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E thirteen TRS+ 9-44T 超ワイドレンジスプロケット装着【フロントシングルMTB】

Mondraker DUNEは元々10-42Tの「スラムの11速コンポ」がついていたのだが、さらなるワイドな「E thirteen 9-44Tスプロケット」がセールされていたので、ついつい衝動買いしてしまった。

ギア比は10-42T の420%レンジから、489%まで守備範囲が広がった。

前回の記事でギア比の考察を書いたのだが、もはやここまでワイドになると、フロントディレイラーを装着する意味は全くないよね。

「フロントディレイラーはオワコン」にするワイドスレンジプロケット 【フロントシングルMTB】

mondraker DUNEのスプロケを、超ワイドレンジのE thirteenのTRS+ 9-44Tに入れ替えた。 ここまでワイドになると、元々使ってないとはいえ、もはやフロントディレイラーは全く必要 ...

今回は9-44Tスプロケットの取り付け方法やインプレッションの記事です。

 

 

開封の儀


取り付け方が特殊なので、専用工具付き。取り付け方法は後ほど解説します。

 

スプロケは「1-3速」と「4-11速」の分割式。

44Tはさすがにでかい!そしてトップギアの9Tの小さいことよ。


取り付け方が特殊なのはこの9Tスプロケットのためだ。

通常、スプロケットの取り外しはトップギアの内側に専用工具を入れて回すが、9Tだと小さすぎて専用工具が入らないのだ。

 

Sramの10T-24Tのダウンヒルスプロケット比較してみる。

9Tがいかに小さいか分かるだろう。sramの10Tは通常の専用工具が入るようになっている。

 

重量327g。十分に軽い。

 

今回は、TRS+が9-44Tから9-46Tにモデルチェンジしたため、かなり安く手にいれることができた。ラッキー!

 

 

 

取り付け方法

工具が色々必要だが、難しい作業はない。

 

手順①リアホイールの取り外し

自転車をひっくり返して、リアアクスルを抜く。

スラムのディレイラーは、上の画像の赤マルの部分を押すと、リアディレイラーのテンションを抜いた状態で固定できる。

チェーンがたるむので、簡単にリアホイールを取り外せて便利。

 

手順②リアスプロケの取り外し


チェーンウィップ、フリーホイールリムーバー、モンキーレンチが必要。

 

下の画像のように、チェーンウィップでスプロケのフリーが回転しないように固定し、フリーホイールリムーバーでスプロケを取り外す。

フリーホイールリムーバーは、Sramの10Tでシマノの11Tでも同じ工具を使うことができる。

 


めちゃくちゃ硬かったが、やっと外れた!

固着していてかなり苦労した。

E thirteenの9-44TスプロケはXDドライバーなので、フリーはそのまま使用する。

 

取り外したsram 10-42Tと、これから取り付けるEthirteenの9-44Tの比較。9T小っさ!

 

 

 

手順③E thirteenスプロケの取り付け

トップ側9Tの極小ギアのため、通常の工具は使えない。Ethirteen独自な取り付けた方をする。

まずは固着しないように、フリーにグリスを塗っておく。

 

次に、1-2-3速部分の取り付け。

 

付属のロックナットと専用工具で1-2-3速を固定する。もちろんロックナットにも固着防止のグリスは忘れずに。

ロックリングの固定には、BBを固定するレンチが必要。

 

 

次に4-11速の取り付け。またまた固着防止のグリスを塗って。

鍵の開錠マークに合わせて4-11速を挿入する。

 

そしてチェーンウィップで「開錠マーク」から、「施錠マーク」に合わせる方向に締め込む。

トップギア9Tの内側に工具が入らないので、うまく考えた取り付け方法。しかし、逆にスプロケットを取り外す時には、「1-3速側」と「4-11速側」に2つチェーンウィップが必要な欠点もあるのだが。。。(9Tを使う代償)

 

完成!

 

 

 

変速性能

E thirteen公式情報によると、sramでもshimanoでもリアディレイラーはそのまま使えるとのこと。

 

まずは9Tと44Tの状態の画像を置く。

9T。

 

44T。

 

10-42Tから9-44Tにギア差が拡大したが、ディレイラーはそのままで問題なし。調整すら必要なかった。

トップギア側はディレイラーのケージが随分と余裕なさそうに見えるが、実際には普通に変速するし、異音がでることもない。

肝心な走行性能だが、変速性はいたって普通で、スパスパ変速できる。使用感はsram純正と変わらない。

 

 

インプレとまとめ

多少の漕ぎあげトレイル、常設コースメインのインプレッション

ロー側は42T-から44Tでさらにローギアードになったし、トップ側も10Tから9Tでかなりのロング。

特にトップ側が強烈で、10Tから9Tで一気にスピードレンジが上がった。9Tを漕ぎ切るのはかなりのスピードが必要。

しかし、そんなシチュエーションなんて、そうそうないかと思う。フルスペックのダウンヒルバイクのチェーンリング36Tの11Tトップギアより、DUNEのフロント30Tのトップギア9Tのほうがギア比が高いのだから。

フロントチェーンリングは28Tにしてもっとローギアードに降っても良さそう。

 

だが、正直9-44Tになってさらに良くなったかというと微妙。

もともと10-42Tで事足りていたし、エンデューロバイクであまりローギアードに振ってもフロントタイヤの抑えが効かずフロントアップしがちで登りにくいからだ。

 

 

結論

sram10-42Tやshimano11-46Tの420%レンジのスプロケットを持っているなら、わざわざ買い換えるほどのメリットなし(クロカンは知らないが、クロカン完成車でsram XX1 10-42Tついているので問題ないでしょう)。

これからフロントシングルにするなら、選択肢のひとつとしてあり。レンジ広いほうが嬉しいし、貧脚にもありがたい。

 

最後に購入ガイドにと、主要製品を表にまとめた( 国内価格、税込定価ベース)。

レンジ 重量 価格
shimano XT 11-46T 418% 437g 11322円
Sram XX1 10-42T 420% 260g 62640円
Ethirteen TRS+  9-44T(最新は9-46T) 489%(511%) 327g 36720円

「価格ならXT」、「軽量ならXX1」、「レンジならEthirteen TRS+」

 

以上!

 

 

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