スズキ車の弱点といえば、錆びに対する弱さ。特に古いジムニーは錆びてラダーフレームが朽ち果てた車両もあるので、錆びが進行する前の錆び落とし防錆処理は欠かせない。
新車で購入したJB74ジムニーシエラも製造から12年経過するJB23ジムニーもそこそこ錆びてきたのちょくちょく防錆しているのだが、ブログ読者様に電子防錆装置なるものを教えて頂いたので導入してみた。
ただ、ジムニーに取り付けてみても、普段から防錆している効果なのか、装置の効果なのかわからないので、今回は実験をしてみた。
さてさて、その結果やいかに!
電子防錆装置「ラストストッパー」とは
ワタクシメ、化学はからっきし苦手なので、ラストストッパーがどうやって錆を防いでいるかは、メーカーさんの解説を引用させていただく。
まず、錆が発生するのは下のように鉄イオンの酸化反応。
まあ、これはわかる。
そして次がラストストッパーの防錆理論
化学式がないので詳細わからないが、鉄イオンFe+がラストストッパーから送りこまれた電子e-で鉄イオンから鉄に戻るのだろうか?
普段から車のボディはバッテリーのマイナス端子につながって多少なりとも電子が流れているように思うし、そもそも鉄イオンFe+に電子を送ることなんてできるの?
化学は専門外ということもあるが、メーカーの説明だけではどういう理論なのか、イマイチわかない。。
うーん、このまま取り付けても装置の効果なのか、普段からやってる錆落としや防錆処置の効果かわからないよね。。
じゃあどれくらい効果のあるものなのか、実験で検証してから車に取り付けよう!
ラストストッパーを実験で検証してみた
はい、というわけで実験開始。
実験準備
ラストストッパーの取り付けは簡単、ラストストッパの本体の電源線をバッテリーのプラスとマイナスに接続して、銀色の電子を送る線を車体に接続するだけだ。
今回は実験なので、車のボディの代わりに無塗装の鉄板に接続(下の写真手前の配線)。
そして反対側の電線で車のボディにアースとして落とす(ちゃんとアースに落ちていることはテスターで確認済み)
そして今回は自分の車のように毎週のスキー場通いで融雪剤を浴びまくる想定で、3%の食塩水をぶっかけてみた。
さてさて、ラストストッパーの効果が楽しみ♪
24時間後
・・・ざわ、・・・ざわ
ラストストッパーもしっかり錆びてるよね。。
48時間後
さらに錆び進行。。。
同じくらい錆びているので、効果が見えない。
なにも食塩水かけてない鉄板はあいかわらず錆びてないので、塩水の効果恐ろしや。
72時間後
どっちも盛大に錆びてます。
(なにもなしがちょっと錆びているのは、野良猫かなにかの仕業で塩水がかかったため)
引き上げてみた。
塩水の浸かり方の差で錆び方に違いがでているけど、ラストストッパーに防錆の効果は見えないよね。。。
ラストストッパーの検証結果まとめ
少なくとも今回の実験ではラストストッパーの効果はゼロ。
3%食塩水につけるという条件だが、雪国にいくと普通に融雪剤(塩化ナトリウムや塩化カルシウム)に晒されるので、決してシビア過ぎることはないと考える。
今回の実験結果がこの製品の全てではないが、少なくとも48Rが求める効果はなさそうなので、ラストストッパーは取り外すことにする(せっかく購入したのに涙)
やはり車の防錆は地道な錆落としとアンダーコートの再塗装が重要だよね。
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