48RのJB74Wジムニーシエラは、普段の使い勝手やオンロード性能を重視してあえて「ノーマル車高」で乗っているが、外観はクロカン四駆のソレっぽくしたく、今回はノーマル車高にショートバンパーを組み合わせてみた。
JB74ジムニーはノーマル車高でもホイールハウスの空間が大きくリフトアップ感があるので、純正の大きくて野暮ったいバンパーをショートバンパー&スキッドプレートに換装するだけで、だいぶ「それっぽさ」は出たと思う(タイヤは215/70R16に変更しているが)。
塗装済みバンパーを購入すれば箱から出して取り付けるだけだし、道具さえあれば作業はそれほど難しくありません。
リアのショートバンパー化は別記事で書いてます。
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ノール車高にショートバンパーの組み合わせ
ショートバンパーって「リフトアップ車」 + 「大径タイヤ」に組み合わせるイメージがあるが、意外とノーマル車高に合わせても、かっこ良く決まると思っている。
JB74ジムニーはノーマルでもリフトアップ感がある
JB74ジムニー(JB64含む)は、ノーマル車高でも先代のJB23ジムニーに比べるとホイールハウスの空間が大きく、リフトアップしたようなバランス感がある。
こちらノーマル車高のJB74ジムニー。
ノーマル車高のJB23ジムニー。
ね、JB74ってリフトアップ感が最初からあるでしょ?
この見た目のバランスなら、ノーマル車高でもショートバンパーを組み合わせると、クロカン四駆っぽさが出るんだろうと考えたわけ。
ジムニーをリフトアップしないメリット
リフトアップしてからショートバンパーつければええやん!って思うかもしれないが、リフトアップせずノーマル車高で乗るメリットも大きいので、48Rは当面はノーマル車高でジムニーを乗ろうと思っている。
リフトアップしたジムニーはワイルドでとてもかっこいいのだが、ノーマル車高にも良さはある。
ノーマル車高のメリット
①メーカーが設定したジオメトリーバランスで乗れる
②重心が上がらずロールしにくい
③乗り降りしやすい
④ジムニー持病のジャダーがでにくい
①はリフトアップするとキャスター角が変わったりホイールベースが変化するので、純正ジオメトリーから外れる事になる。純正のジオメトリーはメーカーがテストにテストを重ねて決定したものだから、どんなシチュエーションでもそつなく運転できる最適解になっているはず。リフトアップするとジオメトリーが狂うので、それをバランスさせるためになにかと補正パーツを付けなければいけないが、純正車高なら当然めんどうな補正の必要はなしだ。
②もリフトアップするとその分重心が上がってしまうので、コーナーでどうしてもロールが大きくなる。オンロードの走行比率が多い48Rにはこのデメリットは小さくない
③については3インチリフトアップしてさらに大径タイヤを装着すると、純正車高から座面が10cmくらい高くなってしまい、乗り降りがしにくくなってしまう。サイドステップなども販売されているが、できればゴチャゴチャしたものは付けたくない。子供の乗り降りも大変になるしね。
④のジャダーはノーマルジムニーでも発生する時は発生するのだが(JB64/JB74ジムニーからステアリングダンパーが標準装備されたので、メーカーの苦心が伺える)、リフトアップするとジオメトリーの変化や場合によっては粗悪な社外パーツなどで、ジャダーが発生する要因が増えることになる。ノーマルで乗っている方が無難と言える。
というわけで、当面の間はノーマル車高で乗るつもりだ。
(ま、今はこんなこと書いているけど、純正車高に飽きたらリフトアップするかもしれません(笑))
純正風デザインのハイブリッジファーストのショートバンパーが気に入った
色々バンパーを物色したなかで、最も気に入ったのがハイブリッジファーストさんのショートバンパー!
かなりバンパーを薄く仕上げているが、オーバーフェンダーとのラインやフォグ、グリルの配置など、純正を崩さないシンプルなデザインに仕上げている。かなり好み。
ちなみに、バンパーは注文して8ヶ月待ちでした。かなりの人気商品だ。
余談だが、ショートバンパーを物色している中で気になった点を共有しておく。
純正バンパーにはラジエーターへ空気を導く開口部がある。
なるべくこの開口部がちゃんと付いているショートバンパーを選ばないと、ラジエーターに当たる空気量が減って冷却性能が低下することになるのだ。
というわけで、↓のようなバンパーはモロ空気を遮っているので注意が必要だ。
完成図!ノーマル車高にハイブリッジファーストショートバンパー取り付け画像
先に完成図を晒しておく。
どう?良くない?!
ショート化でタイヤが丸見えなのが無骨でカッコ良い(スタッドレスではなく、OPEN COUNTRY R/Tならもっとカッコ良いはず)。
ショートバンパー化で丸見えになるフレーム前部も黒塗装したので、より引き締まって見える(通常フレームはボディと同色で塗られている)。
適当に画像を合体してみたが、かなりバンパーの厚みが薄くなって、純正の野暮ったさがなくスタイリッシュ。理想の仕上がりです。
ショートバンパー化でアプローチアングルも大きくなったので、正面から段差突入も有利。いつもの遊び場でもワンランク大きな段差に挑戦することができた(ノーマル車高なので、底打ちしたけど)
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いや〜、見た目良しオフロード性能良しで、交換してよかった!
*2022/8/3更新*
ハイブリッジファーストのショートバンパーにぴったりな、同じくファーストさんの牽引フックを取り付けた。
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やはりクロカン四駆のジムニーに牽引フックは抜群のかっこよさ。万が一の牽引レスキューの際も安心です。
ハイブリッジファーストタイプSバンパーの取り付け方法
少しだけ車体加工が必要だが、道具さえ揃えれば比較的簡単な作業内容です。
手順①純正フロントバンパーの取り外し
フロントバンパーの取り外しは別記事参照。
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手順②ホイールライナーのカット
説明書のカットラインに従って、ライナーをカットする。
ライナーカットラインをミスると困るので、ハイブリッジファーストのショートバンパーを仮つけしてカットラインの確認をする。
油性ペンでカットラインを引く。ここは裏側で見えない部分だし、ピッタリショートバンパーに合わせる感じではないので、多少の誤差は大丈夫だ。
プラスチック用刃のハンドソーでカットする。
サクサク切れます。
手順③フレーム穴あけ
スキッドプレートステーを取り付けるため下画像の黄丸の穴を9mm径に拡大する。
手順④フレーム塗装
ショートバンパーにするとフレーム下部が見えてしまい、さらにフレームはボディと同色なので、明るいボディカラーのジムニーの場合はフレームが目立ってしまう。
というわけで、今回はフレーム前方部を黒に塗装することにした。
まずはマスカーでマスキング。
ラジエーター前には適当な段ボールを当てた。
塗料は「塩害ガード BLACK」を使用。
この塗料は乾いたらベトつかないし、塗膜が強くて多少の飛石でも塗装が剥げない優秀な塗料なのだ。
どこのホームセンターでも売ってる「シャーシブラック」は塗膜が弱いし(弱いが単価が安いから車検ごとに塗っている人もいる)、下回り塗料で有名な「ノックスドール」は乾いてもベトつくので、整備するときに手に付いてイライラする。
塩害ガードならパリッと乾いて強い塗膜を維持できるので、下回りを黒くできると同時に融雪剤などの塩害から車を守ってくれる(時間がある時、ホイールハウスも黒くしよう)。
フレームに数回に分けて厚塗りしていく。
ホイールハウス側から、ラダーフレーム前部やラテラルロッドの受け部、タイダウンフックも塗装。
フレーム塗装は緊張するが、良い感じに黒くなって、満足の仕上がり。
手順⑤ショートバンパーにメッシュグリルの取り付け
ハイブリッジファーストのショートバンパーに付属のメッシュグリルを取り付ける。
まずはタイラップのベースを貼り付け(10ヶ所)
タイラップの取り付けはラジペンがあると便利。
こんな感じで10ヶ所タイラップで固定する。
手順⑥純正フォグランプの移植
純正バンパーに取り付けられているフォグランプを移植する。
↑並べるとバンパーの大きさが全然違うよね。
純正フォグはビスで止まっているだけ。
ショートバンパー付属のビスでフォグランプを固定する。
あ、バルブはIPFの白イエロー2色切り替えのLEDに変えてます。
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フォグランプのハーネスも移植する。黄丸の二ヶ所の固定を解除して取り外す。
バンパーの穴に爪でかかっているので、ラジペンなどで爪を押せば簡単に取り外せる。
取り外したハーネスはショートバンパーのフォグに接続する。
手順⑦ヘッドライトウォッシャーの移植
ホースラインはコネクタの爪を押せば簡単に取り外せる。
ヘッドライトウォッシャーのノズルの取り外しは①上部の爪を上に引き上げて、②ノズル本体を引き抜く。
最初、爪を押してもノズルが抜けなくて、結構手こずりました(押してダメなら引いてみろですね)。
ヘッドライトウォッシャーの外側部分は爪を左右から押し込んで取り外す。
移植は逆手順で組み付けるだけなのだが、ショートバンパーの穴が小さくて入らない!!
ABS樹脂製なので、カッターで簡単に修正できるのだが、ヘッドライトウォッシャーの穴開け工賃取っているんだから、ちゃんとしてもらいたいものだ(後の人が困らないように、ショップさんに申し入れしておきました)。
フォグ、ヘッドライトウォッシャーの移植完了。
手順⑧スキッドプレートの取り付け
JB74はモノトーン調にしたいので、スキッドプレートはブラック塗装を選択。
手順③で開けた穴に、ステーを仮止めする。
続いてスキッドプレートの仮止め。
この時点ではまだゆるゆるにしておく。
そして、スキッドプレートの下部のM10ボルト(写真撮り忘れたが、純正バンパー下部固定のボルト)→スキッドプレート→ステーの順で本締めしていく。
手順⑨ショートバンパーの取り付け
ショートバンパーの組み付けは純正バンパーの逆手順でOK。
ショートバンパーをボディに押し込んで、ラジエーター前辺りの穴に純正クリップで固定する。
ちなみに、48Rは先にナンバープレートを取り付けてしまったが、ショートバンパーの取り付けの邪魔なので、ナンバープレートは最後が良い。
ホイールライナーはショートバンパーの内側に入れ込む形にするl。
ショートバンパー下部の固定は付属のステーと純正クリップを利用して固定する。
手順⑩ナンバープレートの取り付け
付属のナンバーステーとM10のボルトナットで固定する。
ナンバーはちょっと下向きにするとカッコ良いが、2021年10月以降の登録車両は下10度以上に傾けるとナンバープレート表示の新基準に引っかかってしまうので、注意が必要だ。
作業は以上で完了。お疲れ様でした。
フロントグリル交換でさらなるイメージチェンジ
後日、フロントグリルを交換してさらなるカスタム感が出たマイジムニー。
フロントグリルの塗装と交換については、別記事でまとめてます。
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まとめ
純正車高でもショートバンパー化でよりOFFルックになり、狙い通りの仕上がりです(カッコ良くて、近所の除雪基地のシャッター前で愛車撮影会してしまった(笑))
バンパーのような大きな部品でも、きちんと手順を守って取り外し取り付けできればサンデーメカニックでも十分にトライできる作業内容です。
バンパー交換はガラリと車のイメージが変わるので、オススメのカスタムです。
他にも「JB74ジムニーシエラ(☜クリック)」カテゴリーで様々なジムニーに関する記事書いてます。よろしければ、そちらの記事もどうぞ。