今回はオイル交換についての持論を書いてみる。
一応、ワンボックス商用車はキャラバン、サンバー、ハイエース200系1型、ハイエース200系4型とそれなりに乗っているし、周りにハイエース乗りが数十人いて(職場環境)いろいろ周りから話を聞いている。
なかには40万キロオーバーの猛者もいるので、ハイエースのエンジンの耐久性に関する話はそれなりに聞いてます。
オイル交換時期は取説通りで十分
オイル交換周期は諸説あって、ディーゼルターボは5000km毎とか、10000km毎とか色々あるけど、48Rの場合は20000km交換。
だって、マニュアルには20000kmごとと記載ですよ。
そら、エンジンのことを考えると短い周期で交換するにこしたことはない。
が、メーカーの謳っている交換周期で、壊れるわけはないと思っている。
48Rの勤め先は某車関係のメーカーなんだけど、製品を世に出す前って、アホほと耐久試験をするわけですよ。それも、市場で最もシビアな使い方を想定してね。うちの社内ではイジメ試験とか呼んでます。
早く壊れたほうが、買い替え需要があるとか素人さんの意見で聞いたりするんだけど(ソニータイマーみたく)、むしろ、苦情対応にかかる人件費で、簡単に利益なんて吹っ飛ぶからね。
大きな不具合で、リコールなんて出そうものなら、特別損失数百億円計上。
お客様の期待値以上のライフを設定するのは設計の常識。期待値を裏切る=品質クレームなんです。
というわけで、天下のトヨタ様が20000kmというなら、20000kmなんでしょう。
20000kmごと推奨で、10万キロ以内にエンジン壊れたら、お客さん激オコですよ。大クレームもの。
さらにハイエースの1KDエンジンなんて、途上国でもたくさん走っているだろうし、そんな国の人がディーラーや用品店が推奨する5000kmごとにオイル交換してるとは思えないしね。
(オイル交換は利益率高いからね。大人の事情だらけだからね。あんまりツッコムとカー用品店や石油王に背中から刺されるかもしれん)
前の1型ハイエースも、マニュアルよりちょっと距離多めの交換サイクルだったけど全く問題なし。今までの車も全て同様。
マニュアルの交換サイクルですら、マージン見るのが普通の設計だから。
でも、使い方によっては気をつけろ
ただ、気をつけないといけないのは、走行コンディション。
シビアコンディションに該当する場合は早めの交換が必要。(以下のHondaのHPの説明がわかりやすい)
製品開発なんかをしていると、稀に設計者がシビアと想定したコンディション以上にシビアに使い込むお客さんがいる。そういう場合は、こちらが想定したライフ以下で壊れることが多々ある。
48Rの場合は、走行距離が上記項目にギリギリ該当くらい。
雪道走行はするけど、基本東京住まいなので、走行距離の30%がシビアコンディションなんてとてもいかない。
ちなみに、48Rがオートバイレースやってた頃、オイル交換は数時間ごと。
レース用エンジンみたいなシビアな条件(特に油温が高い)は極端だけど、シビアな走行条件だとオイルは驚くほど劣化速度は早くなるのだ。
要はケースバイケース。マイルドなら寿命は延びるし、シビアになると指数関数的にオイルの寿命は短くなる。
48Rの使用オイル
そんなわけで、サービスで初回点検でオイル交換してもらってから、18500kmぶりのオイル交換です。
面倒なのは嫌いなので、トヨタディーラーのボトルキープ。DPF装着車なので、DL-1だ。
ディーラーは対応が良いので、電話予約して、ディーラーに持ち込むだけだし、待っている間はドリンク飲み放題(笑)
あと、マニュアルの20000km or 1年保証は純正オイルでの保証距離。廉価なオイルでは耐久試験しないので、良いグレードのオイルは特に必要としないが、純正以下は避けた方が無難。
変な激安オイルをいれてトラブったら、オイルを節約した意味が一瞬で吹き飛ぶ。
素人にはパッケージだけでは性能が皆目見当もつかないのがオイル、変なものを買わずに、純正が一番安心。
最後に一言
これは自分で調べて考えて経験で20000km or 1年で交換しているのであって、コレ読んで20000kmごとオイル交換でエンジン調子悪くなっても、知らんがな、ですから。
車の使用状況なんて人それぞれ。
そこらへん自己責任でお願いします。
他にも「ハイエース」タグで色々記事書いてます。よろしければそちらもどうぞ。