JB23ジムニーのブレーキタッチは乗るたびに不満に思っていた。
メインカーのハイエースでさえ、商用車なのにもうちょっとマシなタッチで踏んだだけブレーキ力が立ち上がるのに、ジムニーはブレーキの初期タッチがぐにゃっとしており、奥まで踏み込んでブレーキ力が立ち上がるという、リニアリティに欠けるブレーキ感である。
そこで今回導入したのはブレーキーのタッチ改善パーツ。
JB23はブレーキマスターシリンダーが取り付けられるバルクヘッドの剛性不足が泣き所でタッチが悪いのだが、そこを補強して剛性アップを狙うパーツだ。
こんな補強板ひとつで効果があるのか半信半疑だったが、コレがつけて正解!
体感できるくらい良くなり、初期のぐにゃ感改善と、ブレーキも踏んだ分だけブレーキ力が立ち上がるので、ブレーキタッチに不満を持っている人には救世主なパーツだ。
ブレーキのタッチ改善パーツ
一般的なのはマスターシリンダーストッパー
一般的にブレーキの強化といえば、マスターシリンダーストッパー。
バルクヘッドに取り付けられたマスターシリンダーがブレーキを踏んだ時に動かないよう、マスターシリンダーの後ろにストッパーを設けてマスターシリンダーをサポートする。
しかし、一見良さそうに見えるが、これには大きなデメリットがある。
ストッパーで無理やりマスターシリンダーを抑えているので、長期間の使用でストッパーとの接点でマスターシリンダーが破損してしまう可能性があるのだ(なので、チューニングパーツとしては一般的でも、純正ではついてない)。
このデメリットに関しては、命に関わるブレーキパーツなので、48Rにとっては受け入れがたい。
上の画像の赤い部分がサポートだが、こことマスターシリンダーの接触で破損する可能性もあるのだ。
ちなみに、JB23用でこのタイプは販売されていない。
おそらくエンジンルーム内に取り付けスペースがなくて製品化が難しいのだろう。
オフロードサービス タニグチのMCストッパーブロック
クスコタイプのマスターシリンダーストッパーの欠点を克服したのが、タニグチさんから発売されているマスターシリンダーストッパーブロック。
マスターシリンダーストッパーのように後ろからサポートするのではなく、補強ブロックにボルト連結するので、マスターシリンダー破損のリスクは少ないだろう。
詳しくはタニグチさんのブログで。→詳細
すごく良さそうなのだが、2万円以上はちょっと手がでない(涙)
あと、マスターシリンダー周辺スペースの狭いJB23に取り付けるため、バッテリーを1cm上に移動するのもちょっと引っかかるなあ。。
ラノーズのバルクヘッド補強プレート
一方、こちはらまったく違う発想のブレーキタッチ改善パーツ。最初見たとき、こうきたか!と思わず唸ってしまった。
こちらは動くマスターシリンダーをストッパーで止めるのではなく、バルクヘッドを強化してマスターシリンダーの動きを抑えるのが設計思想。
上手のように、バルクヘッド自体を補強して、ブレーキペダルを踏んでもバルクヘッドがたわんで力が逃げないようにしている。
例のごとく、さっそく注文。
タニグチさんのMCストッパーブロックより遥かに安い5,000円台という嬉しい価格設定。
ステンレス板を折り曲げており、強度は抜群。
ロゴ入りもうれしいよね(取り付けると見えないが)。
取り付け方
プレートをバルクヘッド5箇所のボルトと共締めするだけの簡単装着。
一点注意点があって、アクセルペダルのボルトに関しては、ペダルの固定ブラケットを一度外して、プレートがブラケットの奥になるようにしてボルトを締める。
はい、完成。
10分もあれば楽勝で終わる作業。
BHレインフォースプレート
レビューとまとめ
貧弱なバルクヘッドを強化するだけで、ここまで変わるとは!
ぐにゃ感がなくなり初期タッチからしっかりするので、停車寸前やちょっと減速したいときの、ちょい踏みのブレーキの正確性が向上。
また、全般的にリニアリティも向上して、踏んだ分だけブレーキ力も立ち上がるので、ハイスピードからの強めに踏むブレーキでも安心して減速できるようになった。
あの安っぽいバルクヘッドが変形することで、ブレーキ踏んだ力がけっこう逃げてたってことよね。。。
5000円台の価格ながら、体感できるくらい良くなって大満足。
ブレーキって最大効力じゃなく、やっぱコントロール性こそ重要よね。
他にも「JB23ジムニーカテゴリ(☜クリック)」で色々ジムニー 記事書いてます。よろしければ、そちらの記事もどうぞ。