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【MTBメンテ】RACE FACEクランク(BB)の取り付け方/外し方【Cinchダイレクトマウント】

Mondraker Carbon DUNE用にRaceFaceのカーボンクランクを購入したので、作業備忘録としてブログ記事にしておく。

今回は取り付け目的だが、記事後半に外し方も解説しています。

参考になれば幸いです。

 

 

トレイル用としては最軽量のNEXT SLクランク

別に軽量化オタクではないのだが、ワイズロードに買い物に行ったらRaceFace NEXT SLが2万円台になっていたので、気がついたら精算して手からぶら下げていたこのクランク。

モデルとしてはエンデューロというよりクロカンやトレイル向けの軽量重視モデルだ。

少しでも軽い方が上りで楽だなぁとか(ゲレンデばかりでほとんど漕がないくせに)、RaceFaceのクランクはスピンドルを交換できるのでBB規格が変わってもアームは使いまわせるしなぁなど、買った後から散財を納得させる理由を探しております(笑

 

 

 

ちなみに、前からつけていたFORMOSAのカーボンクランクと比べてもこの重量差よ。

FORMOSA カーボンクラン+28Tチェーンリング

 

RaceFace NEXT SL+28Tチェーンリング

カーボンクランク同士ながら、なんと134gの軽量化(驚)

正直、運動性能は重心から遠い場所ほど軽量化に有効なので(マスの集中ってやつ)、重心に近いクランク軽量化効果は薄いのだが、これはこれでヨシとしよう。

 

BBは元からFORMOSAの30mmスピンドル用のものがついていたので流用は可能だったのだが、もう3年も使用しているので、新たにRaceFaceのBBも購入。

実はこのBB、手持ちのBBツール(シマノのホローテックとE13とFORMOSA BB用)では使えない規格でさらなる出費が増えてしまうのだが。。。

自転車の規格乱立って、ほんとユーザーに優しくない(激おこ)

 

RaceFaceクランクの取り付け方

必要工具

必要な工具は上の図の通り。

RaceFaceのBBは一般的なシマノのホローテック2用のBBツールではBBにハマらないので、新たに購入した。

 

また、チェーンリングの取り付けにはカートリッジBBツールが必要だ。

 

あと、8mm HEXを 16mm HEXに変換するアダプターが付属されていると説明書には書いてあるが、箱をひっくり返しても出てこなかった。

 

しかたなく、アマゾンで16mmHEXレンチも購入。

ちなみに、16mmHEXは左側のクランクアームのキャップボルトを締めるのに必要だが、最初から締まっているので今回はなくても問題なかった。

(RACE FACEはクランク軸をBB規格にあった長さのものに交換できるので、その作業するなら必須)

 

手順①BBの取り付け

BBの組み付けには、固着防止/防塵防水/締め付けトルク安定化のためにグリスを塗布する。

グリスを適量ねじ山につけたら、指で満遍なくねじ山部に塗っていく。

 

スペーサー(BBシェル幅によって枚数は異なる)を挟んでフレームに挿入する。

スペーサーの枚数は73mmシェルの場合は右(ドライブ側)に1枚、68mmの場合は右(ドライブ側)に2枚/左(ノンドライブ側)に1枚だ。

 

RACE FACE用BBツールで締め付ける。

 

BBのネジは左側は正ネジで右側は逆ネジになっている。

左側は正ネジなので、トルクレンチで40Nmで締め付け。右側は逆ネジでトルクレンチが使えないので、左側を閉めた力加減を覚えておき、手ルクレンチで締め付けた。

 

手順②RACE FACE Cinchダイレクトマウントチェーンリングの取り付け

ダイレクトマウントのチェーンリングの取り付けは簡単で、専用のロックリングで締め込むだけだ。

 

今回はabsolute blackの楕円チェーンリングなので、クランクアームにチェーンリングのマークを合わせる(楕円チェーンリング以外はどこでもOK )。

 

ロックリングの取り付け。まずは手で締め込んでいく。

 

締め込みはカートリッジBB用のツールを使用。

指定トルクは40Nmだ。

 

4アームのチェーンリングに比べ、ダイレクトマウントはロックリングひとつなので、整備性がとても良い。とはいえ、RACE FACEやSRAMでダイレクトマウントの形状が異なり互換性がない点は残念。自転車メーカーの囲い込み戦略かもしれないが、エンドユーザーにとって使い回しができるよう、共通規格化してくれると嬉しいのだが。。

 

 

RaceFace NEXT SL カーボンクランク の取付け

クランクの取り付け前に、最終的にクランク軸の遊びを調整するプリロードアジャスターの調整。

まずはプリロードアジャスターのロックボルトを2mmの六角レンチで緩める。

 

プリロードアジャスターは下画像矢印の方向に回転させ、クランクアームに密着する位置に移動させる(後でBB側に動かして遊びを取る)。

また、クランク軸にはグリスを薄く塗っておく(マニュアルにはクランク軸にグリス指示はないが、防水やアルミと鉄の電食防止のために薄く塗ったほうが良いかと個人的には思います)。

 

ノンドライブ側(左側)からクランク軸を挿入。

 

ドライブ側(右側)からクランクアームを当てて、8mmの六角ボルトで50Nmで締め付け

次にノンドライブ側(左側)のクランクアームのキャップボルトを16mm六角レンチで締め込む(今回は最初から締まっていたので必要なかった。ノンドライブクランクの画像は撮り忘れ)

 

この状態ではまだクランク軸とBBシェルにガタがあるので、ドライブ側からクランク軸をプラスチックハンマーで叩いて、遊びをプリロードアジャスターのあるノンドライブ側に寄せておく。

そしてプリロードを下画像の方向に回転させると、アジャスターがBBシェル側に移動して遊びをとることができる。

プリロードアジャスターは手で締め込める範囲で十分。これでBBシェルとクランクが密着し、遊びのない状態になる。

最後にロックリングを2mmの六角レンチで固定して作業完了

 

 

RACE FACEクランクの外し方

外すのは簡単。ドライブ側から8mmの六角レンチを挿入して緩めるだけ。

ネジを緩めるとクランクアームが外側に移動してくるので、最後はポロリと外れる。

 

BBまで外す場合は例のBBツールを使って緩めるだけだが、右側は逆ネジになっているのには注意してください(間違うと締め込む側に力を入れてしまう)。

BBはグリスを塗って適正トルクで締め込んでいると、数年たっても簡単に外せるはずだ(ちゃんと組んでない自転車は大抵固着してBB外すのに難儀するが。。。)

 

 

RACE FACEクランク脱着まとめ

もともとカーボンクランクだったのだが、RACEFACERの SLクランクでさらに134gも軽量化できた(体感はほぼなし)。

RACE FACEのクランク脱着は工具さえあれば簡単だしクランク脱着やチェーンリング交換の整備性も良いので、お勧めのクランクです。

 

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