ハイエースのブログ記事

ハイエースの車載ジャッキでのタイヤ交換方法まとめ 〜スタッドレスやスペアタイヤ交換に〜

今回はハイエースの基本整備、車載ジャッキでのタイヤ交換方法を解説する。

やってる人にとっては当たり前の作業なのだが、初めてハイエースを所有する人やタイヤ交換はディーラーやショップ任せという人も、やってみると簡単な作業なので、スタッドレス交換にチャレンジやパンク時のタイヤ交換に知っておいて損はない作業だ。

 

また、より安全確実に作業するならフロアジャッキとウマを用いると安定したジャッキアップが可能。

ハイエースのフロアジャッキの使い方については、別記事で解説しています。

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※2023/11/22更新※

先日走行中の車から外れたタイヤが女の子を直撃して意識不明の渋滞になる痛ましい事故が発生しました。

自分でタイヤ交換をする際は、必ずトルクレンチで規定トルクで締めたうえ、50kmほど走行したら増し締め点検を行いましょう。

 

ハイエースの車載工具

こちら、ハイエースの車載工具。

タイヤ交換をするのに必要最低限の工具として、ホイールナットレンチ、輪止め、ジャッキハンドルが備えられている(さらに牽引用にのフックも)。

 

 

追加であったほうが良い工具

車載工具のみでもタイヤ交換は可能なのだが、ある程度工具を揃えたほうがスムーズに作業ができる。

クロスレンチ+ホイールナットソケット

車載のレンチでホイールナットを4輪分回すのはとても骨が折れる作業なので、早回しができるクロスレンチがあれば大幅に作業が楽になる。

コーケンのソケットレンチは手持ち部分がフリーになっていて、クロスハンドルをはじけば慣性でクルクル回って楽にナットを緩められるのだ。

 

また、ソケットは汎用ソケットではなく、ホイールナット専用の肉薄のものを購入したほうが後々長く使える。ホイールはものによってはデザイン優先でナット回りの空間が小さい場合があるので、肉薄のソケットじゃないとホイールに傷をつけたり最悪塗装が剥がれたりする可能性があるからだ。

 

 

 

トルクレンチ

タイヤホイールは重要な部品なので、必ずトルク管理をしましょう。

トルクレンチの価格はピンキリなのだが、個人的にはサンデーメカニックが年2回タイヤ交換するくらいの頻度なら、安物で十分だ。

48Rは今年トルクレンチを新調したが(画像下)、前のトルクレンチ(画像上)は数千円の安物だが、15年も使っていて全く問題なく使えている(小さいトルクレンチはジムニーの車載工具にするので、今回ハイエース用に大きめのトルクレンチ新調した)。

 

 

車載ジャッキの場所

ジャッキはタイヤ交換程度だと車載ジャッキで十分だと思っている。

車載ジャッキの位置は左スライドドアのステップ付近。

 

ジャッキハンドルと合体して、このように使う。

ハンドルをクルクル回せば、ジャッキが上下する仕組みだ。

 

ちなみに、ジャッキハンドルを連結するボルトは四角形。実は、ジャッキハンドルの取手部で回せるようになっている。

ちょっとでも少ない工具で作業できるように、工夫がされているのだ。

 

 

タイヤ交換方法

手順①輪止め

輪止めはジャッキアップするタイヤの対角線のタイヤにセットする。

安全のため、絶対に輪止めは忘れないこと!

 

もちろん、「P」レンジに入れてサイドブレーキをかけるのは言うまでもない。

さらに書くと、サイドブレーキは後輪のみ、「P」レンジもミッションと直結しているタイヤしかロックがかからないので、二駆のハイエースの後輪を持ち上げるときは、輪止めしないと超危険だ。

 

手順②ホールナットを緩める

まずはホイールカバーを外す。

 

ジャッキアップしてからナットを緩めるのはFRならタイヤが回って作業しにくいし、なにより変な力が加わって万が一車がジャッキから落ちると大惨事なので、ジャッキアップする前にホイールナットを緩めよう。

 

 

手順③ジャッキアップ

車載ジャッキをかける位置は、ジャッキ本体のシール参照。

 

画像で説明すると、フロントはこの位置。

 

リアはリアタイヤからやや前方のリーフスプリングのポッチにジャッキをかける。

 

 

手順④ホイール取り外し

ジャッキアップしたら、ホイールナットを全て外して、ホイールを外そう。

 

外したホイールは、万が一ジャッキが外れた時に備えて、車の下に敷いておく。

 

リアはこんな感じ。

 

新車から5シーズンスキー場に通っているので、塩カルで錆がひどいね。。

 

 

手順⑤ホイール取り付けと仮締め

ホイールを車体にセットしたら、クロスレンチで仮締めを行う。

 

手順⑥ホイールナットの本締め

最後にジャッキをおろして安定させてから、本締めを行う。

トルクレンチで100N・mで、対角線上に締めていく。

 

余談だが、100N・mは長いトルクレンチだとちょっと力を入れるだけで規定トルクで締めることができる。

手締めだと緩むのが怖い心理で、たいていの人はオーバートルク。スタッドレスシーズンが終わって、さあナットを外そうと言う時、固着も加わって超大変になるので、ちゃんと適正トルクで締めよう(下手するとレンチの柄の上に立って、やっと外れるくらい硬くなるよ)。

また、ホイールナットレンチを蹴っ飛ばしたり、体重を乗せて締める人を見たことがあるのだが、これは超オーバートルクな上最悪ハブボルトが折れて重大な事故に繋がる可能性があるので絶対にしないように!

 

最後に100kmほど走行したら、必ずもう一度トルクレンチで100Nmでナットが締まっているか、点検しましょう(緩み止め、締め忘れ防止のため超重要)。

 

まとめ

慣れた人なら4本交換して1時間切るくらいの作業。

ホイールとタイヤで20kg以上あるのでかなりの重労働なのだが、工賃とタイヤショップに行く手間が省くバイトと思って、48Rはわりと自分で交換することが多い。

ご参考になれば幸いです。

 

 

 

他にも「ハイエースカテゴリ」で色々と記事書いてます。よろしければ、そちらもどうぞ。

 

 

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