SPECIALIZED ENDUROにはSRAMのCODE RSCを組んだのだが、購入状態ではホースが長いのでバイクに合わせてホースカットをした(リアはフレームの中にホースを這わせるため、どのみちカットが必要だが)。
ブリーディングは別記事で紹介するが、SRAMのブレーキは作業性が良いので、道具させあればホースカットやブリーディング作業はとても簡単。
その中でも、今回の記事はSRAMの油圧ブレーキのホースカット手順の紹介です。
また、ホースカット後のブリーディング作業はこちらの記事で紹介しています。
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SRAM 油圧ブレーキのホースカット方法
必要工具
- SRAM ホースフィッテングキット
- SRAM DOT ブレーキフルード
- SRAM グリス(シリコングリスでも代用可)
- ホースカッター(よく切れるニッパーでも可)
- T8トルクスレンチ
- 8mmスパナ
ホースカット作業の後にはブリーディング作業が必ず必要になるが、SRAMはDOTフルードなので専用品が必要だ。
(絶対シマノやマグラなどのミネラルオイルを使用しないこと)
また、SRAMホースフィッテングキットはホースをカットして再接続するのに必要なパーツ。
この部品は再使用できないので、ホースカットごとに必要になるのだ。
自転車の油圧ブレーキホースをカットする専用工具も売られているが、48Rはよく切れるニッパー代用して10台くらいのブレーキを組んでいるが、トラブルはゼロなので、必ずしもホースカッターは必要ではないと思う。
手順①ブレーキレバーからホースを取り外す
まずはブレーキレバーのカバーを取り外す。
このカバーは手でスライドするだけで簡単に外れる。
次にコンプレッションナットというナットが現れるので、8mmのスパナで取り外す。
ナットを抜いたらホースを引っこ抜くことができる。
手順②ブレーキホースのフレームの中通し
リア側は長さ調整の前にフレーム内にブレーキホースを這わせる必要がある。
SRAMのDOTブレーキフルードは塗装や樹脂を傷めるので、ブレーキホースに爪楊枝を刺して蓋をして作業する。
蓋をしているのでDOTフルードが漏れずに安心。
それにしても、ENDUROのフレーム中通し作業は楽。フレームの中でもホースが通る場所が1本道になっているので、何も考えずにホースを押し込んでいくだけで出口から出てくれる。
これがフレーム内にホースが通る道がない場合だと、ガイドケーブルが必要だったりガイドケーブルがないと出口から出すのに困難を極めるのだ。
手順③ホースカットとフィッテングキットの取り付け
次のホースを自転車の長さに合わせてカットする。
このとき、ハンドルを切ってもホース長さが足りるか確認すること。
ホースを目的の長さにカットしたら、T8のトルクスでグリスを塗布したインサートを挿入する。
次にブレーキレバーのカバー、コンプレッションナット、オリーブの順番でホースにセットする。
このとき、逆ネジになっているインサートにオリーブを反時計回りで取り付ける。
手順④ブレーキレバーにホースの取り付け
コンプレッションナットにシリコングリスを塗ってレバーに取り付ける。
締め付けトルクは8Nm。
本来はアダプタを使ってトルクレンチを使用するべきだが、ここは手るくレンチで(笑)
オリーブを適度に変形させてシーリングする仕組みなので、緩すぎも締めすぎも良くないので注意して下さい。
SRAM ホースカットまとめ
インサートのT8のトルクスなどここでしか使わないような工具もあるのだが、シマノやマグラはインサートを挿入するのにハンマーで打ち込むのに対し、ねじ込みで入れられるので作業性は良いです。
別記事のブリーディングと合わせ、道具さえあれば作業性のよいブレーキシステムだし、性能自体もストッピングパワーやコントロール性など申し分ないので、しばらくはSRAMメインになりそうです(他社からもっと魅力的なブレーキが出てきたら別だけど)