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【ハイエース維持費まとめ】結局どれが安いの?4ナンバー1ナンバー3ナンバー【税金保険まとめ】

ハイエースの購入で悩むのが、「購入後の維持費」である。

税金が安い4・1ナンバーか、毎年車検の必要がない3ナンバー、結局どちらがどのくらい安いのだろうか?

その疑問を解決するため、48Rは2014年の4型購入時にエクセルで表計算をしている。購入から「9年」、「走行180000km」を前提に維持費を計算した。

先日そのエクセルをハイエース購入予定の友人にあげたところ、非常に好評だったので、今回ブログで公開することにする。

新車購入の参考になれば幸いです。

税金、自賠責保険はハイエース以外でも同じなので、キャラバンなどでも参考になると思います。

 

今回は任意保険は維持費考察から省きました。

保険会社や、補償内容、等級によって差が大きすぎるからです。

気になる方は「任意保険の一括見積もりサイト」で金額を確かめてください。

価格確認だけなら無料です。

 

*2018/01/19更新。最新の5型ハイエースの価格を反映させました*

 

 

維持費の内訳

ハイエースの場合、車の区分としては次の3つがある。

・4ナンバー「小型貨物」:標準ボディのバン

・1ナンバー「普通貨物」:ワイドボディのバン

・3ナンバー「普通乗用車」:ハイエースワゴン

それぞれかかる税金や車検周期が異なる。

計算する前に、詳細をみていく。

 

自動車税

自動車の所有に対して課税される財産税の一種。毎年納付。

商用車は優遇されていて、乗用車に比べるとかなり安い。

・4、1ナンバー:16000円

・3ナンバー:51000円

自動車税は4、1ナンバーで差はない。

 

重量税

車の重量に対して課税されるが、ここでも商用車と乗用車で税率が異なる。

車両総重量 4、1ナンバー車
1t以下 3,300円
1t~2t以下 6,600円
2t~2.5t以下 9,900円
2.5t~3t以下 12,300円 
3t~4t以下 16,400円 
車両重量 3ナンバー車
0.5t以下 4,100円
0.5t~1t以下 8,200円
1t~1.5t以下 12,300円
1.5t~2t以下 16,400円
2t~2.5t以下 20,500円
2.5t~3t以下 24,600円

また、「商用車」は車検証の「車両総重量」に対して課税されるのに対し、「乗用車」は「車両重量」に対して課税される。

重量税も4、1ナンバーで差はない。

また、車検ごとの払うので、「商用車」は1年分、「乗用車」は2年分の料金

 

ハイエースの場合は下記料金が適用される。

・4、1ナンバー

2.5t~3t以下 12300円:S-GL 2WD ガソリン

3t~3t以下 16400円:S-GL ディーゼル、S-GL ワイドボディ(ガソリン、ディーゼル)

・3ナンバー

1.5t~2t以下 16400円:ワゴンGL 2WD

2t~2.5t以下 20500円:ワゴンGL 4WD

 

自賠責保険

ここでも商用車と乗用車で料金体系が異なる。また、1ナンバーは自賠責がやや高額になる。

・4ナンバー:新車時30690円(25ヶ月)、車検時17270円(12ヶ月)

・1ナンバー:新車時44640円(25ヶ月)、車検時24040円(12ヶ月)

・3ナンバー:新車時44040円(37ヶ月)、車検時27840円(24ヶ月)

支払いタイミングは車検ごと。

 

 

車検費用

ディーラー車検の費用で維持費を計算をした。

・整備点検費用24000円

・検査代10800円

・印紙代1100円

 

車検時の追加整備の金額については次の考え方。

・商用車は初回車検の追加整備が5000円。以後毎年5000円アップ

・乗用車は車検周期が長いので、初回車検で15000円。以後車検ごとに15000円アップ。

 

 

 

次で、維持費の試算結果を示すが、いきなり全部込み込みの維持費だとわかりにくいので、少しずつ考慮する費用を加えていく。分けて考えることで、なにに費用がかさむのか理解しやすくなる。

税金、車検にかかる費用は?

まずは必ずかかる税金、自賠責、車検の費用を購入から9年まで計算したのが、下表と下グラフである(表はクリックすると大きく表示されます)

 

最も税金、車検費用が安いのは「4ナンバー S-GL 2WD ガソリン」。

ポイントは4ナンバーの税金の安さと、重量税の安さ。

 

3ナンバーのワゴンGLは車検周期は長いものの、かかる税金の高さから維持費では不利な結果になってしい、かなり高額。

 

やはり、「商用車」は維持費が安いと言うのは本当。

毎年車検もなんのその。

 

 

燃料費、高速料金も含めると

先の考察にさらに燃料費、高速料金も加えてみる。

ポイントは

・ガソリンに比べ、ディーゼルは燃料が安く、燃費も良い。

・1ナンバーは高速道路が中型料金になるので、4、3ナンバーに比べ割高。

・走行距離は20000km/年で試算

・高速道路は月2回の遠出、1回あたり往復300km程度の利用、ETC休日割引(7割)

・燃費はガソリン7.5km/l、ディーゼル11.5km/l。ワイドボディはそれから-0.5km/l。

・燃料価格はガソリン139円/l、ディーゼル115円/l。

 

それでは試算結果。
 

ガソリン車が燃料費の高さで一気にトータルの維持費が跳ね上がり、ディーゼルかかなり有利な結果に。

その差、SGLのガソリンとディーゼルで150万円もの価格差!

1ナンバーディーゼルでさえ、高速道路が中型料金になるものの、燃料費がそれほどかからないのでトータルではそれほどの金額にはならない結果となった。

逆に同じく1ナンバーのガソリンは対照的な結果。かかる燃料費と高速道路が中型になるので、非常にコストがかさむ。なんと最安に比べ、213万円もの大差になった。

この考察結果は「購入後、いくら払っていくか」の表になる(0年目の法定費用も含め)。

他の車種でも大体同じ値なので、キャラバンなどの他社種でも参考になると思う。

 

 

新車価格を含めてみる

先の考察に、さらに車両価格を含める。ガソリン車はディーゼル車に比べ新車価格が安いので、それを考慮しないと不公平だからだ。

簡単のため

・車両価格は定価そのまま

・自動車取得税、オプション価格、値引き率は各グレードで同じとするので、考察に含めない(差とならない)

 

それでは考察結果。
 

ディーゼル勢は新車価格が高いものの、燃料費の安さで数年後には「新車価格」と「維持費」を含めたトータル費用では逆転して安くなる結果となった。

車両価格の高いS-GL ワイドボディ 2.8DTでさえ、一番新車価格の安い4ナンバーのS-GL 2.0Gより安くなった。

やはり購入後、維持費のうち燃料費の占める割合は非常に大きいのだ。

 

 

さらに、9年後の車両売却も見込んでみる

9年180000km乗っても結構な高値で売れるのがハイエースのメリット。

というわけで、9年後に売却した場合、いくらかお金を回収できるので、その分も試算に含めてみる。

ポイントは

・ガソリン車は新車価格の25%の価格で買取

・ディーゼル車は新車価格の30%の価格で買取

ディーゼルのほうが5%高いのは、中古市場でディーゼルのほうが人気が高いことを反映している。海外需要があるため、比較的走行距離が多くてもディーゼルはひっぱりだこなのだ(48Rも1型ディーゼル売却時に経験済み)

というわけで、やっと「全部込み込み」の試算結果。
 

トータルでもすごい金額差となった。ディーゼルの売却価格は魅力的。

180000kmも走ったハイエースが100万程度で売れるのか?と思うかもしれないが、150000km弱、バックドアが凹んだ48Rの1型ハイエース(1型は新車価格が安い)でも120万円で売れているので、十分100万円オーバーはありえる。

現在のハイエース人気が続くならという前提だが、途上国で頑丈なハイエースは需要が高いので、しばらくは大丈夫だろう。

 

 

次章でまとめてトータル費用について考察する。

9年間の維持費シミュレーション考察とまとめ

最強は巷の噂通り「4ナンバー S-GL 3.0DT 」。ディーゼルの運用コストは目を見張るものがある。税金の安さと、燃料費の安さでダントツに安い。

逆に最も高額なのは、1ナンバーのS-GL ワイドボディ 2.7ガソリン。ガソリンの燃料費の高さと、高速道路が中型料金のダブルパンチで最安値と比較して、プラス200万円。9年後の新車に買い替えるとして、資金に200万円もの差があれば、だいぶ選択肢も変わるだろう。かなりの金食い虫だ。

新車価格の安い4ナンバー S-GL 2.0Gでも、最安値対比127万円増。やはりガソリンはかなり不利。

48R的には、1ナンバー S-GL ワイド2.8DTが光る。やや自賠責が高く高速道路が中型料金になろうとも、それでも最安の4ナンバー S-GL 2.8DTと比べ53万円の差。9年で53万円のコストでワイドボディに乗れるなら、悪い選択肢ではない、と個人的には思う。

3ナンバーのワゴンGLに関しては、やはり乗用車で税金関係が高いし、燃料費もかさむので、予想通りの高コスト。

 

というわけで、結論は、ハイエースの維持費はディーゼルが圧倒的有利(4ナンバー最強、1ナンバーも悪い選択肢ではない)

新車価格に妥協してガソリンを選ぶくらいなら、多少ローンが長くなろうとも、トータル費用を考えれば妥協する必要はない。

 

今回は任意保険は省いて話を進めたので、上記金額に「あなたの希望の任意保険の金額」を足せば、維持費の総額がわかるだろう。

気になる任意保険の費用は、無料見積もりの「自動車保険の一括見積もりサイト」が便利。

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蛇足だが、ハイエースの全エンジンに乗ったことがある48Rの感想は次の記事でまとめている。走りが気になるかたはどうぞ。

ハイエース200系 エンジン比較まとめ 〜ディーゼル、ガソリン(1GD 1KD 2KD 1TR 2TR)について〜

ハイエースの全てのエンジンに乗ったことのある48Rの勝手にインプレッション。 200系に搭載される1KD 2KD 1TR 2TRには、自分の車、社有車、友人の車などで全てのエンジンに乗ったことがあるの ...

 

以上、48Rが2014年にハイエースを購入した時の考察結果でした。

参考になりましたでしょうか?

 

 

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他にも「ハイエース」タグで色々書いてます。よろしければそちらもどうぞ。

 

 

 

 









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