
4型以降のJB64/JB74ジムニーからリアパーキングセンサーが標準装備されたのだが、便利になる反面困るのがリアバンパーの交換が簡単にはできなくなること。特にジムニーはデパーチャーアングルを稼いだり車高アップ感を強調するため上下方向に狭いショートバンパーに交換するカスタムが人気を集めているが、パーキングセンサー取り外してしまうと車検に通らなくなるのだ。
ただ、そこで諦めることなかれ。
パーキングセンサーを外してもバックカメラを取り付けることで車検対応させることが可能だ。
今回の記事では、パーキングセンサーなどの後部確認要件と、パーキングセンサーをキャンセルした場合に車検を通すためのバックカメラの取り付けの保安基準について、徹底的に解説します。
ジムニーにリアパーキングセンサーが標準装備な理由

4型以降のJB64/JB74ジムニーに標準装備されたリアのパーキングセンサー。
ジムニーにパーキングセンサーなんていらんやろ!と思う人も多いかと思うが、これは保安基準の改正でUN-R158(後退時車両直後確認装置に係る国連協定規則)という国際規格に適合する必要が出てきたため、ジムニーのようなパーキングセンサーが似合わない車にも標準装備されるようになったのだ
義務化なので、当然パーキングセンサーを取り外すと車検に通らない!
パーキングセンサーなんて、余計なものいらないのにと思っても、安易に外せないのだ。
ちなみに、適合時期でいうと、2022年5月以降の新型車、および2024年5月以降の継続生産車(一部を除く)が対象なので、厳密にいうと4型JB64/JB74ジムニー(2024年4月11日 〜 2024年11月3日)でも2024年4月までに生産された4型初期に関しては適合外なので、パーキングセンサーを取り外しても車検は問題ない。生産時期は車検証に書かれていないので(車検証には登録時期が記載されている)気になる人はディーラーに問い合わせてみてください。
パキングセンサーのせいで
リアバンパーを交換しにくい
さて、リアパーキングセンサーが保安基準で必須になると解説したが、ジムニーにおいて困るのは社外のリアバンパーの選択肢が大幅に狭くなってしまうこと。
リアバンパーを交換してもパーキングセンサーを機能させることを考えるとパーキングセンサーの移設等が必要になり、手間とお金がかかる上、美観的にもよろしくないのだ。
移設するのに十分なスペースがあるリアバンパーだと、穴あけ加工して移設できる場合がある。

しかしながら、センサーサイズの小さな4型は移設できても、5型には対応していない場合もあるので注意が必要だ。
また、センサーを移設ブラケットで対応する方法もある。
下画像のオフロードサービスタニグチさんのかっこいいチューブバンパーなのだが、

↓こんな取ってつけたようなパーキングセンサーブラケットを移設しなけらばならない。。

ほかにもこんなのとか。

(4型と5型でパーキングセンサーの形状が異なるので、移設ブラケットは兼用できません。ブログ執筆現在はまだ5型用は未発売です。さらにリアバンパー交換しにくな。。)
こんなブラケット、かっこよくないよね。
そんな悩みを解決する手段として、パーキングセンサー以外に後部確認装置として認められているバックカメラを装着する方法がある。次の章では、後部確認装置とバックカメラを取り付ける際の保安基準について詳しく解説する。
後部確認の要件
パーキングセンサーやバックカメラはただ単に装備されていれば良いというわけではなく、次の範囲をカバーすることがUN-R158(後退時車両直後確認装置に係る国連協定規則)で定められている。
①感知システム(リアパーキングセンサー)の検知範囲
感知システム(リアパーキングセンサー)の場合は下図の範囲内で半径30cm、高さ80cmの障害物を検知しなければならない。


検知領域は次の範囲内となる。
②カメラまたはミラーの視認範囲
カメラまたはミラーの場合は、下図の範囲で同じく半径30cm、高さ80cmの障害物の障害物を視認しなければならない。


視認領域は次の範囲内となる。
また、カメラまたはミラーの場合、車体に近い方から1列目と2,3列目では見え方の要件が異なっており、1列目は障害物の上面または少なくとも0.15m x 0.15mの範囲が映ればよいのに対し、2,3列目は障害物全体を視認できなければならない。実際、上図で考えた場合、リアウィンドウの上部あたりにバックカメラを取り付けると、カメラの向きによっては1列目が映らないので注意が必要だ。
①パーキンセンサーor②カメラまたはミラーどちらの適合でOK

さて、①検知システム(パーキングセンサー)と②カメラまたはミラーで確認領域が異なるのだが、UN-R158(後退時車両直後確認装置に係る国連協定規則)では①または②どちらかを満たしていればOKとなる。
つまり、パーキンセンサー標準装備のジムニーでも、バックカメラを後付けすればパーキングセンサーをキャンセルしても車検に通るのだ。
皆さんナビを付けている人が大多数だと思うが、バックカメラを追加装着すれば問題解決なのだ(既についている人も少ないと思う)。
参考に48riderのジムニーシエラはハイブリッジファーストさんのリアショートバンパーを取り付けているのだが、ナビのバックカメラをバンパーに埋め込んでいる。



全然バックカメラ目立たないので、パーキングセンサー移設ブラケットよりスマートでしょ(48riderのシエラは1型でUN-R158対象外だけど、4型でショートバンパー+バックカメラのご参考に)。
また、デジタルインナーミラーでも、上記範囲の視認条件を満たしても車検OKだ。

デジタルインナーミラーもドラレコになるしリアウインドウに目隠しのサンシェードつけても後部確認できるしで、かなり重宝しているアイテムのひとつ。
バックカメラの取り付け方法について
当ブログではナビ用バックカメラを取り付ける方法と、ルームミラー型バックカメラを取り付ける方法を下記記事で紹介している。
ルームミラー型のドラレコはリアウインドウの上部に取り付けているのでカメラの確認要件である手前30cmはちょっと見え辛いが、カメラのアングルを調整すれば保安基準に適合する(カメラの画角にもよるので注意してください。バックに入れると画角が下向きになるデジタルインナーミラーも少なくないです)。
リアパーキングセンサーをキャンセルするに
リアパーキングセンサーを単純に取り外すとエラー表示が出てくるので、パーキングセンサは結線した状態でセンサーを無効化するキャップを装着してキャンセルする(キャンセルしたパーキングセンサーは車体の目立たないところに転がしておく)。
キャンセルさえしておけば、リアパンバーはよりどりみどり。
リアバンパーを交換した場合、突入防止装置にも注意
あ、そうそう、バックカメラ装着でリアパンバーは色々選べるようになるのだが、突入防止装置の要件に引っかかる場合は別途サブバンパーが必要になるので注意して頂きたい。
バックカメラを取り付けて「車検問題なし!」と喜んでも、別のところで車検に落ちるかもしれないので。。
JB64/JB74パーキングセンサー取り外しと
バックカメラ取り付けまとめ
4型以降のJB64/JB74ジムニーでリアバンパー交換の障害となるパーキングセンサー。
移設ブラケットを使うのも手としてはありだが、どうしても取ってつけた感が否めないので、かっこよさを求めるジムニーでは避けたいところ(せっかくバンパー交換してドレスアップするのに、ねぇ)。そこでバンパー埋め込みのバックカメラまたはデジタルインナーミラーで保安基準に適合させるのがルックスにおいてスマートだし、なによりリアバンパーの選択肢が広がるのでおすすめだ。
また、リアバンパーの交換方法は下記記事で詳しく解説しているので、バンパーのDIY交換を検討しているなら参考にしてみてください。
他にも「JB74ジムニーシエラ(☜クリック)」カテゴリーで様々なジムニーに関する記事書いてます。よろしければ、そちらの記事もどうぞ。




