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【どんな車種でもOK】後付けリアフォグの回路図について【フリップフロップリレーとモーメンタリスイッチ利用】

リアフォグの保安基準の記事に続き、今回はリアフォグの回路図編。
リアフォグは単にスイッチをつければ良いというわけではなく、ちゃんと保安基準を満たした動作をしないと車検に通らない。
今回の記事ではJB74ジムニーにリアフォグを後付した回路図を紹介するが、他社種にも応用可能(他車種に応用する場合は、適合するスイッチを入手してください)。

参考になれば幸いです。

リアフォグ点灯操作の保安基準

リアフォグは単純にON/OFFスイッチを付けただけでは車検に通らないので、点灯操作に関する保安基準を満たすように取り付ける必要がある。
リアフォグの点灯操作は、次の3つの要件を満たさなければならない。

②リアフォグの点灯操作に関する基準

  1. 点灯できる条件:
    ヘッドライトまたはフロントフォグが点灯している場合にのみ点灯できる構造でなければならない(リアフォグ単独で点灯はNG)
  2. 独立した消灯ができること:
    ヘッドライト等を点灯したままでも、リアフォグだけを個別にON/OFFできるスイッチが必要。
  3. 消し忘れ防止の装置:
    消し忘れを防ぐため、次のア)またはイ)いずれかに適合しなければならない。
    • ア)エンジンを停止し、かつ運転者席のドアを開放した際に、リアフォグのスイッチが入ったままの場合は、運転者に音で警告する機能が必要。
    • イ)ヘッドライトまたはフロントフォグを消灯するとリアフォグも自動的に消灯し、再度ヘッドライトまたはフロントフォグを点灯した際にはリアフォグは点灯しない機能が必要(リアフォグの点灯には再び操作が必要)

一見複雑そうだが、車の電装いじりに慣れていない人でも本記事を参考にして頂ければ十分作成可能なレベル。

また、リアフォグのその他取り付けなどに関する保安基準はこちらの記事で紹介しています。



リアフォグ回路に必要なもの

リアフォグの回路を作成するには下記のものが必要だ。

リアフォグ回路作成に必要なもの

  1. フリップフロップリレー
  2. リアフォグインジケータ付きスイッチ
  3. 配線、ギボシ端子、ヒューズなどの配線類

各部品について、詳しく解説する。

1. フリップフロップリレー

リアフォグ取り付けのための要になるのが「フリップフロップリレー」。
これは1回のパルス信号(ボタンを1回押すなど)を受けるたびに、ONとOFFの状態が交互に切り替わり、その状態を維持(自己保持)するリレー回路なのだが、あまり入手性が良くなくて、市場で入手可能なものは限られる。
48Rはユニークシステムズ様のフリップフロップリレーを購入した。

ユニークシステム
¥2,400 (2026/08/22 17:44時点 | 楽天市場調べ)

このリレー回路は基盤から色付き配線が伸びており結線が容易(配線を接続するだけでOK)。DIYではありがたい。


ちなみに、ユニークシステムズさんのフリップフロップリレーより安く作成したいならアマゾンの下記のフリップフロップリレーが安い。

ただ、このフリップフロップリレー回路は安いのだが、回路に接続する端子の入手性が良くないので、ブログネタとしては見送った。
秋葉原やネット通販でマニアックな端子を入手できる環境なら、こちらも試してみて下さい。
適合するのは、ここら辺の端子類かと思います。

https://akizukidenshi.com/catalog/g/g112152

https://akizukidenshi.com/catalog/g/g112160





2. リアフォグインジケータ付きスイッチ(改造が必要)

スイッチの選定

リアフォグの保安基準で「後部霧灯の点灯操作状態を運転者席の運転者に表示する装置を備えること」というのがあり、インジケータが必要になってくる。

また、前述の

リアフォグの操作要件(抜粋)

3. イ)ヘッドライトまたはフロントフォグを消灯するとリアフォグも自動的に消灯し、再度ヘッドライトまたはフロントフォグを点灯した際にはリアフォグは点灯しない機能が必要(リアフォグの点灯には再び操作が必要)

の動作を実現するためにはフリップフロップリレーと組みわせるスイッチはモーメンタリ動作(押している間だけ通電)でなければならない。

というわけで、ネットで下記のオルタネイト動作(スイッチを押すごとにON/OFFが切り替わる)スイッチを購入して、モーメンタリ動作に改造する(モーメンタリ動作のリアフォグスイッチが見つからなかったので)。

48Rはジムニーシエラ(JB74)に取り付けるので、トヨタ車用を購入(スズキ車なのに、なぜかトヨタ車用が適合する)。他の車種で今回の回路を応用する場合は、それぞれ適合するスイッチを購入ください。


スイッチの改造

オルタネイト動作 → モーメンタリ動作へ改造

オルタネイト動作のプッシュスイッチをモーメンタリ動作に改造するには下記記事を参照してください。


スイッチ回路の改造

デフォルトのオルタネイト動作のスイッチではインジケータはON状態で点灯する動作なのだが、今回スイッチはモーメンタリ動作なので、リアフォグ回路に通電したときにインジケータが点灯する動作に改造する必要がある。

スイッチを分解してみると、内部はこうなっている。

とくに難しいところはなく、簡単にここまで分解できる。

基盤裏面に各端子の信号が記載されていて、上から「GND」、「夜灯(イルミネーション)」、「空(使用なし)」、「出力側+」、「入力側+」となっている。

これだけではどこを改造するか分かりにくいので、回路図を書き起こしてみた。

2つのLEDインジケーターが内蔵されていて、1つはイルミに連動、もう1つはオルタネイトスイッチがONに連動で点灯するようになっている。

さて、スイッチ回路の改造だが、回路図に起こすと下回路のようになる。

リアフォグの点灯動作はモーメンタリスイッチで行うので、そこにリアフォグインジケータがあっても点灯させられない。
というわけで、入力-出力に通電してLEDが光る線は切って、デフォルトでは使用していない「空」の配線がLEDインジケータに繋がるようにする。さらに「空」の部分に「リアフォグの+側」を分岐して接続すると、リアフォグ連動でインジケータを光らせることが可能になる。さらにデフォルトの「イルミ」に「フロントフォグ+側」を接続しておくと、リアフォグのスタンバイ状態を示すことができる(フロントフォグが点灯しないとフロントフォグが点灯できないので)。

実際の作業としては、基盤から抵抗を抜いて、カプラーの真ん中の端子(デフォで「空」の端子)に接続する。




さらに配線側も真ん中の端子に繋がる配線を増設する。

まずは追加配線のためにスイッチに適合する端子を準備(端子だけ買おうとすると20本セットで高くなるので、カプラ付きで買った方が安かった)



端子をしっかりかしめて

カチッとロックされるまでカプラーに差し込む。

これでスイッチの改造は完了!

3. 配線、ギボシ端子、ヒューズなどの配線類

配線の長さは車に合わせて適宜作成してください。

また、ヒューズについてはフリップフロップリレー作動用に1Aと、リアフォグ用の5Aの2個あればOK(リレーの作動用にまでヒューズを入れる必要は必ずしもないが、追加配線のショート対策としてあったほうが無難。リアフォグのリレー回路でショートすると、フロントフォグのヒューズが飛んでしまうので)。

あと、フロントフォグランプ付近からリレー入力を取る場合は、防水ヒューズホルダーにしておくのをお忘れなく。




リアフォグの回路図について

リアフォグの回路については、フリップフロップリレーと改造したリアフォグスイッチを用いて、下図のように作成。

上記回路でリアフォグの電源だが、フロントフォグ点灯時にモーメンタリスイッチを押さないと電流が流れないので、電源を取る先はバッテリー、常時電源、ACC、IGN、フロントフォグから分岐等なんでも良い。とはいえ、車のデフォルトの回路の負担を増やしたく無いので、48Rはバッテリー直接接続でリアフォグを作成した。

この回路でリアフォグの要件である

  • フロントフォグ点灯時のみリアフォグは点灯できる。
  • リアフォグ単独で消灯できる。
  • ヘッドライトまたはフロントフォグを消灯するとリアフォグも自動的に消灯し、再度ヘッドライトまたはフロントフォグを点灯した際にはリアフォグは点灯しない機能が必要(リアフォグの点灯には再び操作が必要)

を満たす回路の動作について説明する。

①フロントフォグOFF時

フロントフォグがOFFの時の動作は、当然どこの配線にも電流は流れていない。

ここでポイントなのは、フリップフロップフロップリレーは入力電流が流れない状態になると、必ず「a」に接続されること。「a」の先は絶縁されているので、回路のどの部分にも電流は流れない。


②フロントフォグON時

次にフロントフォグをONにした状態の動作。

フロントフォグが点灯すると、分岐配線から電流がフリップフロップリレーに流れるようになる。ただし、フリップフロップリレーは最初の通電時には必ず「a」に接続されているので、リアフォグは点灯しない。

また、フリップフロップリレーはモーメンタリスイッチのイルミネーションランプに接続されているので、リアフォグスタンバイ状態であることを表示した状態になっている。

③フロントフォグON状時にモーメンタリスイッチを1回(奇数回)押した状態

次にモーメンタリスイッチを1回(奇数回)押した状態を示す。

モーメンタリスイッチを1回(奇数回)押した状態では、フリップフロップリレーは「b」に接続されるので、リアフォグに電源が供給され点灯する。

また、リアフォグの分岐配線からモーメンタリスイッチへ電流が流れ、「リアフォグON」のインジケータも点灯する。

④フロントフォグON状時にモーメンタリスイッチを偶数回押した状態

フロントフォグON時にモーメンタリスイッチを偶数回押した状態はこうである。

Screenshot

偶数回押した状態ではフリップフロップリレーは「a」に接続されるので、リアフォグは消灯する。

以下、モーメンタリスイッチを押すたびにリアフォグが点灯(奇数回)/消灯(偶数回)を繰り返す動作になる。


⑤フロントフォグをOFFにする

次にフロントフォグをOFFにする。

①と同じ状態なのだが、フリップフロップリレーは入力電流がない場合は必ず「a」に接続されるので、リアフォグは必ず消灯する。

これでリアフォグの動作要件を完璧に満たす回路の完成だ。

(ちなみに、スイッチのイルミ線は普通にイルミに接続しても問題ない。フロントフォグ連動かイルミ連動かはお好みで)


リアフォグ回路作成とテスト

リアフォグ回路図作成

回路図通りにサクッと作成。

リレー入力、リアフォグ電源、アース以外は結線した状態。あとは車で電源を引っ張ってきて接続すれば完成だ。

ちなみに、分岐配線を作る時、最近はWAGOのワンタッチコネクタを使用している。

ロックレバーの上げ下げだけで簡単に配線を接続できるし、3本以上刺せるコネクタを使うと分岐配線も簡単だ。

使い勝手が非常に良いので、最近はこればっかり使用している(ただし、防水ではないので車内でしか使用できない)。



リアフォグ回路のテスト

リアフォグテストのため、ポータブル電源の12Vソケットを利用して、リアフォグのテストをする。

エーモンのシガーソケット電源プラグに先ほど紹介したWAGOのワンタッチコネクタを取り付けてテスト電源とした。




さて、テスト動画がこちら。

ポータブル電源のシガーソケットを「ON」にした状態が擬似的な「フロントフォグON」状態。その状態でリアフォグスイッチのイルミが点灯し、モーメンタリスイッチを押すたびにリアフォグが点灯/消灯を繰り返す。

また、リアフォグ点灯状態でシガーソケットを「OFF」でリアフォグを消灯すると、再度シガーソケットを「ON」にしても、ちゃんとリアフォグは消灯した状態になっている。

保安基準が求める点灯動作をクリアできました!

ちなみに、リアフォグランプ本体はこちらを使っている。

吹雪対策として、発熱する白熱球タイプのリアフォグを選択した(LEDだとライトに着雪して肝心な時に役立たずになる可能性もあるので)。

リアフォグ回路まとめ

リアフォグ回路の説明だけで5千文字くらいになったので、車への取り付けは別記事にて。

くらい今回紹介した回路は車の電装いじりに慣れていない人から見ると一見複雑に見えるが、特に難しい作業はないので(スイッチの改造だけちょっと難しいが、あとは結線作業くらい)、トライしやすい内容かと思います。

リアフォグを追加したい人の参考になれば幸いです。

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他にも「JB74ジムニーシエラ(☜クリック)」カテゴリーで様々なジムニーに関する記事書いてます。よろしければ、そちらの記事もどうぞ。

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