今シーズンのスタッドレスはブリザックVRX2にした。
スタッドレスでは評判No.1のブリザックが、満を持して投入した2017/18年冬向けの新商品。
先シーズンまで履いていたブリザックのSUV用スタッドレスのDM-V2にくらべ、進化した発泡ゴムコンパウンドは雪道、凍結路で格段にグリップします。
また、スノー性能だけでなく、ドライ路面の静寂性とハンドリングも大幅アップして、技術の進歩を感じるスタッドレスタイヤでした。
高いながらも満足いく商品で、雪山行くなら絶対オススメですよ!
*注意:グリップ良くても過信は禁物です。特にハイエースはスピンすると立て直しが難しいです(実体験)
*2020/01/31更新
SUVスタッドレス、ブリザックDM-V3に交換しました。
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215/65R16から215/70R16の大径タイヤになって、迫力あるルックスがお気に入りです。
購入経緯
今のスタッドレスがそろそろ寿命
3シーズン使ったブリザックDM-V2は、スキー場アクセスでは登れない坂がないくらいグイグイ登っていくし、安心感のあるグリップで満足していたのだが、そろそろプラットフォームまで1.5mmほどの残溝になってしまった。
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スタッドレスでインチアップ DM-V2 215/70R16 ハイエース 200系 ブリザック
毎回悩むのがハイエースのスタッドレスタイヤ選び。今回はブリジストンの最新SUV用スタッドレスDM-V2をインチアップして取り付けた。見た目も性能も良く大満足です。
今シーズンも使えなくはないが、48Rはスタッドレスには経済性よりも安心できるグリップを求めている。
摩耗限界近くでグリップ落ちてきた状態で使って事故すると大後悔。そんな気持ちで運転するならさっさと買い換えたほうが良い。
ブリヂストンの最新スタッドレスVRX2が良さげ
そこでスタッドレス選びとなるのだが、いままではブリザックのSUV向けを愛用してきた(DM-V1→DM-V1→DM-V2)。
またDM-V2を購入しても良いのだが、いろいろ試したい気持ちもある。
そして今年登場したブリザックの新製品VRX2は、従来の「アクティブ発泡ゴム」がさらに進化した「アクティブ発泡ゴム2」となって、氷上の摩擦係数がアップしている。
おそらくDM-V2後継商品に「アクティブ発泡ゴム2」が採用されると個人的には予想しているのだが(2013年VRX発売で、翌年2014年にVRXと同じ技術搭載のDM-V2が発売された)、来年出るとも限らないし、これを待つのはナンセンス。
さらに、乗用車用スタッドレスのほうが乗り心地、静寂性が良いとタイヤに詳しいひとから聞いたので、子持ち世帯には非常に気になる製品だ。
サイズは215/65R16がハイエースに良さそう
VRX2のサイズ一覧を見ると、215/65R16がハイエースにマッチしそう。
・純正タイヤ:195/80R15 外径691mm
・VRX2 215/65R16 外径691mm
外径同じなので、メーター誤差もなく使える。
荷重指数は純正より落ちるので要注意
VRX2はバン用タイヤではないので自己責任で!
純正 195/80R17の荷重指数:105 = 925kg
VRX2 215/65R16の荷重指数 :98 = 750kg
結構耐荷重が下がるので、注意が必要。
念のため計算をしてみる(ナローボディでは1番重いS-GL 4WD 1KD(3.0DT)の場合)
タイヤ一輪あたりの分担荷重の計算
車検証を見ると、無乗員、無積載状態の軸荷重が記載されている。
・前前軸重(フロント2輪にかかる荷重):1290kg
・後後軸重(リア2輪にかかる荷重):770kg
前提条件:大人4人、積載200kg(自分の用途でマックス乗員、積載)
①運転席、助手席に二人乗車:65kg x 2 = 130kgを前前軸重に加算
②セカンドシートに3人乗車:65kg x 2 = 130kgを前前荷重に65%、後後荷重に35%加算
③積載200kg:200kg を後後荷重に加算
よって、
前前軸重 = 1290kg + 130kg + (130kg x 65%) = 1504.5kg
前輪1輪あたり752.25kg
後後軸重 = 770kg + (130kg x 35%) + 200kg = 1015.5kg
後輪1輪あたり507.75kg
215/65R16 98Qの最大許容荷重は240kPaで750kgなので、2.25kgちょっとオーバー!(笑)
ま、前提条件の48R的フル積載で乗ることはまずないので、オッケイでしょう。。。18inchや19inchの荷重指数が全然足りてないより遥かにましでしょ。
一番重い4WD ディーゼルの例なので、 2WDやガソリンならもっと余裕があるかと思う。
*何度でも書くが、タイヤの負荷能力については自己責任。この記事を真似してバーストしても、「知らんがな」ですから。
以上のように、グリップやサイズ、負荷能力を考慮して、最終的にはVRX2 215/65R16を選択した。
荷重指数の詳しいお話は別記事でまとめてる。よろしければ参考にどうぞ。
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今回、ホイールは新調した。
前のスタッドレスはホイールごとヤフオクに出すからだ。
ホイールはデイトナの6.5J 38mmオフセットを選択。楽天で1本6800円と激安。
ほんとうはデイトナホイールよりかっこいいアルミにしたかったが、予算の都合で断念。。。。
ちなみに、ハイエース用の社外アルミホイールはオフセット38mmがほとんど。38mmに215幅だとちょうどツライチセッティングになるためだが、スタッドレスでは雪道の雪はねがあるのでほんとうはもう少しオフセットしたいところ。42mm以上のオフセットが良いだろう(48Rは6600円に負けた)。
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慣れれば車載ジャッキでも1時間程度で4本交換可能だ。
装着したらこんな感じ
見た目
うん、センターキャップ外そうかな。ちょっと見た目が浮いている。
ハミタイはなし
純正の195幅に対し、215幅のタイヤだが、ギリギリハミタイなし。
VRX2の溝はDM-V2より浅い
「アクティブ発泡ゴム2」は超柔らかい。グリップ良さそう。
購入して気がついたが、VRX2はDM-V2より溝が浅い。
新品時の溝深さは下記(ノギスで測定)
・VRX2の溝深さ8.5mm、スノープラットフォームまで4mm
・DM-V2の溝深さ10.2mm、スノープラットフォームまで4.8mm
VRX2は溝が浅いことで摩耗ライフでは不利な方向だが、「アクティブ発泡ゴム2」はライフの良いゴムとのことなので、問題はないだろう。
そもそも48Rはスタッドレスにライフを求めてない。
ゴムが柔らかいうちの2、3年もてば十分である。
当然、溝が浅いほうがトレッドの剛性があがるので、ハンドリングは良くなる。
走行インプレッション
雪道走行
年末年始で10日ほど使用した。
結論から言うと、驚愕のスノー性能。今まで履いたスタッドレスより格段にグリップが良い!
凍った路面でも、雪道でも、駐車場で埋没してむりやり脱出しても、全然滑らない。
まわりはスタック、事故祭りの年末大寒波のスキー場アクセス時も、ハイエース + VRX2は余裕のよっちゃん。
一般的なスキー場アクセスなら、チェーン持たなくても困ることはないだろう(DM-V2のときから問題なかったが、VRX2になってさらにグリップマージンあります)。
これは本当に買ってよかった!
*注意:グリップ良くても過信は禁物です。特にハイエースはスピンすると立て直しが難しいです(実体験)
ドライ路面
びっくりするくらい静かなスタッドレスタイヤ!
スタッドレスは雪面向けのパターンのため、サマータイヤにくらべ静音性を重視していない。結果、タイヤのパターンノイズはサマータイヤにくらべ大きいのが普通だが、VRX2はすごく静か!
レビュー数は少ないながら、価格ドットコムのレビューでも静かなスタッドレスと評価されている。
前がSUV向けパターンのDM-V2でパターンノイズ大きめだったので、よけい「静かなスタッドレス」という印象を抱いているのもあると思うが、公式でもVRXにくらべ、静寂性はアップしている。
ハンドリングもふわふわ感なくレスポンスも良い。
スタッドレスさを感じないハンドリングで、ドライ路面走行時のストレスがなくなった。DM-V2に比べ、格段に良さを感じる部分。
乗り心地
乗用車向けタイヤなので、先日まで履いていたバン用サマータイヤより格段に良い。
DM-V2も良かったが、VRX2はさらに上質になった感じ。
お尻のしたに、低反発の座布団が追加されたみたいに、ギャップの突き上げがマイルドになった。
とはいえ、デフォルトのハイエースの乗り心地が悪いので、タイヤを変えていきなりミニバンレベルにはなるわけではない。
あくまで、サマータイヤと比較すると良いというレベル。大きなギャップだとガツンとくるよ。
まとめ
技術の進化を感じるスタッドレスタイヤ!
上のレーダーチャートグラフのように、スノー性能もドライ性能も高性能にまとめられており、驚愕のスノー性能だけなく、スタッドレスのネガを感じさせない性能はさすが「世界のブリヂストンさん」です。
今まで履いたスタッドレスで間違いなく最強です。
余談だが、買い換えでいらなくなったスタッドレスタイヤなどは、ヤフオクに出せば2、3万円で売れたりする。
以下の記事でタイヤの梱包や発送について解説しているが、意外と簡単なので、買い替え時のタイヤ売却は是非おすすめです。
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