JB74ジムニーシエラ ジムニー

JB64/JB74ジムニーに効果絶大なドアデッドニング 〜スピーカーの性能を出し切るのに必須です〜

社外スピーカーに交換してご機嫌にサウンドを奏でるマイジムニーだが、後追いでデッドニングをしたところ驚くほど音質が向上した。

スピーカー交換のみだとせっかくの社外スピーカーの性能を出しきれていないことを実感し、やはりスピーカー交換にはデッドニングは必須と思い知った次第。

今回はエーモンのドアデッドニングキットを購入したのだが、オールインワンセットで面倒な材料集めがなく、ノンストップで作業ができた。また、デッドニングのポイントを抑えたキット内容で、音質も満足。

デッドニング施工の作業時間は3時間ほど要したのだが、苦労が吹っ飛ぶくらいの感動でした。

 

 

スピーカー交換については、別記事で書いている。

音質改善!JB64/JB74ジムニー スピーカー交換&ツイーター追加 ~パイオニア16cmセパレートスピーカーTS-C1630Sに交換する~(TS-C1630SⅡ)

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純正スピーカーから社外品セパレートスピーカーにすることで大幅に音質向上!

スピーカー交換とデッドニングは作業内容が被るので、同時したほうが効率的だ。

 

 

デッドニングの基本理論

ファミリーカーのハイエースでも実践しているドアのデッドニング。

やなり、するしないとでは全然効果が違うことを今回も実感した。

 

車体の制振

こちらはハイエースでやったドアの制振。

スピーカーのコーン(振動板)が振動すると、その振動に合わせて車体ボディも振動してしまう。ボディが振動するということは、ボディからも音が出るので音が濁ったり定位が悪くなったり、スピーカーのコーンが正確に動くことを妨げてしまう。

というわけで、ボディに金属シートとゴムシートを貼り合わせた制振材を貼って、ボディの振動を抑えるのが基本だ。

スピーカー以外は振動して欲しくないので、ボディの振動は極力抑える。

 

また、スピーカーをボディ鉄板に直付けも制振の観点からよろしくない(ハイエースやジムニーは純正では当然直付け)。

インナーバッフルでボディから離して取り付けよう(JB74は、16cmスピーカーに変換できるバッフルを使用している)

 

 

スピーカー背面の吸音

スピーカー背面からは、正面とは逆位相の音がでている。背面音は逆位相なので、前に回り込むとスピーカー正面の正位相の音と干渉してうまくない。

スピーカーならば背面の音はスピーカーボックスに閉じ込めるか、綿密に計算されたホーンから前に出して低音をブーストしたりするのだが、車の場合はそうはいかない。

 

というわけで、スピーカー背面の逆位相の音がドアの鉄板で反射して振動板を抜けて前に出るのを防ぐため、スピーカー背面に拡散材を貼り付けるのが有効だ。

 

 

グリル周りの吸音

車のスピーカーグリルの周りは隙間だらけなので、スピーカーグリル以外からも音が漏れてくる。

これを防ぐためにスピーカー周りに防音材を貼り付ける。

 

 

以上、デッドニングの基本理論をまとめると

 

デッドニングの基本

・スピーカーまわりの制振

・背面からでる逆位相の音を殺す

・スピーカーグリル以外からの音漏れを防ぐ

ということが重要。

 

今回は一通りのデッドニング作業が簡単にできるエーモンのキットを購入した。

アマゾン限定のセットで、8,000円台でドアデッドニングに必要な材料が全て揃っている上、必要な工具もついてくるオールインワンセット。

全て揃っているので、「あ、コレが足りない!」とかで作業中断することなく、一気に作業できた。

 

 

デッドニング施工手順

3時間くらいかかったけど、手間暇かける価値は絶対にあるので、頑張って!

 

 

手順①ドア内張りの取り外し

まずはドアミラー根本あたりの樹脂カバーを取り外す。これは上部がピン留め、下側がドアの内張りに刺さっているので、上部を手で引っ張って、その後上に抜いてやれば良い。

 

 

次にドア内張りのビスを+ドライバーで3本取り外す。

 

内張り本体は内張り剥がしで軽く浮かせて、後は手で手前方向に引っ張ってクリップを解除していく。

クリップを全て解除したら、最後に内張りを上方に押し上げて、ウインドウ部分のかみ込み部分をはずしてやれば内張りを外すことができる。

 

ちなみに、クリップは内張りから外れてドア側に残る場合もある。

ちゃんと回収して、内張り側に戻しておこう。

 

ちなみに、クリップは10箇所で、下のような画像になっている。

 

 

 

手順②スピーカーと内側ビニールの型取りと取り外し

スピーカーはネジ3本で取り外し。

 

ドアのビニールは剥がす前に、後でサービスホールを埋めるための型取りをしておこう。

エーモンのキットには型取りの型取りシートが付属しているが、シートの丸まりぐせが強烈で使いにくかった。

こんな風に型取り作業するより、最初のビニールを型取りに利用したほうが楽である(付属の型取りシートを使っている途中に気がついた(涙))

 

 

ドアについているビニールはオーディオ的には全く音を密閉できないので不要。ブチルゴムで貼り付けられているが、中途半端に引っ張るとドアにブチるが残るので、一気に引っ張ると良い。

ちょっとは残っているが、大体綺麗に剥がすことができた。

 

 

手順③スピーカー裏に吸音材の貼り付け

スピーカー裏からの逆位相の音が跳ね返ってスピーカーの振動板を抜けて前に出ないように、スピーカー背面に吸音材を貼り付ける。

 

実はエーモンキットの吸音スポンジを取り付けたあと、半月後に実験的に拡散シート(これは背面の音を吸音ではなく拡散することで反射を防ぐ)に変更している。

効果のほどは、中音がハッキリクリアに。こもりがちな男性ボーカルは前に出て歌っているように感じるし、弦楽器とか弦から元気よく音が飛び出すようで気持ち良い!

注意点としては、デッドニングでサービスホールを塞いだ後にスピーカー背面の吸音材を貼り替えるのは超大変。。。拡散シートを貼り付けるならデッドニングと同時施工を強く、本当に強く推奨します。

 

 

手順③インパクトビームに制振材の貼り付け

ドアのインパクトビーム(側方からの衝撃に対して、変形を防ぐフレーム)に制振シートを貼り付ける。

 

最初から使い易い長さにカットされているので、ビームを巻きつけるように貼り付ける。

インパクトビームを3分割するように、さらにドアとインパクトビームの接合部からなるべく遠ざけて貼り付けた。

 

 

手順④ドアアウターパネルに制振シートと吸音スポンジの貼り付け

制振シートは10分割にカット。付属のハサミでチョキチョキ切れる。

 

ドア片側につき、5枚貼り付ける。下の画像のように、上に3枚、下に2枚貼り付けた。

制振シートは付属のヘラでキッチリと圧着する。

 

続いて吸音スポンジも制振シートと同じく10分割する。

 

吸音スポンジをさきほど貼り付けた制振シートの上に貼っていく。

 

 

手順⑤サービスホールの穴埋め

まずはサービスホールから出ているドアのロック用のワイヤーに、防音スポンジを巻きつける。

2本のワイヤの隙間から音が漏れるのを防ぐためだ。

 

そして付属の型取りシートで、サービスホールの型取り(手順②でも書いたけど、最初から貼ってあるビニールで型取りしたほうが楽と思われる。ちょっとブチルが面倒かもしれないが)。

 

型取りしたあとは大きめの制振シートにあてて、ヘラでなぞって型取りをする。

 

ハサミでカットして、貼り付ける。

 

仕上げにアルミテープを制振シートの周りに貼っていく。

これの作業を全てのサービスホールに対して行う(アルミテープはなくても良いんじゃ?とか思えるのだが、一応マニュアルに従った)

 

 

手順⑥スピーカー用防音テープの貼り付け

スピーカーを取り付けて防音テープを貼り付ける。

防音テープはカロッツェリアのバッフルに付属したものを貼っていたのだが、エーモンのほうが防音性能が高そうなので貼り替えた。

 

 

手順⑦ポイント制振シートの貼り付け

ドアを叩いて響く場所にポイント制振シートを貼り付ける。

 

サービスホールを塞いだ制振シートも余りまくるので、適当な大きさにカットしてさらに貼り付けた。

制振シートを貼り付けると、叩くとコンコン響いていたドアが、コツコツと締まった音になる。

 

ドアの内張にも追加。

これ、けっこう効果あります。

 

 

手順⑧防音テープの貼り付け

仕上げにドアワイヤーの出口に防音テープを貼り付ける。

これにてデッドニング作業は終了!

 

あとはドアの内張りを元に戻して完了。

ドアを閉める音が、高級車っぽい「バムッ」って音に変化して感動(笑)

 

 

インプレとまとめ

例によって、iPhoneアプリの「標準信号発生器」でサウンドチェック。

これ、任意の周波数の音を再生したり、左右のスピーカー別々に鳴らしたりできる優れもの。

 

スピーカー交換前までは120Hzからダダ下がりで、80Hzはなんとか、、と言う感じだったのだが、デッドニングにより100Hzからダダ下がりで70Hzまでは音がでるようになった(ちなみにテスト時はイコライザーはフラット)。

デッドニングすると音質はアップするが低音が出なくなるという事例もあるみたいだが、ジムニーの場合は低音も増強される結果となった。

 

そしていつものリファレンス曲を再生するとびっくりぽん。

低音がでるようになっただけでなく、明らかに音質が向上したのだ。

以前はボワっとした低音だったのが、音の輪郭がはっきりして、締まった低音が飛び出してくる。

デッドニング前は低音が入っているソースを再生するとブーミーで耳障りだったかが、今はスッキリとした低音がまっすぐ飛び出してくるので、ベースラインがとても気持ちよくなった。

 

ほんと、デッドニングしないのって、スピーカー本来の実力を出し切ってないんだなと、痛感!

 

今回は8,000円程度のデッドニングキットながら、オールインワンで材料を集める手間がないし工具まで揃っていて、とても作業しやすかった。

また、デッドニングのポイントはしっかり抑えてありその効果は抜群。スズキ車は純正状態がチープで色々手を入れなければならないが、その分手を加えたときの変化しろが大きく、デッドニング作業の苦労が吹っ飛ぶほどの変化だった。

デッドニングやスピーカー交換も手軽にトライできるので、非常にオススメです。

 

 

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他にも「JB74ジムニーシエラ」タグで色々ジムニー 記事書いてます。よろしければ、そちらの記事もどうぞ。









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