて超便利。
強度も結構あるので、自分はやらないが、サーフボードの固定のベースなど、色々応用できそう。
便利ですよん。
おまけ
リアゲートにつけるハンガーパイプも便利でおすすめ。
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ハイエースのリアゲートにハンガーパイプ取り付け!干し物に超便利
リアゲートを開けた状態でちょっとしたモノをかけたり干物に超便利。リアゲートにハンガーパイプをDIY取り付けします。安価で使い勝手抜群。
物干しとして大活躍。
他にも「ハイエース」タグで色々書いてます。よろしければそちらもどうぞ。
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