現行のJB64/JB74ジムニーはデビュー以来、その見た目カッコ良さと遊べる車として大人気である。ファミリー層でもジムニーに興味があり購入を検討している人も増えているのではないだろうか(SNSでもちょくちょく見かける)。
かくいう48R家も二人の子供を持つ四人家族。ジムニーはセカンドカーという位置付けではあるが、ファミリーカーとして一家4人乗って外出もしているので、今回はファミリーカーとして使った時の感想を書いてみる。
結論としては、ジムニーは快適性や積載能力などあらゆる場面で不便を感じることが多くファミリーカーに向いていないのだが(4人家族ならかなり大変。3人家族なら我慢と工夫すれば使えるレベル)、購入前に注意すべきデメリットを共有します。
ジムニーをファミリーカーとして使う5つの注意点
1. 荷物がのらない
家族4人乗ると、荷室が狭過ぎてほとんど荷物が乗らない!
奥行きわずか20cmしかない!(500mlのペットボトルの高さが20.5cm)
荷物を積むと70Lのダッフルバッグと30Lのリュックでいっぱいいっぱい。
70Lのダッブルバッグも、けっこう潰してなんとか、という感じである。
4人乗ると、旅行どころか買い物もままならないと思った方が良い。
後部座席の背もたれとリアゲートの隙間を測ってみた。
背もたれを垂直にすると奥行きは約25cm。ただし、背もたれ垂直で座るのはめっちゃしんどい。
実用的なくらい背もたれを倒すとラゲッジスペースの奥行きはわずか18cm。。70Lのダッフルバッグもけっこう潰して入れている。
ベビーカーは不可能だろう。。
一方、3人しか乗らないのであれば、ジムニーの後部座席は左右分割でたためるので、なんとかラゲッジスペースは確保することができる。
奥行きも98cmあるので、ベビーカーも載せることが可能だ。
ちなみに、48R家が4人でスノーボードに行く時なんて、板は車内済みできないのでルーフボックスに入れて、着替えも乗らないからウェアとブーツ装着で車に乗り込み(とーちゃんだけ運転するのでブーツは積んでいく)、荷物もリュック一つの最小装備にする必要がある。
これ、スキー場近くのリゾートマンションからゲレンデ行くので成り立っているが、東京からこの格好でスキー場に行くことは不可能だよね。。。
ヘルメットを置くスペースすら足りないので、妻は助手席でヘルメット着用(事故った時に役に立つかもしれん(笑))
室内に板を置くスペースなんてないので、板は全てルーフボックス。
わずかな荷室にはグローブやゴーグル、子供たちのメットを入れたカゴにとーちゃんのブーツ、ゲレンデ用のリュック一つでいっぱいです。
ちなみに、息子と2人でスノーボードに行く時は後部座席を潰して荷室を広くつかえるので、積載力に問題なし。
後部座席を畳んで全部荷室にすると、SUVのラゲッジより広いくらいである(2人乗りの車になってしまうが)。
まあ、4人家族でファミリーカーとして使うなら、ルーフボックスは必須かと思う。
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2. 後部座席に乗り込みにくい
3ドア車の宿命だが、後部座席への乗り降りが本当に面倒くさい。助手席を前にスライドして背もたれを前に倒して、狭い隙間からよっこらしょと乗り込む感じである。
後ろの人だけ降りたいときも前の人が一度車外に出ないといけないのもめんどくさいのよね。
また、ジムニーは床面が高いので、幼稚園児にとっては乗り降りが大変。なんせ、フロアが息子のヘソより高い位置にある。
↑の写真のときはまだリフトアップ前。純正車高でもこの乗りにくさである(オフロード行くとサイドスカートの部分が泥だけになるので、息子の服も乗り降りで必ず汚れるのよね。。。)
息子が年長になっても、リフトアップしてタイヤサイズさらに上げたので乗降性は劣悪なまま。
また、狭い駐車場では息子が隣の車にドアパンチしないかヒヤヒヤもの。常に乗り降りのサポート必須である。
やはりファミリーカーとして使うなら、5ドアかつスライドドアしか勝たん。
引用:スペーシア公式サイト
やはり4人乗りなら5ドアじゃないと使い勝手悪し、最近のハイトワゴンならフロアも低いしスライドドアで子供でも乗り降りが容易。スライドドアなら子供が隣の車にドアパンチするリスクもないしね。
3. チャイルドシート(ジュニアシート)に座らせにくい
チャイルドシートは後部座席の置いているのだが、自分でシートベルトをつけられない年齢なら親がシートベルトを着けてあげることになる。
ところが3ドア車なので狭い隙間からシートベルトを締めてあげることになるし、この時も隣の車にドアパンチしないか不安である(一度息子のシートベルトを締めてあげている最中に突風でドアがバーンと開いて焦ったことがある。幸い隣に車が居なくて事なきを得たが)。
ならば助手席にチャイルドシートを置くと、今度は助手席を前に倒せなくて後部座席に乗り込めなくなってしまう。
3ドア車にチャイルドシート(ジュニアシート)の相性は最悪である。
4. 車酔いしやすい
独特な揺れ方をするのがジムニーという乗り物。
ジムニーの特徴であるリジッドアクスル式サスペンションは、上下に揺れるというより左右にゆっさゆっさ振れ戻りを繰り返しながら、なかなか収束しない揺れ方をする。ネットを見ていると、運転手は良いものの同乗者からは車酔いしやすいという苦情が多いようだ。車酔いしやすい車だと、家族でのおでかけも辛い思い出になってしまう。
とはいえ、リジッドアクスル式サスペンションは悪路での接地性を向上させる効果もあるので、ジムニーという車の本来の使い方を考えると致し方ないところ。
走破性のため、乗り心地なんて二の次にしているのがジムニーという車である。
ちなみに、乗り心地を向上させるためにはショック交換が有効。
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ビルシュタインなど、減衰が効いているショックに交換すると不快な横揺れを抑えてくれ、乗り心地も向上する。
5. 家族の理解を得にくい
1.~4.でデメリットについて書いてきたが、それを我慢するのは今ジムニーの購入を悩んでいるあなただけではない。
あなたはデメリットを我慢できるかもしれないが、その我慢をパートナー(妻/夫)や子供たちに押し付けてませんか?
家族全員がジムニー大好きなら購入を止めはしないが、ファミリーカーとして使うには不便な点が多いので、家族の理解が得られないなら48RとしてはスペーシアやN-BOXなどのハイトワゴンなど、ファミリーユースに適した車を激しくお勧めする。
引用:スペーシア公式サイト
結局ジムニーはファミリーカーとして使えるか
デメリット多すぎでジムニーをファミリーカーとして使うのはお勧めしません。
48Rの結論としては、4人家族ならジムニーの購入はやめたほうが良いレベル。3人家族なら、デメリットを家族に理解してもらった上での購入なら、オススメはできないが実用はなんとかなる。ただ、それでも狭いし3ドアだしスライドドアもないので、いわゆるファミリーカーよりは我慢する場面は多いのは間違いない。
(ジムニーブログだからって、向いてない人には勧めないよ)
4人家族で軽自動車を買うならジムニーではなくハイトワゴンをお勧めする。また、安全性も求めるなら車格の大きなミニバンが良いだろう。
一方、既にファミリーカーを持っていてセカンドカーとしてジムニーを買うなら、これは非常に良い買い物になること間違いなし。
ジムニーの満足度はもちろん高いし、子供を連れてジムニーで川走ったり林道走ったりは冒険感満載で子供も喜ぶし、ジムニー車中泊キャンプも楽しい。
こういう時は、まさに遊べる車の本領発揮である!(我が家は家族揃ってのおでかけはハイエースだが、子供だけ連れて遊びに行く時はジムニー大活躍)
↑サイクルキャリアを買えば、自転車も積めるよ。
以上、ジムニー購入検討の参考になれば幸いです。
他にも「JB74ジムニーシエラ(☜クリック)」カテゴリーで様々なジムニーに関する記事書いてます。よろしければ、そちらの記事もどうぞ。
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ブログ筆者48Rのハイエース売却時では、ディーラーより40万円も高い査定額でした。
ディーラーの査定だけだと、絶対損します。