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ニッカフロンティア レビュー 【余市ヘビーピートにモルト比率51%以上、ブレンデッドの境界線を越えるフロンティア】

みんなそうだと思うけどウイスキーって、いろんな種類のウイスキーを飲みつつ、味の基準となるお気にいりの常飲ウイスキーがあると思う。

基準があるからこそ、他のウイスキーを飲んだ時に基準に照らし合わせてテイスティングできるというもの。

もちろん、自分の中の常飲ウイスキーの座を勝ち取るには、美味しくて、いつでも入手できて、安く買えるのが重要。

そんな48riderの基準ウイスキーの座にここ半年君臨しているのがニッカフロンティア!

2千円で買える宅飲みウイスキーとしては優秀すぎるので、レビューしちゃいます。

 

 

ニッカウヰスキー フロンティアについて

ニッカ フロンティアとは

ニッカフロンティは2024年10月1日に、ニッカウヰスキーとして4年ぶりの新商品として発売したウイスキーだ。ブログ執筆中の2026年7月現在、ニッカで一番新しいウイスキー商品となっている。

発売から一気に話題となり、一時は品薄で家庭向けは出荷停止状態だったのだが、生産量が上がってきたのか、昨年末から出荷が安定してきて気軽に買えるようになってきた。

ニッカフロンティア家庭向け出荷再開のリリース

 

味のベースとなっているのは力強いスモーキーフレーバーが特徴である余市蒸溜所のヘビーピートモルト原酒。さらにブレンデッドのウイスキーでありながらモルト原酒(生産に手間がかかり高い)の割合が51%以上という贅沢なブレンド(通常のブレンデッドウイスキーは大量生産できて安いグレーンウイスキーのほうが比率が高い)

そして、ノンチルフィルタード(冷却ろ過なし)でウイスキー本来の豊かな香味成分を余すことなく残しており、極め付けに飲みごたえのあるアルコール度数48%!(いや、フロムザバレル並の51%でも良かったけど!)

 

ニッカウヰスキーの創業者、竹鶴政孝のフロンティア精神が形になったようだ!

 

そんなハイスペウイスキーが定価2,000円(税別)というのは、ニッカウヰスキー様に心より御礼申し上げます(嬉し涙を浮かべながら)

 

製造業者 ニッカウヰスキー株式会社(アサヒグループの機能子会社)
蒸留所(キーモルト) 余市蒸溜所
内容量 500ml
アルコール度数 48%
原材料 モルト、グレーン
原産地名 英国製造、国内製造(モルトウイスキー)
種類 ジャパンメイドウイスキー(ジャパニーズウイスキーの定義からは外れる)
購入価格(執筆時) 1,900円くらい(近所のスーパー)

 

 

ニッカフロンティアのラベルデザイン

表のデザイン。

ウイスキーのラベルといえば紙ラベルの上にそれらしい文字やらロゴやら印刷されたものが一般的だが、今回はシンプルに「N」の大きなロゴを透明シールで全面に押し出した、これまでにないシンプルなデザイン。旧態依然のデザインとは決別することで、ニッカの新しいウイスキーに挑戦するというフロンティア魂を感じるが、一映画版ドラえもんでのび太が着ているイニシャル入りの服を想起した昭和おじさんも少なくないかもしれない。

(私のなかで「N」といえばコレ↑。めっちゃどうでもいい話すみません。)

 

 

ボトル裏側には、余市蒸溜所のウイスキー蒸留のポットスチルに巻かれたしめ縄に由来したデザインがボトル本体に刻まれている。

 

 

さて、気になる原材料表記。

原材料名から、モルトとグレーンのブレンデッドであることが分かる。

原材料名の表示順は分量の多いもの順にする必要はないので「モルト、グレーン」と表記されててもモルトウイスキーの割合が多いとは限らないが、今回はニッカが公式にモルトウイスキーの比率が51%以上と謳っている。

 

原料原産地名は「英国製造、国内製造(モルトウイスキー)」との表記。

原産地名は割合が多い順に表記する決まりがある。

 

ここまでの情報から読み取るに、ブレンデッドの割合は次の1. と 2. を同時に満たす必要がある。

  1. モルト比率51%以上
  2. 英国製造ウイスキーが51%以上(国内製造より多い)

となると、原産地名は「英国製造、国内製造(モルトウイスキー)」と表記されているが、これだと国内製造モルトウイスキーで全体のモルトウイスキーの割合を51%にできないので、原産地名は正しく表記すると「英国製造(モルトウイスキー、グレーンウイスキー)と国内製造(モルトウイスキー)」であることが推測できる。

つまり、モルト比率51%以上だけど、そのモルトウイスキーは全て国内蒸溜所のモルトウイスキーではなく、海外のモルトウイスキー原酒もブレンドされているってことです(余市蒸溜所のモルト原酒が51%ではないですよ)。

 

具体的な数値は不明なのだが、1. と 2.  をd同時に満たそうとするとこんな割合などが考えらえる(想像で描いた一例)。

(もちろん、「国内製造モルトウイスキー」と一口に言っても単一の原酒ではなく、国内製造モルトウイスキーというくくりで色々な原酒が使われている)

 

ニッカフロンティア レビュー

さて、実飲レビュー

 

ストレート

濃厚なバニラの甘さ、その後にビター感や樽のウッディな香りが口に広がり、後味は程よくピーとの効いたスモーキーフレーバー。度数48%なのでちょっとアルコールの刺激は感じるが、それでもかなり美味しい。

 

加水するとりんごタルトのようなねっとりした甘さのフルーティ感が開いてくる。アルコールの刺激も弱くなって飲みやすい。クイクイいける。

 

 

ロック

冷やすことで甘みがより濃厚になった。アプリコットのような熟したフルーツの甘い香りを感じる。アルコール48%なので、味の密度もギュッと濃縮されてとても飲みごたえのあるロック。

氷が解ける前は、ストレートで感じたスモーキーさや樽のウッディな香りは控えめに感じる。でも氷が溶けて少し加水されると甘みの濃度が下がるのだけど、香りが開いて急にスモーキーさん、ウッディさんが現れるよ。コンニチハ。

ロックは味の変化が楽しいなぁ。

 

ハイボール

アプリコットのような熟したフルーティさが炭酸に乗って口いっぱいに広がってくる。豊かなモルトや樽の香ばしさも感じハイボールにしても味がぼやけない。そしてあとから追いかけてくるスモーキーフレーバーが心地よい。

しっかりした味わいのウイスキーなので、1:3くらいの濃いめハイボールが良い。美味しすぎて無限に飲めそう。

 

アレンジハイボール

フロートハイボール

おまけのメジャーカップに乗っているフロートハイボールレシピ。

 

先に氷と炭酸水をいれ、スプーンで受けながら上にウイスキーを浮かべる(ウイスキーのほうが炭酸水より軽いので、勝手に混ざらない)

最初の一口。当然、かなりの濃いめハイボールになる。

浮かべたウイスキーから杏のアプリコットのような濃厚な甘さが微かな炭酸に乗って鼻腔をくすぐる。微量な炭酸だけど、ストレートの時より甘みが開いて、もうデザートみたい。

3口ほど濃いめのウイスキーを楽しんだら、指で氷ひとまわし。カランという氷がグラスの中で踊る音が室内に響く。ウイスキーと炭酸水が混ざり合う。

そしてまた一口。

おお、青りんごのような爽やかフルーティハイボール。ほど良いスモーキーさもあって

なんでか普通にハイボール飲むより、フロートから氷をステアしたほうが甘く感じるのはなぜだろう(口の中に最初の濃いウイスキーが残っているからかしら?)

最初に濃いめのウイスキーを飲んでしまうので後半は流石に薄めになるけど、濃厚から軽やかなハイボールと味変が楽しかった!

 

ソルティハイボール

グラスの縁に塩をのせてみる。そして塩に当てないよう、いつもより慎重にウイスキーと炭酸水を入れてハイボールを作る。

塩はアルコールの角を和らげ、甘みや香りを引き立てる効果がある。

塩気でウイスキーのアプリコットのような香りがさらに際立ち、磯の潮風のようなニュアンスも出てくる。ボディがしっかりしたニッカフロンティアだからこそ、塩との相性の良さが成り立つのだろう。

塩でしっかりした味わいのハイボールになるので、レモンやライムの1/8カットを入れて爽やかな酸味を加えても楽しめそう。

 

ニッカフロンティアまとめ

どんな飲み方でも美味しく飲める懐の深さを感じるブレンデッドウイスキー。

余市由来のピート感にフルーティさや豊かなモルト感のバランスが秀逸で、飲み方を選ばない。

そして実売2千円以下でスーパーでもコンビニなどどこでも買うことができ、ハイボールからストレート、ロックなど色々楽しめるので、48riderの中では宅飲み最強かつ味の基準ウイスキーとなっている。

色々なウイスキーをテイスティングするときにニッカフロンティアと比べるのだが、そのたびに感じるニッカフロンティアのおいしさの安定感は、さすが日本人の好みを知り尽くしているニッカウヰスキーと感心させられる。

 

まあ、700ml換算だと2500円くらいになってしまうで、実を言うとちょっとお高いのだけど、プライスタグが安いと高いウイスキーを買っている感覚がないのもニッカの作戦かもね(笑)

逆言うと700mlで売るより単価が安く試しやすいとも取れるので、まだニッカフロンティアを飲んだことがない人にはぜひ試してみて欲しい。ウイスキーはハイボールしか飲まないって人にストレートやロックの魅力を体感して欲しいと思うウイスキーである。

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