
吹雪やホワイトアウト時に視界が制限されるなか、後続車に自車の存在を知らせるリアフォグはまさに命綱!
48Rも昨シーズンのスノーボードトリップで吹雪の日に危ない目に遭ったのでリアフォグ後付けを画策しているのだが、車検に適合するようにリアフォグを取り付けるにはけっこう(というかかなり)厳しい保安基準に適合する必要があるのだが、なかなか保安基準が難解で読み解きにくい!
そこで今回はリアフォグを後付けする際に適合する保安基準を、初心者にもわかりやすいように詳しくまとめました。
リアフォグの後付けしたいが、車検に適合する取り付け方法に迷っている方のお役に立てれば幸いです。
(リアフォグ単独のON-OFFスイッチや、フロントフォグに連動して点灯させるとか、車検NGなのでゼッタイしちゃだめですよ)
リアフォグ(バックフォグ)とは
こういう時に使う

リアフォグ(後部霧灯)は、濃霧、豪雨、吹雪などにより視界が著しく悪い時に使用するライトである。
ストップランプと同等以上の非常に強い赤色光で遠くまで光を届けるため、視界が悪い状況において後続車に自車の存在をいち早く知らせ、追突事故を防ぐための重要なライトなのだ。
リアフォグ点灯の目安
- 霧:視界が100メートル未満になるような濃い霧の時
- 豪雨・吹雪:巻き上がる水しぶきや雪で、前が見えにくい時
- 山間部などの急な悪天候
リアフォグの注意点とマナー(点けっぱなし目つぶしNG!)
リアフォグの光は非常に強いため、視界が良い時に点灯したまま走ると、後続車のドライバーにとってめちゃくちゃ眩しくてうざったい存在になる(「目つぶし」になり、超迷惑!!!)。
悪天候が解消して見通しが良くなったら、必ず消灯するのが正しい使い方である(悪天候でもないのに、常時点灯のバカモノが後をたたないが、正しい使い方を理解していなんでしょうね)。
リアフォグの保安基準について
リアフォグの保安基準については大きく次の2つに分けることができる。
- ①リアフォグの発光色や取り付け位置に関するの基準
- ②リアフォグの点灯操作に関する基準
それぞれ順に解説する。
(本記事ではNALTECの後部霧灯規定を要約しているが、細かく知りたい人は独立行政法人 自動車技術総合機構 NALTECの「後部霧灯規定」も確認してみてください。また、規定は難解で読み解きにくい部分も多くかなり時間を使って解釈していますが、間違っていたらすみません(こっそりコメントで教えてください))。
①発光色や取り付け位置に関するライトの基準
めちゃくちゃ細かいリアフォグの基準は次の通り。
①リアフォグの取り付け位置や発光色に関するの基準
- 灯光の色は赤色であること。
- 点滅するものではないこと
- 光源と大きさ: 光源は35W以下、照明部の大きさは140 cm²以下。
- 明るさ(光度): 前方の交通を妨げないこと(一般的に300カンデラ以下)。
- 取付の高さ: 照明部の上縁が地上100cm以下、下縁が25cm以上。
- ブレーキランプとの距離: ストップランプ(制動灯)の照明部から10cm以上離れていること。
- 個数: 点灯するものが2個以下であること。
- 2個の場合は左右対称であること。
- 1個の場合は「車両の中心線上」または「車両中心より右側(運転席側)」に配置しなければならない。
- 運転者席から点灯状態を確認できるインジケーター(点灯表示灯)を設置すること。
1.については、まあリアフォグといえば「赤」しかないよね。
2. もちろん点滅はダメです。
3. 4. については、あまり眩しすぎると後続車の迷惑となるため、35W以下(ブレーキランプが白熱球で21W程度なので、35Wでもかなり明るい)、面積も定められている。
5.の位置についても厳格に定められており、JB74ジムニーシエラでいえば下の赤四角内かつ、同時に6. のブレーキランプから10cm以上離すことも満たさなければいけないので、青四角部分は除外される。

ここで上の図を確認すると、テールランプユニット内側のバックランプ部はブレーキランプから10cm以上離さなければならないという要件を満たしている。
というわけで、海外ジムニーにしか設定のない純正リアフォグは、右側テールのバックランプ部がリアフォグになっているのだ。

7.の個数については2個以下と定められていて、取り付け位置も2個なら左右対称でなければならないし、1個の場合は車両中心線上または右側に限られるので、ジムニーシエラで言うと下図の範囲となる。

ちなみに、純正リアフォグは1灯設定にしている車種が多いが、おそらくブレーキランプとの誤認を防ぐ目的もあると思われる。
8.については何かしらのインジケーターを設置しなければならない。純正リアフォグランプならメーター内にリアフォグのインジケーターも設置されているのだが、後付けの場合はインジケーター付きスイッチ等の準備が必要になる。
ちなみに、汎用スイッチでリアフォグインジケーター付きのものが販売されているので、48Rはそれを購入。
フロントフォグとリアフォグのインジケーターは間違え易いので注意してください。

②リアフォグの点灯操作に関する基準
リアフォグの点灯操作は次の3つの要件を満たさなければならない。
②リアフォグの点灯操作に関する基準
- 点灯できる条件:
ヘッドライトまたはフロントフォグが点灯している場合にのみ点灯できる構造でなければならない(リアフォグ単独で点灯はNG) - 独立した消灯ができること:
ヘッドライト等を点灯したままでも、リアフォグだけを個別にON/OFFできるスイッチが必要。 - 消し忘れ防止の装置:
消し忘れを防ぐため、次のア)またはイ)いずれかに適合しなければならない。- ア)エンジンを停止し、かつ運転者席のドアを開放した際に、リアフォグのスイッチが入ったままの場合は、運転者に音で警告する機能が必要。
- イ)ヘッドライトまたはフロントフォグを消灯するとリアフォグも自動的に消灯し、再度ヘッドライトまたはフロントフォグを点灯した際にはリアフォグは点灯しない機能が必要(リアフォグの点灯には再び操作が必要)。
1.については、ヘッドライトまたはフロントフォグが点灯している場合にしかリアフォグを点灯できないので、リアフォグを単独でON/OFFできるスイッチを取り付けるのはNGである。
2.のリアフォグだけで個別にON/OFFできるスイッチが必要になるのだが、1.も同時に満たす必要があるため、ヘッドライトまたはフロントフォグが点灯している場合のみON/OFFできるスイッチ回路を組む必要がある。
(つまりフロントフォグとリアフォグを連動させるのはNGということになる)
一番難易度が高いのが3.の条件。ア)の警報は後付で実装するのは難しいので、イ)の条件を満たす必要があるのだが、ちょっと回路が複雑にある。
これを解決するために「フリップフロップリレー」と「モーメンタリ動作のプッシュスイッチ」を組み合わせ回路を作ることになる。
フリップフロップリレーとは、1回のパルス信号(ボタンを1回押すなど)を受けるたびに、ONとOFFの状態が交互に切り替わり、その状態を維持(自己保持)するリレー回路である。
モーメンタリ動作のプッシュスイッチは、ボタンを押している間だけONになるプッシュスイッチである(身近な例で言うと、インターホンや、ゲームコントローラーのような押している間だけ作動するスイッチ)
これらを使うと3. の条件を満たすリアフォグ回路がつくれるのだが、記事が長くなったので別記事で紹介する。
リアフォグの保安基準まとめ
後付リアフォグランプは、取り付けにしても動作にしても、けっこう厳しい保安基準がさだめられている。
リアフォグランプを取り付けて、単独に個別のON/OFFスイッチをつけたりフロントフォグやポジションランプと連動などいい加減なことをやると車検NGになってしまうので注意が必要だ。
とはいえ、保安基準をちゃんと理解してひとつひとつ対策すると、DIYでも十分クリア可能である。
保安基準だけでも難解なので(自分でもNALTEC読み込んだだけでは理解が甘かったが、ブログで文字に起こすことで理解が深まった)、今回の記事はひとまずここまで。具体的な回路図および回路作成と、ジムニーへの実際のリアフォグ取り付けは別記事で紹介します(なるべく早く書きます)。
他にも「JB74ジムニーシエラ(☜クリック)」カテゴリーで様々なジムニーに関する記事書いてます。よろしければ、そちらの記事もどうぞ。
